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リボルブ! / Revolve!
デザイナー:Kei Kajino
アートワーク:Shohei Asaoka
出版社:One More Game!
プレイ時間:1ラウンド10分
プレイ人数:3~4人
■ゲーム内容
いち早く手札を全てプレイすることを目指すゴーアウトゲームです。大富豪のように場札よりも大きい数字のカードをプレイしていく事で、手札を減らしていくタイプ。
使用するカードに特徴があって、1枚のカードで上下に異なる数字が書いてあります。 数字は1~10ですが、何が何枚入っているかの内訳は公開されていません。
ゲームはいずれかのプレイヤーが4点取るまでラウンドが繰り返されます。各ラウンドの最初に、手札が配られ、プレイヤーは配られた手札を見て使用する向きを決めます。
もしも、上下を逆にしたければ、全ての手札を逆にします。一部だけ上下を逆にするのはNG。一度上下を決めたら勝手に変更はできません。
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スタートプレイヤーは1/2のカードを持つプレイヤー。ちゃんとカードに『Start Player』と書いてあるので安心。そこから時計回りに手番が回ります。なお、自分がスタートプレイヤーだと証明できれば、何のカードをプレイしても良い。
手番では、最初に自分の場札が残っていれば、それを捨てます。要は前の手番にプレイしたカードです。残ってなければ、この手順はスルー。
手番にできることは以下の4つのうち1つ。パスはありません。なお、ゴールデンルールとして、カードをプレイする時は同じ枚数の場札が場に存在していれば、その数字よりも大きい数字をプレイすること。カードを手札に加える時は上下を反転させることの2つがあります。
《手番にできること》
・カードのプレイ
・誰かの場札に1枚カードを追加
・誰かの場札を獲得
・手札の上下反転
『カードのプレイ』では、手札から1枚以上のカードを場に出します。複数枚同時に出す場合は、全て同じ数字でないといけない。プレイする時に、場札に同じ枚数が存在する場合は、ゴールデンルールに従い、より大きい数字を出さないといけません。
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さらには、数字の大きさで上回られた場札は、手札に戻ってきます。この時もゴールデンルールに従って、上下を逆にします。
『誰かの場札に1枚カードを追加』は手札からカードを1枚選んで場札に追加します。追加先の場札は、誰の物でもOKですが、同じ数字でないといけない。また、追加する時は『カードのプレイ』と同じようにゴールデンルールに従う。
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『誰かの場札を獲得』はそのままで、いずれかのプレイヤーの場札を手札にまとめて加える。上下逆にするのを忘れずに。一部だけとかはNG。
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最後に『手札の上下反転』。こちらもそのまま。手札を全て上下逆にします。一部だけ逆にするとかはNG。
これを繰り返して、最初に手札を全てプレイしたプレイヤーは2点獲得。さらにラウンドを続けて、2番になったプレイヤーには1点。これを繰り返して4点取ったプレイヤーが出たらゲーム終了です。
■遊んだ感想
反転したその先を見据えて仕掛けるゴーアウト。
『スカウト!』の作者が送る新たな上下違う数字が入ってる系ゴーアウト。個人的には、非常に合理的と言う印象を受けました。上下の数字が違うことを効果的に使っているように思います。
カードは配りきり。山札はなく、各プレイヤーのプレイしたカードがそのままディスプレイとなっており、しかも取る時はまとめ取りしないといけない。
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良くある『ディスプレイから選んで◯枚取る』と異なり、要らないものも引き取るのかと言うジレンマが効いています。
要は自分が手番に行うアクションによって、それが倒すべき対戦相手の場札なのか、それとも獲得用のディスプレイなのか、カードを追加できる場札なのか意味合いが変わってきます。しかも、他のプレイヤーの思惑次第で、状況がコロコロと変わっていく。欲しい場札が返ってしまう一撃は切ない。
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基本的には、手札を全て整えながら最後はまとめてドーン!を目指していくゲームなのですが、上下逆を考慮する必要があるので、コツを掴むまでに少しアイドリングがあるように思います。
分かってくると、場札で色んな見え方ができるので、面白味が増してきます。
ルールの複雑さ :★★★★☆☆☆☆☆☆
駆け引き :★★★★★★☆☆☆☆
運の要素 :★★★★☆☆☆☆☆☆
おすすめ度 :★★★★★★★★☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★★☆☆