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ビッグシティ:20周年記念版 / Big City: 20th Anniversary Jumbo Edition!

デザイナー:Franz-Benno Delonge
アートワーク:Michael Christopher, Paola Tuazon, Andrew White
出版社:Mercury Games, Hobby Japan
プレイ時間:60分
プレイ人数:2~4人

参照:Boardgame Geek

■ゲーム内容

土地を手に入れ建物を建てていき、街を作っていくゲームです。フィギュアがバンバン立ち並んじゃって、もう最高

ゲームは終了条件を満たすまでラウンドが続きます。各ラウンドはプレイヤーが1回ずつ手番を行うと終了します。

ゲーム開始時点では、いくつかのボードが配置された状態です。各ボードは碁盤の目のように格子状に区切られており、各目には2桁の数字が書かれています。また、00番台~90番台のカードが用意されており、それぞれ十の位が同じもので10の山が作られます。プレイヤーはこれらの山から初期手札を引いておきます。カードに書かれた番号の土地はそのプレイヤーが所有している事になります。

ボードには、番号に対応した場所が存在する。公園と工場は番号に依存しない特殊な建物。

手番にできることは、以下の通り。

<手番にできること>
・手札の交換
・建物を建設する
・路面電車を延ばす
・マップを追加する

まずは、手札の交換です。手札の交換は好きな枚数の手札を対応する山に戻して、同じ枚数山からカードを引きます。もちろん、戻した山と異なる山から引いても構いません。ただし、同じ山から引けるのは最大2枚まで。

建物の建設は手札からカードを支払って、カードに示された場所に建物を置きます。この時、複数のカードをプレイする事で、より大きい建物を建設する事も可能となっています。建物を建てたら、プレイした枚数と同じだけカードを山から引きます。

建物するには全ての建設予定地の番号カードが必要。さらに特殊な建物は様々な条件をクリアしないといけない。

建物をプレイするには、その建物を作れる条件をクリアする必要があります。共通しているのは、建設予定の場所のカードを全てプレイしなければならないこと。

さらには周囲にどんな建物があるかも条件になってきます。例えば、教会なら1枚のボード上でゾロ目の区画が最後まで残っていた時にしかプレイできませんし、郵便局は少なくとも1つの住宅地とオフィスに隣接していないといけません。建物が建設されると、その建物の種類や大きさによって得点が入ります。一番難しいショッピングセンターは30点も入る。

また、ゲーム開始時から何でも建築ができるわけではなく、市役所と呼ばれる建物を誰かが建築しない限りは基本的な建物である住宅地とオフィスしかプレイできません。市役所は周りに建物が建つとボーナスを与えますが、それ自身は少し得点を貰えるのみなので、出来れば誰かに建てて貰いたい建物になっています。

建物の中には公園と工場と言う特殊な物があります。これらは、土地を確保する必要がなく、カード1枚で配置可能です。両方とも埋めた場所の土地カードを無駄にさせるお邪魔建物なわけですが、公園は周りの建物に良い影響を与え、工場は周りにマイナスの影響をもたらします。

建物と建物の間を走る路面電車。路面電車に隣接した場所に建物を建てると点数が倍になる。

路面電車は市役所が建てられると選べるアクションで建物と建物の間を一筆書きで延びていきます。路面電車は隣接する建物の得点を倍にする効果があるので、自分が今後建設予定がある地域に誘致したい所です。また、建物は路面電車が通っている所を跨いで建設することができないため、高得点の建物を建てられそうな場所を分断するのに使う事もできます。

マップの追加も市役所がないと選べません。マップの追加は初期配置で余った土地ボードを好きな場所に追加します。これによって、建設エリアが増えるわけです。

各プレイヤーがアクションを行うと最後に手札の交換が行われます。各プレイヤー1枚か2枚手札を出して、他のプレイヤーのカードと交換をします。表向きで出すか、裏向きで出すかでカードを取る順番が変わります。

これを繰り返していき、全員がカードの交換かパスしかしなくなったらゲーム終了です。

■遊んだ感想

街を作り上げていく楽しさと、今『ここ』に置ける奇跡。

デロンシュのデビュー作、ビッグシティの記念版と言うことで、豪華なコンポーネントで街作りができるのがたまりません。元々のゴールドジーバー版でもプラスチックフィギュアを配置していくのがカッコいいのですが、こちらの方がコンポーネントの見た目も現代風になっています。

旧版でもこのクオリティ。

ゲーム自体もシンプルでカードを揃えて、建物を出すだけ。なのですが、建物の種類が多く建設するための条件や様々なボーナスがあるため、意外と覚える事が多いと思います。

路面電車をどこに繋げるのかがインタラクションになっていて、邪魔に使えたり自分に有利な方向に導いたりと使い方は様々です。

手番が回ってきた時の盤面によって、建てられる物が変わってくるので、実は高得点が建てられる場所に気付いたりするとテンションぶち上がります。

ラウンド終了時に手札の交換を行いますが、こちらは旧版にはなかったルールです。個人的には無い方がテンポが良い気がしていますが、カードが1人のプレイヤーの中で停滞する事が少なくなるので、建設が進むメリットもあります。


ルールの複雑さ  :★★★★★☆☆☆☆☆
駆け引き     :★★★★★★☆☆☆☆
運の要素     :★★★★★★☆☆☆☆
おすすめ度    :★★★★★★☆☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★★☆☆

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