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コンテナ(10周年記念版) / Container 10th Anniversary Jumbo Edition
デザイナー:Franz-Benno Delonge, Thomas Ewert, Kevin Nesbitt
アートワーク:Michael Christopher, Paola Tuazon, Andrew White
出版社:Mercury Games, Hobby Japan
プレイ時間:75~90分
プレイ人数:3~5人
■ゲーム内容
病で若くして逝去されたドイツ人ゲームデザイナーのフランツ=ベンノ・デロンシュ氏による経済ゲームです。
まずは、やはりこのコンポーネントですね!立体のコンテナ船がカッコいい!そして、ゲーム中にコンテナ船に積み荷を乗せて運搬する様は、男の子はみんな大好きなやつですね。テンション上がります。テーブル全体を『外洋』としてボードのように扱うところも面白い発想です。
ただ、諸々のコンポーネントが大きめに作られている事もあって、かなり大きめのテーブルが必要なのは難点ですが。。。
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ゲームの内容なのですが、端的に言うと小さな市場経済みたいなものです。各プレイヤーは工場で商品(コンテナ)を生産し、それを売買して倉庫に置き、さらにそれを売買して、コンテナ船に積み、最終的にはそれを競る事で得点を獲得します。
コンテナはプレイヤーによって生産されます。各プレイヤーは工場を持っており、生産アクションをする事で工場の種類に応じたコンテナを生産することができます。生産したコンテナは即座に売値を決めないといけません。売値は1~4金で自分の好きなように決める事ができます。
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置かれた場所でコンテナの売値が決まる。
生産されたコンテナは、他のプレイヤーが購入します。購入されたコンテナは個人ボード上の倉庫に保管されます。この時、やはり売値を決める事になります。今度は2~6金です。
倉庫に保管されているコンテナはどうなるのか?
ここでようやく船の登場です。倉庫に保管されたコンテナは他のプレイヤーに購入され、船に積まれます。船は手番のアクションとして移動させることができ、『誰かの港⇔外洋⇔競りを行う島』と言った具合に行き来します。そして、港に入る付随アクションとして倉庫からの購入が可能となります。
なお、自分の手元にあるコンテナは自分で買えないので、売れなかったら自分で買えばいいや。みたいなことは出来ません。ちゃんと買ってもらえそうな値付けをしなければいけません。
船に乗せられたコンテナは島に運ぶことで、最後の競りが行われます。競りでは、到着した船の積み荷全てを競るわけですが、競り落としたプレイヤーが提示した額が気に入らなければ、自分で買い取る事もできます。なお、他のプレイヤーが買い取ると、落札額と共に銀行から落札額と同額の補助金が貰えます。
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プレイヤーには、事前にコンテナの価値一覧が配られており、プレイヤーによってコンテナの価値が違います。なるべくなら自分に取って価値の高いコンテナを集めたいのですが、得点計算前に最も多い色のコンテナは捨てられてしまうので、出来れば2番目に多くしたいところです。
拡張として投資銀行が付いていますが、手番アクションとしてバイヤーを呼び、投資銀行に置かれたお金かコンテナを競り落とします。お金を競るならコンテナの数、コンテナならばお金で競りを行い、一周して手番が来るまでに、他のプレイヤーに入札されなければ競り落としとなります。
このゲームでは時折生産が行われずに場に商品が無くなるなどのように、ゲームが若干停滞する事がありますが、投資銀行が入る事で幾分これが緩和される印象です。
■遊んだ感想
コンテナを商品に見立てた市場経済体験ゲーム。大型のコンポーネントで見た目も楽しい!
物の売り買いをしていくのが楽しい本作ですが、最終的には競りで商品を手に入れると言う事で、競りが苦手なプレイヤーにとっては、「結局、競りなのか。」と思われてしまうかもしれないのは否めないです。
価格を自分で決められる点がこのゲームの面白いところで、「あの人はあのコンテナを2ドルで売ってるな。じゃあ、うちも2ドルにしとこうかな?」とか「いやいや、うちは1ドルで売るよ!」みたいなやり取りを繰り返していく感じがたまりません。
自由な値付けは迷うかもしれませんが、それほど価格に幅はないので、考え込む程ではないように思います。
ここら辺の自由な値付けは「システムは用意した。あとは、任せる!」とデザイナーに言われている気がします。
ルールの複雑さ :★★★★★★☆☆☆☆
駆け引き :★★★★★★★☆☆☆
運の要素 :★★★☆☆☆☆☆☆☆
おすすめ度 :★★★★★★☆☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★☆☆☆