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メディナ(第2版) / Medina (Second Edition)

デザイナー:Stefan Dorra
アートワーク:Eduardo Bera, Hans-Georg Schneider
出版社:White Goblin Games
プレイ時間:60分
プレイ人数:2~4人

参照:Boardgame Geek

■ゲーム内容

廃墟となった砂漠の都市メディナを再興していくゲームです。

ゲームの準備として、各プレイヤーには衝立と木製のコマが渡されます。コマには4色の建物、ヤギ小屋、屋根、城壁、商人があります。メインボードの四隅に柱を立てて、適当な場所に最初の商人コマと泉を配置します。コマは衝立の裏に隠しておきます。

最初に各プレイヤーに同じ数だけコマが配られる。屋根以外のコマは衝立の裏に隠しておく。入りきらん。

ゲームが始まると、各プレイヤーは時計回りに手番を行います。手番には手元のコマを2つ選んでメインボードに置くだけ。

簡単。

コマにはそれぞれ置く時のルールがあり、それに則って置かなければいけません。

スタートはこんな感じ。

まずは建物。一番重要なコマです。建物は4色あり、誰かが建物の上に屋根を置くと宮殿になります。このゲームでは宮殿と言う状態が結構重要です。

配置する時のゴールデンルールとして、宮殿と宮殿の間は必ず商人コマが通れるようにしておかないといけません。また、宮殿を建物で拡張する事はできません

それを踏まえて、各建物はその色の建物が既にどこかに置かれていれば、そこに隣接するように置かないといけません。もし、その色の建物に隣接して置けないのであれば、別の場所に置く事ができます。

宮殿は各色1つずつまでしか作れない。

屋根は各プレイヤー4つ持っており、唯一衝立の外側に出しておくコマになります。屋根は建物の上に置いて、その色の建物の集まりを自分の宮殿とします。建物の色は4色で屋根の数は4つ。すなわち、屋根は各色の建物に置いていかないといけません。

次にヤギ小屋。ヤギ小屋は宮殿に対して隣接して置くことができます。ヤギ小屋は宮殿に隣接させることによって宮殿の一部としてカウントされます。つまり、建物が宮殿になった後に唯一宮殿を拡張する手段になります。

次に商人。商人はゲーム開始時にボード上に1人配置されます。で、そこから一筆書きになるように列の両端に配置していきます。商人は宮殿と宮殿の間を通っていく形で延びていく事になります。

最後に城壁。城壁は四隅にある塔から真っ直ぐ延びていきます。1つの塔からは2本城壁が延びていくことになりますが、両端から延びてきた城壁がくっつく事はNGです。

さて、これを繰り返して全てのプレイヤーが与えられたコマを使いきったらゲーム終了です。ちなみに建物は全員が宮殿を作った色が発生する度に、衝立の中から捨てないといけません。オレンジの宮殿を全員作ったら、即座にオレンジの建物は全て捨てられるとかそんな感じ。

コマが無くなったプレイヤーから衝立を倒して、ゲームから離脱していきます。

なので、最後は衝立の中を公開して、何もないことを宣言します。

得点計算についてですが、基本的には宮殿の大きさ(建物+ヤギ小屋)と宮殿に隣接するもの(城壁と商人)が全て1つ1点になるイメージです。

さらにボーナスが3種類あります。1つ目は各色の宮殿を構成する建物の数。建物の数が最大のプレイヤーにボーナス点が入ります。ちなみに大きさが同じ場合は先勝ちです。

宮殿ボーナスタイルとお茶会タイル。お茶会タイルはコマを置く代わりに捨てる事ができる魔法のタイル。

さらに宮殿のボーナスはもう1つ。紫の宮殿を作るとお茶会タイルが貰えます。こちらは早く完成させた方がたくさん貰える。お茶会タイルは手番にコマの代わりに捨てるだけと言う、まさにお茶を濁したい時に使うタイルです。

2つ目は城壁に最後に触れた宮殿。各塔から延びた城壁が最後に触れた宮殿を持つプレイヤーにボーナスが入ります。宮殿なのがポイントで、城壁が触れている

青プレイヤーが4点のボーナスタイルを獲得できるが、隣のオレンジの建物が誰かの宮殿になるとタイルは移動する。

さらに泉。泉は、十字方向にちょうど2マス離れた場所にある宮殿に得点を与えます。泉と宮殿の間も商人が通るので2マス離れたとこなんだと思います。

赤、青、緑みんなボーナスが貰える。

一番得点の高いプレイヤーの勝ち。

■遊んだ感想

「置きたくない、誰か置け。」が続く我慢比べ。

みんなで協力してメディナの街を再建していくゲームと思いきや、全員が「俺が一番大きい宮殿を手に入れる。」と言わんばかりにバチバチとやり合うゲームです。

ゲーム中は「あそこにコマ置いたら、他のプレイヤーに美味しいとこ取られるじゃん。」となる場面が数多く現れ、その度に他に逃げながら誰かがババを引くのをひたすら待つと言う我慢比べの様相を呈します。

駆け引きする要素も宮殿の大きさだけでなく、城壁にいつ隣接するのか、商人をどうやって自分の宮殿に誘導するのかなど、いくつか存在していて、そのためにどこでお茶が濁せるのかをひたすら考えていくのが面白いところです。

苦しみながら街を復興させ、最後に完成した町並みは写真に納めたくなる事、うけあいです。


ルールの複雑さ  :★★★★★☆☆☆☆☆
駆け引き     :★★★★★★★☆☆☆
運の要素     :★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
おすすめ度    :★★★★★★☆☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★☆☆☆

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