スクラム! / Scram!
■ゲーム内容
目を離した隙に、動物たちにキャンプ場を荒らされてしまったキャンパー達になって片付けをするカードゲームです。ほぼ、チーム戦でやるカーボ。カードの構成は1~13と特殊カードの『=』となっています。
2組ないしは3組のペアを作り、チームメイトが対面になるように座ります。ゲームは規定のラウンド数行われ、各ラウンドの目的は他のチームよりも数字の合計を小さくすることです。なお、チーム戦ですがお互いの非公開になってるカードの情報は話せません。
各ラウンドでは最初に各プレイヤーの場札が配られます。3枚は裏向きで、2枚は表向きの状態で手元に並べておきます。カードの位置はラウンド中、勝手に変えてはいけません。また、山札が作られ、トップのカードを表向きで捨てて捨て山を作ります。
手番はスタートプレイヤーから時計回りに回ってきます。手番では最初に山札か捨て札からカードを1枚引きます。
捨て札からカードを引いてきた場合は、手元のカードと入れ換えます。入れ換えたカードは捨て山に表向きにして捨てて、引いたカードは表向きのまま手元に配置します。
カードの入れ換えを行う時に、自分のカードとチームメイトのカードを追加で選ぶことができます。選んだカードが全て同じ数字であれば、それらをまとめて捨てる事ができます。
1枚でも間違っていれば、表向きの状態で元の位置に戻ります。そして、引いたカードはそのまま手元に追加となります。要は自分の場札が増える事になるわけです。
山からカードを引いた場合は、秘密裏にカードを確認します。その後、『そのカードを捨てる』か、『手元のカードと入れ換える』か、『そのカードを捨てて、特殊能力を使う』のどれかを行います。
捨てる場合はそのまま捨て山に表向きに捨てればOK。カードを入れ換えるのは捨て札から引いた時と同じですが、手元に加える時に裏向きのまま置きます。
特殊能力は5以上のカードに用意されていて、そのカードを捨てる事で効果が発動しても良い事になります。効果は以下の通り。
特殊なカードの『=』は文字通り他のカードと同じ数字として扱ってよいオールマイティなカードです。これがあると確実にカードを2枚は捨てられるため強力です。特にチームメイトのカードも捨てられるのが偉いです。
場に並んだカードが2枚以下になったプレイヤーは手番の代わりに「スクラム!」を宣言することができます。スクラムを宣言すると、他のプレイヤーが1手番ずつ行ってラウンドが終了します。
ラウンドが終了したら、得点計算です。カードを全て公開して、チーム内で数字を合計します。その後、スクラム宣言したチームは数字の合計を対戦相手のチームと比較し、より小さいか同じであれば、このラウンドの点数を0点にします。大きければ、数字の合計+10点を獲得します。
スクラム宣言してないチームはシンプルに数字の合計が得点となります。最終的に規定ラウンド行った総合計の最も小さいチームが勝利します。
■遊んだ感想
カーボをチーム戦にしたゲームと言うのが、一番的を得ていると思います。ただ、2人分のカードがあるため、相手のカードを減らすことも考慮に入れながらプレイしていく事になります。ルール上、伏せられた情報をやり取りすることはできませんが、カードを見たか見てないかと言った情報だけでも、意外と何とかなるのが面白いところです。
特殊カードの『=』の存在も効いていて、ラスト1手番で伏せていた『=』で逆転を狙うなんていうドラマチックな展開も期待できます。また、表になってるならなっているで「とりあえず、『=』でこいつ処理しときましょう!」みたいなやり取りが発生してチーム戦ならではのコミュニケーションに花が咲きます。
ラウンド前半はメモリー要素が強いので、苦手な方はいらっしゃるかな?と思います。ただ、思ってたんと違うと言うのが、このゲームの面白さの1つだと思うので、チャレンジしても良いのではないかと思います。
チーム戦にありがちなのですが、相談したりしながらゲームを進める都合上時間はかかりがちです。
ルールの複雑さ :★★★★☆☆☆☆☆☆
駆け引き :★★★★★☆☆☆☆☆
運の要素 :★★★★★★☆☆☆☆
おすすめ度 :★★★★★★☆☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★☆☆☆