見出し画像

オーストラリス / Australis

デザイナー:Leo Colovini, Alessandro Zucchini
アートワーク:Fiore GmbH
出版社:KOSMOS
プレイ時間:60分
プレイ人数:2~4人

参照:Boardgame Geek

■ゲーム内容

オーストラリア近海の海流に乗るウミガメとかサンゴとかがテーマのゲームです。ダイスをピックすることでアクションをしていき、エリアマジョリティやすごろくの進み具合などの複数の要素で得点を獲得していきます。

ファインディング・ニモの世界観。

ゲームは既定のラウンド数行います。各ラウンドの最初にスタートプレイヤーによってダイスが振られます

ラウンドの最初に大量のダイスが振られる。ダイスは種類ごとに分けて置いておく。

ダイスは4種類+スタートプレイヤー獲得用のデカいダイスがあります。ダイスが振られたら、スタートプレイヤーから順番にダイスを1つ選んでピックします。そして、ピックしたダイスの色によって、アクションを実行します。

白ダイスはカードの獲得。出目に描かれた枚数だけカードを獲得します。カードにはダイスに対応した色と効果が描かれていて、獲得したら個人ボードの同じ色のスロットにカードを差し込みます。同じ効果でなければ、1つのスロットに複数のカードを重ねてもOK。

カードはディスプレイから好きなものを獲得。カードにはダイスに対応した色と効果が描いてある。

スロットに差し込んだカードはその色のダイスを獲得した時に発動する追加アクションです。

カードの中には特定の色のスロットには差さない横向きのウミガメカードがあり、これは指定されたダイス目をプラスする効果があります。後でこの辺は出てくる。

ちなみに、カードはスロットに差し込む代わりに捨てることで、即座に効果を発動させる事も可能です。

紫ダイスのアクションをするとウミガメが1歩移動して、2勝利点が貰えるようになった。

続いて、黄色ダイス。こちらは出目に描いてあるだけ、魚を獲得します。魚は、別のアクションで貰えるキューブを個人ボードに設置することで、そこに描かれた数だけ魚を集めて得点となります。

黄色ダイスで魚を集める。別で貰えるキューブを設置することで魚が得点化される。

水色ダイスは、ウミガメを移動します。移動する歩数はダイスの出目の数字分。移動先に他のウミガメがいるなら、さらにその先に移動します。要は後勝ち。ウミガメが進むことで魚集め用のキューブが貰えたりします。

ウミガメは様々な他のアクションに影響を及ぼすので前に進んでいた方が良い。

なお、ウミガメの位置は様々なタイブレークとしても使われるので、とても重要。

続いて紫ダイス。こちらはサンゴの配置になります。配置する場所は、ダイス目によって指定されています。基本的には、大きい目の方が良い場所に置ける。こちらは、得点計算時にマジョリティ争いをすることになります。

紫ダイスはサンゴの配置。ラウンド終わりにマジョリティ争いで得点が入る。

最後に赤ダイス。取ると次のラウンドのスタートプレイヤーになれる。

各プレイヤー、4つずつダイスをピックしてアクションを実行したら、ラウンドの得点計算を行います。得点はウミガメのいるマスの得点集めた魚による得点、そしてサンゴのエリアマジョリティによる得点が入ります。

で。

得点計算が終わったら、そこでラウンドが終わるわけではありません。最後に唐突にやってくるのが、獲得したダイスを使ったダイスバトル

突如手持ちのダイスを振って生き残りゲームが始まる。全体で最小のダイスが取り除かれていく。

各プレイヤーの獲得した紫、水色、赤ダイスを振って最低の目を宣言します。その目が全体で最も低いならば、そのダイスは脱落。これを繰り返して、ダイスを残しているプレイヤーが1人になったら、そこで終了。

最後まで残ったプレイヤーと2位になったプレイヤーは得点タイルを獲得します。得点タイルの中には魚集め用のキューブが貰えるものもあります。

ダイスバトルで勝つと貰える得点タイル。得点が低い代わりに魚集めキューブが貰える物もある。

ちなみに、ダイスバトルで使う3色のダイスは目の構成が違っていて、赤ダイスが一番強くなっています。さらにカードで特定の色の目をプラスする効果は、このダイスバトルで発揮されます。

ダイスバトルで目がプラスされるカードは横のスロットに差し込まれている。忘れないように注意。

これでラウンド終了。カードのディスプレイをリフレッシュして、次のラウンドに移ります。

ゲームが終了したら、ゲーム中に獲得した得点にダイスバトルの得点などを合計して、最も得点の高いプレイヤーの勝ち。

■遊んだ感想

唐突に始まるダイスバトル。

ダイスドラフトがメインになっているゲームなのですが、ちょっとしたエンジンビルド要素なんかもあるので、ダイスピックからのアクションが楽しいゲームです。

どのダイスを取るか考えるのが楽しい。

基本、ダイスアクションは異なる得点行動に紐付いているのですが、ウミガメだけはタイブレークやキューブ獲得など連動する事が多いので、上げておいた方が良さそうです。一度集団から遅れると、同じマスに止まった時の後勝ちの恩恵が受けられず、挽回がなかなか大変になります。

あとは、唐突に始まるダイスバトル。このボーナス点も後半大きくなるので、それを見越してダイスを選択しないといけません。ダイスの種類によって、出目の範囲が異なるので、完全に運だけで片付かない所が良いですね。

ダイスは何回か振る事になりますが、意外とあっさりと決着が着くので、やっててダレたりすることはありませんでした。むしろ、ちょっとした盛り上がりがある。

時間的には中量級なんですが、色々と悩ましい要素があって、楽しいゲームです。


ルールの複雑さ  :★★★★★☆☆☆☆☆
駆け引き     :★★★★★☆☆☆☆☆
運の要素     :★★★★☆☆☆☆☆☆
おすすめ度    :★★★★★★☆☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★☆☆☆☆

いいなと思ったら応援しよう!