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スカルクイーン / Skull Queen

デザイナー:Stefan Dorra
アートワーク:Cinthya Alvarez
出版社:Schmidt Spiele
プレイ時間:30分
プレイ人数:2~6人

参照:Boardgame Geek

■ゲーム内容

マストフォロー、切り札なし、ビッドありのトリックテイキングです。4スートでランクは1~12、さらに特殊カードの0と13が1枚ずつ。なお、デザイナーはスカルキングのブレント・ベックではなく、シュテファン・ドラ。

ゲームはプレイヤー人数と同じだけラウンドを行います。各ラウンド、最初にプレイヤーには手札が配られます。

各プレイヤーは手札を確認したら、個人ボードに各スートの色と同じ4色のコマを置いていきます。個人ボードには5マスあり、それぞれに得点が書かれていて、コマはいずれかのマスに置く事になります。これがビッド。

個人ボードは5マスの桟橋になっている。ここに各スートのビッドをしていく。

個人ボードは裏表があり、上に行くにつれて得点が高くなる面と下に行くにつれて大きくなる面があり、ラウンドごとにどちらを使うかは選択することができます。

面を反対にすると下に行くほど点数が高くなる。

全員のビッドが決まったら、ラウンドの開始です。リードプレイヤーが出したカードに対して、マストフォローで各プレイヤーがカードをプレイしていきます。

マストフォローで2枚以上ある色について最大と最小を決める。この場合は6が最大で最小は2。

全員のカードが揃ったら判定。場に2枚以上あるスートのカードについて、最大の数字と最小の数字を確認します。各スート最大の数字をプレイしたプレイヤーは手元の個人ボード上で、その色のコマを1つ上に進め、逆に最小の数字をプレイしたプレイヤーはその色のコマを1つ下に戻します

このゲームの肝になる5と8。

例外として、各色『5』と『8』はそれぞれ『2マス戻す』、『2マス進む』になっていて、これが場にある場合は、最大/最小のプレイヤーは1マス動かす代わりに2マスコマを動かさないといけません。

悪い。

緑4は最小なんだけど『2つ戻す』緑5があるので、緑のコマは2つ戻らないといけない…

その結果、5マスの枠からはみ出てしまったら、そのコマはドボンとなり除外されてしまいます。ドボンになった場合はラウンド終了時の得点計算で無視されてしまいます。

結果、桟橋から落ちて海の藻屑に。

では、場に1枚しかないスートのカードはどうなるかと言うと、キャリーオーバーされます。すなわちテーブルにそのまま置かれて、次のトリックでの判定時に場のカードとして扱われます

全色キャリーオーバー。これらのカードは次以降のトリックで判定に加えられる。

なお、キャリーオーバーされたカードが最小/最大だった場合はコマを動かしません。キャリーオーバーされたカードは、一度判定に使われれば取り除かれますが、使われなければ残り続けます。

手札から緑の『5』がプレイされたので、緑はこのトリックでキャリーオーバー分も判定に加えられる。

あとは特殊カードのお話。特殊カードとして黒の『0』と『13』が存在します。この2枚はいつでも使える最強と最弱のカードで、判定時にリードスートのカードとして扱われます

13は最大の数字で、この1枚しかない。

各トリックでコマを動かしたら、次のリードは最も大きい数字を出したプレイヤーが行います。手札が全て無くなったらラウンド終了。

緑勝っちゃうとヤバいんで、『0』でここは一つ。

得点計算は各コマの桟橋の位置に書かれている得点を合計したものになります。藻屑は0点。これを繰り返して、ゲーム終了時に最も得点の高いプレイヤーの勝利です。

■遊んだ感想

押すなよ!絶対、押すなよ!!

ビッドを行うトリテなのですが、ビッドが何トリック取れるのか?を直接予想するのではなく、ゲーム終了時にどの場所に辿り着くか?を考えるのが面白いポイントでした。

場札を利用して勝ち負けをコントロールできるのも偉い。

また、ゲームの過程でも勝ちすぎず負けすぎずを管理していかないと、コマが落ちてしまう所がハラハラします。特に5と8を見てない状態だと、一発アウトの可能性が多分にあるのがアクセントになっています。

自分の手元を管理しながら相手をどう嵌めるかを考えていくのが、面白いゲームです。


ルールの複雑さ  :★★★☆☆☆☆☆☆☆
駆け引き     :★★★★★★☆☆☆☆
運の要素     :★★★★★☆☆☆☆☆
おすすめ度    :★★★★★★☆☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★☆☆☆

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