カスカデロ / Cascadero
■ゲーム内容
国の大臣となって崩壊気味の国内を走り回って、国内の復興を目指すゲームです。アブストラクト味の強いゲームです。ゲームボードの半分がマップになっていて、もう半分はパラメータになっています。ゲームの目的はパラメータを上げながら、自分のエリアを繋いでいく感じです。
パラメータは各プレイヤーが担当するオレンジ、黄色、青、ピンクの4色と誰も担当していない白の5つ。各色のパラメータは農業、工芸、市場などの意味があり、各プレイヤーはそれぞれのパラメータを担当する大臣というわけです。
ゲームは誰かのコマが無くなり置けなくなった場合、もしくは規定の点数に達した場合に、そのラウンドの最後まで行って終了となります。
手番にできることは、マップの空いているマスに伝令コマを1つ配置するだけ。伝令コマは1つだけだと特に何も起こりませんが、2つ以上が連なると『グループ』となります。
グループの状態で何れかの街に初めて隣接した時にその街の色のパラメータが上がります。街に対して最初に隣接した場合は、パラメータは1上がりますが、それ以降はパラメータが2上がります。最初は町人に不信感があるため、受け入れられにくいと言う事らしいです。
街にヘラルドと言う白い人型のコマがいると、さらに追加で1点獲得。
各パラメータは上げることで得点やボーナスアクションなどが貰えます。ボーナスを活用することで、1手番に複数の伝令コマを置けたり、配置済みの伝令コマを動かしたりできます。基本的には通過することでボーナスを受け取る事ができます。
しかし、ボーナスの中には通過では貰えない、赤いボーナスコマがあります。早取りで、そのマスに最初にピッタリ止まったプレイヤーに渡されます。
このボーナスコマは伝令を配置する時に一緒に置くことで単独でグループとして扱われる効果があります。
メインボードには、他にも達成型の目標があります。目標は早取りのものと全員が達成できるものの2種類。早取り目標は『パラメータを一定の値まで上げた』『1つのグループで全ての色の街を接続した』など。
全員達成可能な目標は『1つのグループで同じ色の街を2箇所接続した』が各色に用意されているものと、それらを全て達成することで達成となるものがあります。
これを繰り返していき、ゲームが終わったら最終得点計算です。自分のプレイヤーカラーと同じ色のパラメータがMAXに達しているかを確認します。それが出来ていなければ脱落となります。残ったプレイヤーで得点の高いプレイヤーの勝利となります。
■遊んだ感想
小さいグループを作ることでパラメータを上げながら、最後にはそれらを繋いで大きいグループに変えていくといった流れで進むアブストラクトゲームです。
最初から大きいグループにしてしまうと、思ったほどパラメータが上がらず足切りになってしまう危険性がありますが、小さいままだと回りを他のプレイヤーに囲まれてしまい、各種目標によるボーナスが難しくなるため、どこでグループ同士を繋いで大きく広げるのかが悩ましい部分です。
やることはコマを置くだけで簡単なのですが、個人的には囲碁のような難しさを感じました。パラメータを上げることで、ボーナスからコンボが発生することもありますが、ボーナス同士が連鎖することはあまりないため、爽快なコンボはあまり期待できません。
渋さが光るオールドユーロ感のあるゲームだと思います。
ルールの複雑さ :★★★★★☆☆☆☆☆
駆け引き :★★★★★★★☆☆☆
運の要素 :★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
おすすめ度 :★★★★★☆☆☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★☆☆☆
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?