バルセロナ / Barcelona
■ゲーム内容
19世紀のバルセロナを舞台に旧市街からの脱却を目指し近代化を進めるゲームです。メインのシステムはワーカープレイスメントです。
メインボードはバルセロナの街になっていて、プレイヤーは自分の手番になると各交差点にワーカーを2枚重ねて配置します。メインボードの外側にはアクションが描かれており、交差点に配置することで道路を辿って、縦横に記載されたアクションを両方実行する事ができます。斜めにも道路が通ってる場所があるので、そこの交差点に配置すると最大3種類のアクションが可能です。
アクションを実行した後で、ワーカーを配置した交差点の周囲にある区画で条件を満たしていれば、建物を建築して所有権マーカーを置きます。建物は大きな得点源になるので、出来れば建てたいやつです。ちなみに建物は建てても、さらに高い建物を建てる事ができるので、安心していられません。
建物を建てると、条件に使用したワーカーは住民登録されます。条件にはワーカーの色が関係しているため、何色のワーカーを上にするのか注意しないといけません(ワーカーは青、赤、緑です)。住民となることでワーカーは交差点から移動し、住民登録されたワーカーが規定数に達すると中間決算が発生したり、ゲームが終了します。
中間決算ではセットアップの時にランダムで決められた目標に著名な建築家セルダおじの好感度が掛けられます。おじはどうやら高い建物が嫌いなようで、得点効率の高い建物を建てると、そのプレイヤーへの好感度が下がります。上げる方法は個人ボードの開放やアクションなどで何とかなります。ちなみに上がった好感度は決算後に初期値に戻ります。下がったのはそのまま。
個人ボードには最初様々なタイルが置かれていて、アクションを行う事でタイルがメインボードに置かれ、その下からボーナスが現れます。個人ボードは基本的に勝利点に絡む部分になるので、なるべく開放していきたいところです。
アクション自体はそんなに難しいものはなく、資源やおじの好感度が貰えるアクション、道路を作って得点やボーナスを得るアクション、特殊な建物を建築するアクション、路面電車を走らせて乗客を降ろすアクション、資源の保管量を増やすアクションなどがあります。おおよそ、即時の勝利点を得るか、個人ボードの開放に繋がる形になります。
ただ、保管庫を増やすアクションや路面電車を走らせるアクションなど、追加でボーナスアクションを貰えるものがあるので、より得点に繋がる行動をするために、どこの交差点を押さえるのかが悩ましくなっています。
■遊んだ感想
どの組み合わせでアクションを行うのかの悩ましさに加えて、どうやって建物を建てるのかが加わるので無限に悩めます。手番が来るまでに状況が変化していく事に加えて、選択肢の多さとそれによる得点を考えていくのはゲームに慣れた方でもなかなか大変だと思いますが、その反面アクションが噛み合った時の楽しさはたまらないものがあります。
様々な物の早取り要素があったり、やりたいアクションの組み合わせを先に実行されたりと、インタラクションは少し強めな印象ですが、建物の所有権争いは思ったほど白熱はしませんでした。
建物は建てさえすれば素点はどれでもあまり変わらない事と、建物を建てる条件が周囲に特定の色のワーカーが一定数いることなので、そもそも建てられる場所が限られるため、やれるところをやるしかない状況に陥るためだと思われます。ただ、人によっては最終得点に建物の所有権が絡む場合があるので、その場合は別です。
建物の得点は後半になると高くなるので可能な限り建てれる場所でアクション打ちたいんですけどね。
やれる事はシンプルなのですが、とにかく考える量は多いので、ゲームに慣れた方向けの印象です。
ルールの複雑さ :★★★★★☆☆☆☆☆
駆け引き :★★★★★★☆☆☆☆
運の要素 :★★★★☆☆☆☆☆☆
おすすめ度 :★★★★★★☆☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★☆☆☆