看板娘 / Fische Fluppen Frikadellen
■ゲーム内容
様々なお店で商品の売買や交換をしながら、神様の像を集めていくゲームになります。
プレイヤーには、お金と使い捨てのフリーアクションタイルが与えられ、港からゲームが始まります。ゲームの目的は神様の像を3つ集めること。ラウンドの概念はなく、時計回りに手番が回ります。
プレイヤーは手番が来たら、最大3歩まで移動が可能です。この時、他のプレイヤーがいる場所はジャンプして飛び越してもOK。また、いかだがある船着き場マスであれば、いかだに乗って次の空いてる船着き場まで1移動で進む事も可能です。
移動先がお店だった場合は、そのお店の種類によって、商品の売買や交換を行うことができます。お店には取り扱っている商品が描かれているため、売買する商品の種類に制約があったりします。もちろん、交換も支払う商品と貰える商品が指定されています。
販売される商品は各お店に乗っているチップとなり、チップが無くなったら補充されるまで購入できません。逆に、お店に在庫が多いほど、購入価格は市場価格からディスカウントされます。
また、お店タイルには下部に発生するイベントが描かれていて、お店で止まると効果が発動します。この効果によって特定の商品がお店に補充されたり、市場価格が上下が発生します。
神様の像を購入するためには、それ専門のお店に行かなければいけません。そこでは特定の組み合わせの商品が必要となります。集めるために必要な商品はだんだんと増えていく事になります。
最終的に、いち早く3つ神様の像を集めたプレイヤーがゲームに勝利します。
で。
このゲーム、実はA、B、Cの3つのボックスがあり、全て使うと最大で15人プレイが可能となります。そして、これこそがこのゲームの真骨頂。
どうやって遊ぶのかと言うと、3卓でゲームを同時に行います。神様の像を3つ集めるのは変わりませんが、全て別のテーブルから取らないといけません(そのために像の形が箱ごとに違います)。
では、異なるテーブルの像をどうやって獲得するのかになるのですが、プレイヤーはスタート地点の港で1移動を支払うことで、コマとお金や商品などの持ち物を持って他のテーブルに移動することができます。移動先のテーブルでは最後手番の位置に入ります。
これにより、テーブルごとにプレイしている人数が変わります。手番数が物を言うゲームなので、人数が少ないテーブルで商品を集めておいたり、戦略的にテーブルを選んだりできるのがポイントです。
■遊んだ感想
移動して商品集めて像を手に入れると言う分かりやすさがある一方で、普通に遊ぶには、ちょっと物足りなさがあるんじゃないかと思いました。
ただ、それはあくまで単体で遊んだ時の話。複数セットを使って遊ぶ事で、『手番順なんだけどリアルタイム性がある』と言う、あまり他のゲームでは味わった事のない体験ができると思います。
やれる事がシンプルで単調になっている分、手番数が重要になってくるため、とにかく他の卓よりも一手でも多く手番を行わなければならなくなります。と、なると如何にテーブルの中で手番を早く回すかが求められ、ほんのり協力要素が生まれてきます。
「移動して、お店でこれ買います!」
「生産やっときました!」
「市場価格上げました!」
「次、私の番で…」
「こんにちはー。今、手番どなたですかー?」
「ここ!ここに入ってください!!」
こんな感じ。
また、スピードが求められる一方で、卓の人数が何人いるかも重要になります。人数少ない方が手番回ってきますからね。ですので、この卓では神様の像を手に入れたけど、他のテーブルは人が多いからしばらくこのまま商品かき集めとこうみたいな判断が重要になってきます。ワチャワチャしてる中でこういった判断を的確にできるかも、このゲームの肝だと思います。
システム的には、市場操作とピックアンドデリバーのゲームなんですが、複数卓になると途端にリアルタイムのレース要素が増すところが面白いです。
難点はセットアップや片付けが大変なのと、全員がルールを把握していないといけない所、そして長考がなかなか許されない所でしょうか。
ルールの複雑さ :★★★★★☆☆☆☆☆
駆け引き :★★★★☆☆☆☆☆☆
運の要素 :★★★★☆☆☆☆☆☆
おすすめ度 :★★★★★★☆☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★☆☆☆
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?