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ワームホール / Wormholes

デザイナー: Peter McPherson
アートワーク: Caring Wong
出版社Alderac Entertainment Group
プレイ時間:45~60分
プレイ人数:1~5人

参照:BoardGame Geek

■ゲーム内容

宇宙船の船長として、お客さんを惑星へ運んでいくピック&デリバーのゲームです。

手番にメインで出来ることは、隣接マスに移動を3回。たった、これだけです。簡単ですね。

ボードゲームには良くある事ですが、メインとなるアクションとは別に、手番にいつでも何度でも出来るフリーアクションがあります。このゲームでも充実しているのはこちらのフリーアクションです。

手番に何度でもできるフリーアクションには「ワームホールの設置」ワームホール間の移動」「惑星で乗客を降ろす」があり、手番に1度だけできるフリーアクションとして「乗客カードの補充」があります。

特にワームホールと言う存在が特徴的で、プレイヤーは1対のワームホールチップを5組持っており、対になるチップが両方配置されると、チップからチップへとワープ出来るようになります。

もう一度言いますね。これ、全てフリーアクションです。手番中にいつでも何度でもできるんです。

要は「ワープ」→「惑星に乗客を降ろす」→「カードを引く」→「ワープで戻る」→「別の惑星に乗客を降ろす」みたいな事をアクションポイントを使用せずに実施できるわけです!(意外と近しい事は発生します)

さらに、このワープ。自分の作った物だけではなく、他のプレイヤーが作ったものを使ってもいいのです。作ったプレイヤーは、使われるとサプライから勝利点が貰えるため、より利用しやすいルートを作る事が求められます。特に自分が支払うわけではないので、他者のワームホールを使う事に抵抗はなく、思わずピョンピョンしちゃいます。手番が1周する間に盤面が大きく変わり、理想的なルートが出来ていたりして、思わず「そのルートいいですねー!ありがとうございます!」と言いたくなることがあります。

ワームホールの出入り口はドンドン作っていくと良いです。

終了条件も特徴があり、各惑星の隣にワームホールの出入口が置かれると、そこから追加3手番で終了します。各惑星の隣接マスに最初にワームホールチップが置かれると勝利点が貰えるので、意外と早く置かれていきます。ですので、実は追加3手番が発生するのが、おおよそゲームの中間地点になります。

最後は運んだお客さんの数と場所の数やワームホールの利用料、ボーナスタイルなどの勝利点を合計して勝敗が決まります。

■遊んだ感想

ワープがフリーアクションと言う狂気。

乗客を乗せる事ができる場所が限定されているため、如何に効率よく移動していくのかを考えるのがとても面白いゲームでした。ゲーム開始時はマップが広く感じますが、後半に進むにつれてどんどん狭く感じられるのが、なかなか新鮮です。とにかく、ワームホールを使えるだけ使っていいと言うのが効いています。

ゲーム終盤になると手札をどうやって使いきるかが悩ましく、どうしてもルートを検討するのに時間がかかりますが、自分以外の手番に考えることができるので、そこまでダウンタイムが長いと言うことはありませんでした。

ルートをどのように作っていくのかを考えてるだけでも面白いのですが、たまに「こんなところに抜け道があるやん!?」と気づいてしまったりして、ちょっとしたテンションぶちアゲなんかもできます。


ルールの複雑さ  :★★★★☆☆☆☆☆☆
駆け引き     :★★★★★★☆☆☆☆
運の要素     :★★★★★★☆☆☆☆
おすすめ度    :★★★★★★★☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★☆☆☆

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