見出し画像

キウィズの王様 / The Grand Kiwiz

デザイナー:Frank Crittin, Grégoire Largey, Sébastien Pauchon
アートワーク:Mary Pumpkins
出版社:Studio H, すごろくや
プレイ時間:25分
プレイ人数:2~8人

参照:Boardgame Geek

■ゲーム内容

主語と述語を組み合わせて作られた問題から正解を当てない事を目指すチーム戦のゲームです。クイズ好きな王様が出したクイズを当てないように忖度して、王様のご機嫌を損ねないようにしようと言うテーマ。

クイズ番組とかで、たまにある「この中にひとつだけ昭和生まれの物があります!それを当てたらドボンです!」みたいなものを想像してもらえると分かりやすいのでなかろうか。

ゲームは複数のラウンドで行われます。最初に、ボードの真ん中にある9つの窪みにコマをセットしていきます。

ラウンド開始時はこんな感じで9つの窪みが全て埋まっている。

全部埋まったら、何れかのチームが問題をセレクトします。問題のカードは1問につき4枚あり、その中から2枚を選びます。問題カードの片面は『◯◯は』と言った形で主語が書かれており、もう片面にはそれがどうなのかが書かれています。

カードを選んだら決められた向きに差し込みます。差し込むと9通りの文章が作成されます。上の画像であれば、左から差し込んだ『チョコレートは』に対して、『チョコレートは英語名がラテン語で…』『チョコレートは乗り物酔いをやわらげる…』『チョコレートは氷を溶かすのに…』と3つの文章が作成されます。

カードには穴が空いており、2枚のカードを差し込むと1ヶ所だけ下まで貫通する場所が現れます。そこが正解の組み合わせと言うことになります。

以上が整ったら、ラウンドの開始。先攻は問題を選ばなかったチームから行います。やることは9つある窪みにハマったコマのうち1つを取るだけ。この時に取るのは不正解の組み合わせになります。

交互にコマを取って、得点トラックに置いていく。途中で片方のチームが降りても、終わりじゃない。

コマを取った時に下から赤色が見えなければ不正解の組み合わせになり、取ったコマを得点トラックに置きます。その後で、手番が相手側のチームに移ります。同様に不正解の組み合わせを選んだら得点トラックの1段階先にコマを置きます。

これを繰り返すわけですが、途中でどれが正解か自信が無くなったら、途中で降りて得点を獲得する事も可能です。その後は残ったチームがひたすらコマを取っていきます。

一撃で正解を当てちゃうミラクルもある。王様、激おこ。

コマの下から赤色が見えたら正解です。正解したチームはこのラウンドで稼いだ得点は没収され、代わりに-3点が与えられます。対戦相手は、置いたコマのうち、最大の数字が得点として与えられます。

交互に問題を選びながら、ゲームを進めていきます。

これを繰り返して、規定のラウンドが終わったらゲーム終了。合計点の高いチームが勝利します。

■遊んだ感想

答えを知ってるとゲームにならないリスクを背負いながらも、絶妙に分からない問題。

正解を知っているとゲームとして成り立たないように思いましたが、どれを見ても「知らんがな。」と言いたくなるようなものばかりでした。

文章の組み合わせを作る時に、何となくありそうなんだけど…となる組み合わせが多く、キーワードの選択が上手いように感じ、その中でも明らかに違いそうなものが1つ2つ含まれていたりもするので比較的ゲームに入り込みやすい印象です。

プレスユアラックの要素も持ち合わせているため、「どれも正解に見えるけど、引くかやめとくか。」と言うジレンマも味わえます。

パーティー系のゲームかなと思いますが、連想ゲームよりもかなりクイズに寄っているのはちょっと珍しい印象です。


ルールの複雑さ  :★★☆☆☆☆☆☆☆☆
駆け引き     :★★★★☆☆☆☆☆☆
運の要素     :★★★☆☆☆☆☆☆☆
おすすめ度    :★★★★★★★☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★☆☆☆☆

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?