見出し画像

スレイザスパイア / Slay the Spire: The Board Game

デザイナー:Gary Dworetsky, Anthony Giovannetti, Casey Yano
アートワーク:Bruce Brenneise, Jose David Lanza Cebrian, Anailis Dorta
出版社:Contention Games, KenBill
プレイ時間:30~150分
プレイ人数:1~4人

参照:Boardgame Geek

■ゲーム内容

熱狂的なファンを生み出しているデジタルゲーム『スレイザスパイア』のボードゲーム版になります。デジタルゲームでは1人用でしたが、ボードゲーム版は最大4人まで遊べる協力ゲームとなっています。

ちなみに、私はデジタルの方は未経験。

プレイヤーは個性のあるキャラクターから1つを選びます。キャラクターを選んだら、個別の初期デッキ、デッキに追加するノーマルカードとレアカードの山を受け取ります。

キャラクターによって、特長が大きく異なる。デッキも全てキャラクター別に用意されている。

追加カードの山の枚数がえぐい。

キャラクターが決まったら、ダンジョンの作成。ダンジョンはレベル1からスタートして最終的にはレベル3まで進みます。各レベルの最後にはボスが待ち構えています。

ダンジョン作成では、そのレベルのボスを決めます。ボスはダンジョンの際深部に裏向きにセットされるため、到達するまでは誰が相手になるのかは分かりません。さらにチップによるランダムなイベント配置が行われます。

ダンジョンはこんな感じ。選ぶルートによって様々な事が起こる。最後は階層のボスが待ち構える。

ダンジョンではモンスターとの戦闘の他にも、良い事も悪い事も起きるイベントやアイテムの買えるお店や宝箱、デッキを強化できる焚き火などがあります。

『?』マークのマスでは、イベントが発生します。イベントカードの山札からカードを引いて実行します。イベントには良いイベントと悪いイベントがあり、中にはプレイヤーに選択を迫るものもあります。

イベントカード。中には、複数の選択肢を持ち、プレイヤーに選択を迫るものなんかもある。

角生えた顔は雑魚モンスターとの戦闘です。道中で遭遇するモンスターには2種類あり、群れで襲ってくるモンスターとエリートと呼ばれる中ボス的なモンスター。

通常のモンスターと戦闘になる場合はプレイヤー毎に対峙するモンスターが選ばれます。プレイヤーは対峙しているモンスターに殴られますが、プレイヤーはどのモンスターを殴ってもOKです。

モンスターは対峙したプレイヤーに攻撃。プレイヤーはどれを殴ってもOKなので、相談しながら戦う感じ。

戦闘は最初にダイスロールを行い、それによってモンスターの行動が決まります。攻撃する他に防御を固めてかたり、バフやデバフをかけてきたりもします。全体攻撃とかしてくるやつなんかもいる。

モンスターの行動が決まったら、プレイヤーの手番。プレイヤーはエナジーを消費してカードをプレイします。プレイする順番も相談して決めてOK。

3エナジーも使うけど、一列に強力なダメージを与える攻撃。味方の援護を貰ってでも撃ちたいところ。

そのレベルをクリアするまではHPは勝手に回復しないので、対峙した相手を倒せない場合はブロックを上げて、その場を凌ぎながら戦闘していく感じになります。

エナジーがあれば、手札は何枚使ってもOK。使わなかったカードは基本捨て札になるのが悩ましい…

カードの中には他のプレイヤーを対象に取れる物もあるため、それらを駆使しながら、被害を最小限にしていかないと、ボスの討伐は難しくなります。

エリートは中ボス的なモンスター。雑魚モンスターとは比べ物にならないほど強いが報酬も多い。

プレイヤーの手番が終わったら、モンスターが攻撃してきます。ダイス目で事前に決められた攻撃を順番に繰り出してきます。これを繰り返して、全てのモンスターのHPを0にしたら勝利です。

報酬のカードは規定枚数引いてその中から選べる。左端のチケットはレアカードに交換できる。

モンスターを全滅させたら報酬が貰えます。報酬はお金、カードの追加、使いきりのポーションや永続効果などを与える宝箱などがあります。貰えるのは対峙したモンスターから。

焚き火』マークはカードのアップグレード。カードは両面仕様になっているので、デッキのカードを1枚選んで裏返します。アップグレードすることで、コストが下がったり、ダメージやブロックの量が上がったりします。

宝箱』マークは宝箱が貰えます。中身は永続効果だったり、使用回数が決められているアイテムだったりします。

オレンジがポーション。青緑が宝箱。紫はボスを倒すと貰えるレアなお宝。

ドル袋』みたいなアイコンはショップ。ポーションや宝箱をお金で買える他、お金を支払う事でデッキから不要なカードを除外したり、新たなカードを購入したりもできます。

ショップでお金を使ってアイテムを買ったり、デッキを強化したり。

最深部まで到達したら、いよいよボスの登場。ボスだけあって、HPも高いし火力も高いです。ここまでの道中で鍛えた成果を見せる時!!

公開されたボス。こいつは全体攻撃をしてくる他にダメージを受けるお邪魔カードをデッキに混ぜてくる。

見事にボスを倒すことができたら、報酬を貰います。報酬は強力なレアカードやトレジャーなど。そしてHPを回復して、次のレベルに向かいます。これを繰り返してレベル3のボスを倒せたら勝利です。

レベルが変わると一気に敵の強さが変わる。

■遊んだ感想

育て方によって様々な顔を見せるキャラクターが魅力の中毒性が高い傑作。

1人のキャラクターに様々な強化ルートが用意されていて、毎回キャラクターをどのように強化していくのかが楽しいゲームです。

まるで擬似的なテックツリーのようで、「今回はこのルートを強化していこう。」みたいな感じに、同じキャラクターでも様々な特化型に仕上げていける所が魅力です。

それを実現しているのが、カードの追加とアップグレードの2通りの強化方法。カードの追加だけだと、引き運によっては中途半端になりそうな所を、既にあるカードをアップグレードすることによって、枚数は増やさずにキャラクターを尖らせる事ができるのは優れていると思いました。

このカードの量で1人分。これがキャラクターの数と同じだけ入ってる。

ドミニオンのようにゲームをしながらデッキを強化していくのではなく、明確にバトルとバトルの間でデッキを強くしていくため、TCGのデッキを作った時のように、「早く、このデッキを試したい!」と言う衝動に駆られてしまいます。

雑魚敵と戦いながらデッキを試したり、強化したりしてボスに向かっていく所も少しずつレベルアップしている感じでワクワクします。

俺達強いからエリートいける!って調子に乗ってたら、偉い数の部下を引き連れてこられた。

時間はだいぶかかるゲームで、3人でレベル2のボスを倒すまでにざっくり3時間くらいかかりました。協力ゲームなので、みんなで相談しながら進めていくのに夢中になるので、気付いたらこんな時間!になるのは注意です。

デッキの中身やアイテムを写真に残しておけば、セーブ変わりになる。続きはまた今度。

ルールの複雑さ  :★★★★★★☆☆☆☆
駆け引き     :★★★★★☆☆☆☆☆
運の要素     :★★★★★★☆☆☆☆
おすすめ度    :★★★★★★★★☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★★★☆

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?