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十二季節の魔法使い / Seasons

デザイナー:Régis Bonnessée
アートワーク:Régis Bonnessée, Xavier Gueniffey Durin, Stéphane Gantiez
出版社:LibelludHobby Japan
プレイ時間:60分
プレイ人数:2~4人

参照:Boardgame Geek

■ゲーム内容

3年間かけて行われる魔術大会に出場して優勝を目指すと言うテーマのゲームになります。四季を3年間過ごすので『十二季節』と言うわけですね。エモい。

ゲームはダイスドラフトとカードドリブンによるゲームになります。最初にプレイヤーは9枚の手札をドラフトします。そして、初期札9枚を3枚ずつにしておきます。3枚は初期手札、残りは年が変わると補充される物になります。

丸いのが季節を表すトラック。3周したらおしまい。

基本的にはリソースを確保して、手札をプレイしていく形でゲームは進んでいきます。リソースは四大元素のマナとクリスタルです。なお、クリスタルは実質勝利点

各ラウンドでは、人数+1個の季節ダイスが振られます。季節ダイスにはできるアクションが描かれており、このダイスをドラフトで1つずつ獲得していきます。残った1つはラウンド終了時にどれだけ時間が経過するかで使用します。

季節ダイスは複合的なアクションになってる。

季節ダイスは複数のアクションが複合的に表されていて、いくつかのアクションを実行する事が可能です。ちなみに季節ダイスと言うだけあって、季節が変わると使うダイスも変わります。使うダイスが変わることで大きく変化するのは獲得できるマナの種類です。

<季節ダイスでできること>
・描いてあるマナの獲得
・カードの引いて手札に加えるか捨てる
・クリスタルの獲得
・召喚ゲージの上昇
・マナをクリスタルに変換(変転)

この中で『召喚ゲージの上昇』と言うものがあるのですが、こちらはカードをプレイできる最大数になります。ゲーム開始の段階では、召喚ゲージは0なのでマナやクリスタルがあっても、そもそもカードのプレイができません。とりあえず、召喚ゲージを上げないといけないので、序盤のダイスドラフトでは狙われる事が多い印象です。

手札使いたいけど、先に召喚ゲージを上げないとね。

変転はマナをクリスタルに変換するわけですが、季節によってレートが変動します。冬に火のマナは手に入りにくいので、その分高レートでクリスタルに変換できるとかそんな感じです。なお、クリスタルをマナに変えることはできません。

カードには特殊効果がついているものが多く、プレイ時に発動する効果、永続効果、毎手番1回発動させる事ができる効果の3種類があります。カードの種類も多く、カードを組み合わせる事でコンボが出来たりします。

カードの中には相手のアクションを妨害する効果を持った物もありますが、比較的個人を特定して殴ると言うよりかは自分以外の全体に対してマイナス効果を施すものが多い印象です。

各プレイヤーには、ゲーム終了時にマイナス点をもたらすことで発動できる効果があります。こちらはダイスがどうにもならない時の救済みたいな感じです。

ゲームが終了すると、召喚したカードの得点やクリスタルの数を合計し、手札に残ったカードの枚数をマイナス点として計上します。あと、特殊効果のマイナス点も。最終的に得点が一番高いプレイヤーの勝ちです。

■遊んだ感想

TCGとか好きな方にはたまらないんじゃないかしら。

大量のカードからコンボを見つけていくのが面白いゲームです。特にマナを支払ってカードをプレイする辺りTCGを経験した方には馴染みがあるのではないでしょうか?

ダイスを振って、どれを取るかのドラフトで揺らぎがあり、それを得点を支払って補完する特殊アクションの存在がなかなか悩ましいです。

様々な戦略を発見するのが面白さですが、そのカードテキストの量ゆえに何度も遊ばないと、なかなかカードの強さや使いやすさに気付けない玄人向けのゲームと言う印象があります。

好きな人にはぶっ刺さると思いますので、カードコンボが好きな方には是非試して頂きたいゲームです。


ルールの複雑さ  :★★★★★★☆☆☆☆
駆け引き     :★★★★☆☆☆☆☆☆
運の要素     :★★★★★★☆☆☆☆
おすすめ度    :★★★★★★★☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★★☆☆

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