アヌンナキ:神々の曙 / Anunnaki: Dawn of the Gods
■ゲーム内容
世界の神々を模した宇宙人が地球にやってきて、古代文明を討ち滅ぼして、自らの支配を拡げていく所謂4Xゲームです。ちなみにアヌンナキは古代オリエントの神話に置ける一団の神々を指す言葉。
キックスターター版は置いといて、通常版ではエジプト神話、ギリシア神話、北欧神話、そしてシュメール・バビロニア神話の神々が各勢力として登場し、各プレイヤーはこれらの勢力の何れかを使用します。
プレイヤーには魔方陣のような個人ボードが配られ、魔方陣の所々にアクションタイルが割り当てられます。割り当て方は全員一緒。個人ボード上には、開拓地コマや神々コマ、主神コマが置かれます。神々は条件を満たす事で兵隊みたいな信奉者からグレードアップします。
さらに、自分の星が配られ、首都に開拓地や信奉者と敵対する古代文明が配置されます。それと別で真ん中には地球が配置され、その真ん中には強めの古代文明アトランティスが配置されます。
ゲームは時計回りに手番を行い、何れかのプレイヤーが終了フラグを切ったら、そこから同手番数になるように手番を行ってゲーム終了です。
各プレイヤーは手番になると以下の順番で行動していきます。
メインアクションでは、魔方陣の中からアクションを1つ選択してポーンを置きます。この時、前回選択したアクションと線で繋がっている場合は、その間にキューブを配置します。この時、マナクリスタルをボーナスで貰える事があります。
アクションの種類は、『移動』『交易タイルの獲得』『資源の採掘』『資源の変換』『開拓ボーナスの獲得』『ポータル移動』『資源の創造』『支配トラックの上昇』があります。
『移動』は指定された歩数だけ信奉者や神々を移動させます。青と赤があり、赤の方が歩数は多くなっています。移動なので惑星間は移動できません。惑星間の移動を含めて、任意のマスにワープさせる事ができるのは『ポータル移動』になります。
『資源の採掘』は自分が支配しているマスで指定された資源を獲得します。各マスには取れる資源の最大値が書かれており、そこにいる自分のコマの数分だけ受け取る事ができます。資源は取ると枯渇していき、生産量が下がります。
『資源の変換』は資源1個を2つの異なる資源に変換。青と赤があって、赤の方が取れる一度に選べるマスの数が増えます。『資源の創造』は支配しているマスに書かれた神殿アイコンの数だけ特定の資源を産出。
『交易タイルの獲得』はメインボードにある交易タイルの中から好きなものを獲得します。良くある資源を支払ってボーナスを得るやつですが、中には他人の惑星の何れかのマスを支配している事でより多くのボーナスを得られる物もあります。
『開拓ボーナスの獲得』は自分の開拓地が置かれたことで、個人ボードに見えている報酬が貰えます。内容は信奉者と勝利点です。たくさん開拓地を建てていれば、その分たくさんの人が追加されます。
最後に『支配トラックの上昇』。これを選ぶと、支配トラックが上がります。上がる分量は毎ゲーム異なりますが、人の数や開拓地の数、支配しているマスの数とかそんな感じ。支配トラックは勝利点や終了フラグにも関係しているので、上げていきたいところです。
それが終わると、マナを消費して追加の1アクションを行うことができます。
追加アクションでは、ポーンの置かれていないメインアクションを打つ事もできますが、それ以外にも、『上級武器の獲得』『開拓地の建設』『信奉者の追加』『メインアクションのアップグレード』が行えます。
『メインアクションのアップグレード』や『上級武器の獲得』はそれぞれメインボードの戦闘、技術トラックの上昇にも影響があります。
それが終わったら交易タイルの達成と神々の召喚です。交易タイルの達成は手元に確保してある物の中から条件を満たしているものを1枚だけ選んで達成します。達成したら、タイルに書かれた報酬を受け取ります。交易タイルを達成する事で、商業トラックが進みます。
神々の召喚は魔方陣の所々に置かれたチップの周囲にキューブを置く事が条件になります。主神は中央の五角形全て埋める必要がありますが、通常の神々は三角形を埋めればOK。
神々を召喚すると任意の信奉者と入れ換えで降臨します。神々は様々な場面で信奉者2人分としてカウントされます。さらに、それぞれに能力があり、プレイヤーに恩恵をもたらします。さらにさらに、何らかのトラックを上げる効果もついています。
主神になると信奉者3つ分の価値で効果も強く、メインボードのトラックがたくさん上がります。
続いて、お待ちかねの戦闘です。戦闘は古代文明のいるマス、もしくは他のプレイヤーの神々や信奉者のいるマスに入ると発生します。
まず、攻撃側は上級武器を使うことが前提条件になります。攻めこんでも武器がなければ敗北です。戦闘では攻撃側、防御側ともに武器を使用します。攻撃側は上級武器を、防御側は上級武器でもいいし、防御側専用の武器を使ってもOK。
揃ったらお互いに公開します。相手が古代文明ならタイルを裏返して、戦力を提示します。さらにマスにある信奉者は1つ1戦力、神々は2戦力、主神は3戦力でカウントして、合計値の高い方が勝利します。勝利すると武器に書かれた報酬が貰えます。勝てば、戦闘トラックを上げることもできます。
負けた方は信奉者や神々を全て首都に帰して、資源の『鉄』が1つ貰います。防御専用の武器の中には相手から資源を奪えるものがあるため、それを使えば、さらに資源1つが得られます。
ちなみに地球にいるアトランティス文明を倒すと、アーティファクトが貰えます。強力は能力を与えてくれるカードです。
最後に文化トークンの処理。文化トークンは惑星のマスとマスの間に置かれているトークンの事で、トークンの周囲を何らかのコマで囲んでいると、それに絡んでいるプレイヤー全員に報酬がもたらされます。マナクリスタルや上級武器など、手に入りにくいものも貰えたりするので、絡んでおきたい感じです。
ゲームの終了フラグは2種類。1つは手持ちのキューブを全て個人ボードに配置した場合。もう1つは支配トラックが稲妻みたいなボーダーラインを越えていて、かつ戦闘、商業、技術の何れかのトラックがMAXになった場合。何れかのプレイヤーがどちらかを達成した場合に、フラグが切られます。全員が同じ手番数になったら、ゲーム終了です。
最後に各トラックの進み具合に応じた得点や神々の能力による得点などを加算して、点数の高いプレイヤーが勝利します。
■遊んだ感想
様々な得点方法を用意することで、必ずしも戦わなくても良い優しい4Xゲームだと思います。近いプレイ感だと思ったのはサイズ。中央に行くとファクトリーのように強力なカードが貰えるところもサイズに似ていますね。
アクションの数が多いですが、1つ1つはさほど難しくないため、遊び始めればそれほど悩むことはありません。しかし、手番に何をどの順番で行うかはサマリーがあるものの迷う所がありました。
4Xゲームなので相手を攻撃する事はありますが、負けても資源が貰えますし、特にコマを失うわけでもないので、負けても充分リカバリーができる印象です。また、戦闘以外でも勝利点を得る方法が用意されているので、必ずしも殴りにいかないといけない事はない所が現代的なゲームと言った感じがします。
ルールの複雑さ :★★★★★★★☆☆☆
駆け引き :★★★★★☆☆☆☆☆
運の要素 :★★★★☆☆☆☆☆☆
おすすめ度 :★★★★★★☆☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★☆☆☆☆
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