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メソス / Mesos

デザイナー:Yaniv Kahana, Simone Luciani
アートワーク:Kerri Aitken
出版社:Cranio Creations, Tendays Games
プレイ時間:20~50分
プレイ人数:2~5人

参照:Boardgame Geek

■ゲーム内容

古代の部族の長となって、様々な職業の部族民を増やしたり、建物を建てたりするゲームです。メインシステムはドラフトとタブロービルドとかその辺り。

ゲームの準備として、タイルを組み合わせてメインボードを作成します。そして、その上下に規定の枚数の部族カードを公開します。メインボードの上には建物カードも規定枚数公開しておきます。

各カードは上下に決められた枚数並べられる。

ゲームは規定のラウンド数行います。各ラウンドでは手番順タイルの上から下に向かって、手番を行います。

手番では、最初に手番順タイルに置かれた自分のトーテムをいずれかのカード獲得タイルに配置します。トーテムを置いた場所によって、どこからカードがもらえるか、何枚もらえるかが変わります。なお、タイルは早取りです。

エリアには上下のどちらから何枚カードが獲得できるかが矢印で示されている。

全員トーテムを配置したら、今度は手番順タイルに近いカード獲得タイルから順番に、カードを獲得していきます。

カード獲得タイルは手番順タイルに近いほどカードを獲得できる枚数が少なく、奥に行くほどたくさん獲得する事ができます。ただ、ラウンド中にカードは補充されないので、いくら権利を持っていても、カードが無ければ獲得できません

赤プレイヤーは上からカードを1枚、下からカードを1枚獲得できる。赤が終わったら青プレイヤーの番。

獲得の対象となるのは、部族カードと建物カード。部族はそのまま獲得する事が可能ですが、建物を獲得するにはコストとして、お肉を支払う必要があります。部族カードの山からはイベントカードも出てきますが、これは獲得できません。

部族カードは『シャーマン』『芸術家』『発明家』『狩人』『建築家』『農夫』の6種類。

部族カードは種類ごとににして重ねておく感じ。

建築家』は素点が付いているのと、建物の建築コストのディスカウント。ディスカウントの効果は累積するので、部族内にたくさんいれば、その分建築コストは下がります。

狩人』は弓付きと弓無しがいます。弓無しは獲得時に何も起こりませんが、弓付きは獲得時に部族にいる狩人の人数分だけお肉がもらえます

どれを集めるかがなかなか悩ましい。

『シャーマン』『芸術家』『発明家』『農夫』は普段は何も効果がありません。

建物カードは素点が付いている他に、ゲーム終了時にセットコレクションや特定のカードに追加点を与えるなどの特殊勝利点をもたらしたり、プレイヤーに永続効果を与えたりします。

建物は獲得にコストが必要だが、プレイヤーに永続効果やゲーム終了時の得点などを与える。

カードを獲得したプレイヤーはトーテムを手番順タイルに移動します。移動する時は手番順タイルの上から詰めていきます。さらに描かれているボーナスを受け取ったり、コストを支払ったりします。こちらも早く配置するほど良いものがもらえます。そして、次のラウンドのトーテム配置も早くなる

全てのプレイヤーが、カードの獲得を行ったらラウンド終了。メインボードの下に配置されたカードを取り除いて、上に配置された建物以外のカードを下に移動します。

壁画みたいなのが、イベントカード。この次のラウンド終了時に2枚とも処理される。

この時にメインボードの下側にイベントカードがあるなら、取り除く段階でイベントを解決します。イベントの内容は以下の通り。

《イベントの内容》
儀式:シャーマンに描かれた星の数が最大のプレイヤーは得点。最低のプレイヤーは失点。
壁画:芸術家が一定の人数以上居るなら得点。居ないなら失点。
狩猟:狩人の人数分だけお肉と得点を獲得。
ご飯:部族カード1枚につき1肉支払う(農夫がいるなら、支払いをディスカウント)。

イベントは最初に上段に出現するため、登場から処理まで2ラウンドあることになります。事前にイベントの予告がされているようなイメージです。

全部のイベントを達成するのはなかなか難しいので、結構マイナスを食らう。

カードの山にはレベルが1~3まであり、規定のラウンド数経過するとカードのレベルが上がり、建物などが強力になっていきます。建物カードはラウンドの終わりに普通は下段に移動しないのですが、このカードの切り替わりのタイミングでは、時代遅れの建物として、下段に移動します。

また、各種イベントカードはレベルごとに1枚ずつ入っています。

レベルが上がると建物もグレードアップする。

これを繰り返して、ゲームが終わったら得点計算を行います。ゲーム中に稼いだ得点に加えて建物カードの特殊勝利点や建築家と建物の素点を合計します。

さらに『発明家が持っているアイコンの種類数×発明家の人数』『芸術家2人につき10点』が得点になります。これも合計に足して、最も得点の高いプレイヤーの勝ち。

ゲーム終了。

■遊んだ感想

2ラウンドをセットで考えていく必要のあるドラフト。

『キングドミノ』のように、弱い行動をすると手番順が早くなるドラフトを軸としたゲームです。ドラフトしているのはカードですが、そこに手番順と貰える資源も込みでどれを選ぶか考える感じです。

カードが上下にあるのもポイントになっていて、2ラウンドに渡って残りそうなものを予想したり、事前に発生するイベントが分かった状態でそれに備えたりと通常よりも少しだけ先を見越した動きをする必要があります。特に食料供給のイベントが見えていると、どうやってお肉を手に入れるかが大問題。

中量級のドラフトゲームなのですが、今までのドラフトゲームとはまた少し違ったアプローチで面白く感じました。


ルールの複雑さ  :★★★★☆☆☆☆☆☆
駆け引き     :★★★★★★★☆☆☆
運の要素     :★★★★★☆☆☆☆☆
おすすめ度    :★★★★★★★☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★☆☆☆

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