フレッシュフィッシュ / Fresh Fish
■ゲーム内容
トラックからの距離がなるべく近い場所にお店を構えて、品物を新鮮なまま輸送してもらう事を目指すゲームです。
ゲームの準備として、パーツを組み合わせてメインボードを作り、4種類の商品を積んだトラックが配置されます。各プレイヤーには4種類の商品を扱うお店と空き地の予約コマ、そして規定の額のお金が渡されます。
ゲームの目的は各商品のトラックと対応するお店がなるべく近い位置になるようにお店を作ることです。ちなみに距離を測る時は直線距離ではなく道を辿っていきます。
手番は時計回りに回ってきます。手番できることはメインボードの空いているマスに予約コマを置くか、タイルを引いてボードに配置するかどちらかです。
予約コマは、まだタイルの置かれていない空き地に置く事になります。置ける場所は道の隣か他の予約コマの隣です。
タイルを引くアクションを選んだ場合は、タイルの山から1枚引きます。引いたタイルの内容により、その後やることが変わります。
空き地タイルを引いた場合は、自分の予約コマのある場所にそれを配置します。さらにその上にフリーマーケットコマを置きます。フリーマーケットが開かれているので、当然トラックは通れなくなります。つまり、お邪魔タイル。
商品のアイコンが描かれたタイルを引いたら、競りが始まります。競りの内容は、その商品のお店を建てる権利です。競りは握り競りで全員がお金を好きな額握って「せーの!」で公開する形です。
一番多く握ったプレイヤーは、お金を支払ってタイルを受け取り、自分の予約した空き地にそれを建てます。
メインボードは3~5マスごとにエリアが作られており、各エリアには建設できる建物の数が決められています。建物はお店だけでなくフリーマーケットも含みます。
決められた数だけ建物が建つとどうなるのか?
そのエリアの空き地は全て道路になります。予約コマが置いてあっても関係なし。全ての予約コマは持ち主の手元に返されます。
例えば、上の場合だと緑のプレイヤーが紫のソーダのお店の周りを抑えているので、お店やフリーマーケットを作られてしまうとかなり遠回りを強いられます。これを防ぐためには青枠のエリアを予約して、緑よりも先にフリーマーケットなどを建てて、手前の緑の予約マスに道を敷く必要があります。
各種類、最後のお店コマはメインボードではなく、ゲーム開始時に用意されたスペースに置かれます。ここに、全てのお店コマが置かれたらゲーム終了です。最後に、各プレイヤーの予約コマがある場所にこれらのお店コマを置いていきます。
得点計算はトラックとお店の間にある道タイルの数がマイナス点となります。この時にメインボードの外周に特殊な道路タイルを置く事ができます。これらは、通ると1枚につき-2点です。各お店のマイナス点の最大は-12点なので、繋がらないもしくは遠すぎる場合は全て-12点です。
これらのマイナス点に残金を足して一番得点の高いプレイヤーが勝利します。
■遊んだ感想
ゲーム後半に向けて、資金管理が重要な競りゲームといった印象のゲームです。始めのうちは、「この辺に置いておけば、いいんじゃないかな?」くらいのフワフワした感覚で進んでいきますが、中盤からエリアに置ける最大建物数の縛りが襲いかかってきます。
ここは絶対に競り落とさないと不味い場所が見えてくると同時に、他のプレイヤーに入ってきて欲しくないエリアと言うのも見えてくると言うことですね。
このインタラクションが強烈で、「あのプレイヤーが空き地タイル引く前に、何とかしてお店を作らないと、-12点が確定してしまう!」と言うシーンが最後の方で現れます。
タイルの配置などアブストラクト風な雰囲気がありますが、タイルの引きなどの揺らぎ要素があるため、スリリングなゲームが楽しめるのではないでしょうか。
あと、お金が増えないので競りの相場感をどう捉えるかが難しいゲームでもありますね。
ルールの複雑さ :★★★★★☆☆☆☆☆
駆け引き :★★★★★★★☆☆☆
運の要素 :★★★★★☆☆☆☆☆
おすすめ度 :★★★★★★☆☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★☆☆☆☆
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