キュビトス / Cubitos
■ゲーム内容
ダイスを使ったレースゲームです。いち早くゴールにたどり着くのが目的。ゲームのシステムはデッキビルディングならぬダイスビルディングとチキンレースです。
特徴的なのは個人ボード。デッキ構築ですが、ダイスで山札を作るわけにもいかないからか、4つのエリアに別れています。それぞれカードを使ったデッキ構築で言い換えるとザックリこんな感じ。
最初にコースと各ダイスの能力を決めます。各プレイヤーは初期ダイスを受け取って、ゲーム開始です。
毎ラウンド、まずはダイスを降ります。ダイスを降れる数は、最初は9個。ゲームの状況によって変化しますが、概ね順位が後ろだったりすると降れる個数が増えます。さらにスタートプレイヤーだけが降れるダイスなんかもあります。
使うダイスはロールエリアに残ったものと足りない分はドローエリアから。要は前のラウンドから引き継いだ手札と山から補充したカードみたいな感じ。
ダイスを振った結果、何かしら描いてある目が出たら、それを個人ボードのアクティブエリアにキープします。
残りのダイスはさらに振ることができますがけけ、全ての目が何も書いてない場合、バーストになります。バーストになったら、アクティブエリアにあるダイスも含めて、ディスカードエリアに移動します。ちなみにバーストした時だけは、ロールエリアからもディスカードエリアに動かしていい。
好きなだけ振って途中でやめた場合は、アクティブエリアに置かれたダイスを使って、次のフェーズに移ります。残ったダイスは次のラウンドで使うのでロールエリアに残しておきます。
ダイスには、移動力となる『足』、お金として使える『数字』、そしてダイス固有のアクションが発生する目があります。
『足』はそのまま1移動力。マップを1マス進むことができます。移動した結果、何らかの効果があるマスに到着したら、その効果を実行します。効果はデッキ圧縮効果だったり、お金だったり色々です。通りすぎるだけではダメ。
『数字』の書かれた目はお金として使うことができ、ダイスの購入に使います。お金には2種類あり、◯印のお金は、このラウンドで消費しなければならない物で、□印はクレジットとして受けとり、ラウンドの持ち越しができるお金になります。
買ったダイスはディスカードエリアへ。次のリシャッフルで引けるようになるのは、デッキ構築でよくあるやつ。
固有アイコンは特殊能力。バーストを防いだり、特殊な移動ができたり、ゲームによって変わります。中には他のプレイヤーとの間でマジョリティを競うものもあったりします。能力の内容や発動のタイミングなどはカードに書かれています。
それらが終わったら、アクティブエリアのダイスをディスカードエリアに移して終了。ディスカードエリアのダイスは、ドローエリアからダイスを取れなくなったらドローエリアに移します。山札が無くなったから、捨て札を山札にするのと同じ。
バーストしてしまった場合は、買い物も移動もできませんが、バーストした時の専用トラックを進めることができます。これを進めるとクレジットが貰えたり、振るダイスの個数が増えたりします。
これを繰り返していき、最初にゴールまで到達したプレイヤーの勝ち。同じラウンドで複数のプレイヤーがゴールした場合は、より遠くまで進んだプレイヤーの勝ち。
■遊んだ感想
デッキ構築に類するゲームなのですが、ダイスを使うことでダイスロールの楽しさとバーストのドキドキ感がプラスされているように思います。しかし、ダイスになったことで最初はどのエリアに何を置くのかが分かりにくくなった感じがありました。
レースの部分でも、バーストしても何かしら補填があったり、後ろにいるほどダイスを多く降れたりと、途中で脱落してしまう可能性が極力少なくなるような調整がされていて、遊びやすさはあるかと思います。
カードのキャラクターがあまりに独特過ぎて、個人的にはもう少し別のテーマはなかったんだろうかと思いますが、げーむとしての面白さは折り紙つきです。特にダイスをジャラジャラしたい方にはオススメです。
ルールの複雑さ :★★★★★☆☆☆☆☆
駆け引き :★★★★☆☆☆☆☆☆
運の要素 :★★★★★★☆☆☆☆
おすすめ度 :★★★★★★★★☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★☆☆☆