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シティズ / Cities
デザイナー:Steve Finn, Phil Walker-Harding
アートワーク:Jorge Tabanera Redondo
出版社:Devir
プレイ時間:30~40分
プレイ人数:2~4人
■ゲーム内容
市議会から依頼された新たな都市計画プロジェクトを立案するゲームです。毎ラウンド、タイルを配置して装飾やビルを建てて、得点条件を満たしていく感じです。
ゲームの準備として、メインボードにどの都市の計画を建てるのかを決めます。都市は実在の名前で、都市によって共通目標などが変化します。また、各プレイヤーは初期タイルを1枚獲得します。そこまで終わったらゲームスタート。
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ゲームは8ラウンド。各ラウンドの最初にメインボードの指示に従って、個人目標、地形タイル、装飾タイル、建物コマを4セットずつ並べます。いずれも最後の1セットはガチャ引き要素が含まれています。
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準備が出来たら、スタートプレイヤーから手番を時計回りに行います。手番にプレイヤーはメインボードから何か1セットを獲得します。獲得したらその場所に自分のワーカーを置いて、「その種類は、1セット獲得したよ。」を示しておきます。
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各ラウンド、獲得する時に既に獲得した物と同じ種類の物をメインボードから取ることはできません。ワーカーは4つなので、毎ラウンド4種類の物が1セットずつもらえる事になります。
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地形タイルは既に置かれたタイルに隣接するように配置していきます。同じ地形を隣接させる必要はありませんが、3×3の形になるように配置していかないといけません。
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地形タイルには水辺、公園、ビル建設予定地の3種類があります。
装飾タイルは水辺に置ける物と公園に置ける物があります。それぞれ4種類ずつ存在していて、同じエリアの中に置かれた種類数に応じて最後に勝利点が入ります。なお、装飾タイルを置く事ができない場合は捨てられます。
装飾タイルの中には建設予定地に置ける特殊タイルもあります。素点が付いている彫像と何色でも建設可能になる灰色建設予定地の2種類です。
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建物コマは建設予定地に配置します。各建設予定地は色が指定されていて、予定地の色と一致する建物コマしか置けません。建物は重ねる事で高くする事ができ、最大で4つまで重ねることができます。建物コマも、置ける場所がなければ装飾タイルと同様、捨てられてしまいます。
建物コマをランダムでもらえるエリアはコマだけでなく、次のラウンドのスタートプレイヤーも付いてきます。
目標カードは個人目標で、ゲーム終了時にカードごとに得点をもたらします。同じカードを複数持っている場合は、別々で得点計算します。
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目標には建物の高さや色が関係するものや、公園や水辺の広さが関係するものなどがあります。
タイルやコマを配置した結果、共通目標を達成したらメインボードに自分のコマを置いておきます。
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8ラウンド終わって3×3の土地が出来上がったら、ゲーム終了。個人目標カードの得点、共通目標の得点、公園と水辺の装飾タイルのセットコレクションによる得点を合計して、一番得点の高いプレイヤーが勝利します。
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■遊んだ感想
ほんのりインタラクションがちょうどいい悩ましさのタイル配置とポイントサラダ。
非常にシンプルな中量級ゲームと言った印象のゲームです。メインボードからどういう順番で物を獲得していくかと、どういう風にタイルを配置していくのかが心地よい悩ましさになっている印象です。
この辺のデザインはなんとなくハーディングらしさを感じました。
インタラクションは強くはありませんが、メインボードは変則的なオープンドラフトになっているので、相手に取られそうな物は先に取ったり、目標カードをカットしたりと言った所で多少のインタラクションがあります。
毎ラウンド、個人目標が取れるので、自分の状況に合わせてどれを取っていくのかを考えていく所も面白いです。
ルールの複雑さ :★★★☆☆☆☆☆☆☆
駆け引き :★★★★★☆☆☆☆☆
運の要素 :★★★★★☆☆☆☆☆
おすすめ度 :★★★★★★★★☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★☆☆☆