見出し画像

Q.E.拡張:投機商品 / QE: Commodities

デザイナー:Jonathan Gilmour-Long
アートワーク:Emanuel Adams, Anca Gavril
出版社:Allplay, SUNNY BIRD
プレイ時間:45分
プレイ人数:3~5人

参照:Boardgame Geek

■ゲーム内容

国家元首になって、自国や他国の企業買っていく競りゲームです。今回はその拡張。

ゲームの目的は企業タイルを競り落としていき、勝利点を稼ぐこと。今回の拡張では、ここに2位だった場合にオークショニアから購入する商品が追加されます。

ゲームは企業タイルが全て競り落とされたら終了です。各競りでは1人がオークショニアとなって競りを進めます。オークショニアは時計回りで持ち回り。

競りは最初に企業タイルを山から1枚公開します。公開されたら、オークショニアが最初に金額を記入して公開です。

捲ったタイルに対して親が入札額を提示。これを見た上で他のプレイヤーは入札を行う。

他のプレイヤーはオークショニアの金額を確認してから、好きな金額を個人の小切手的なホワイトボードに記入して入札します。基本では、0を書くことができましたが、拡張が入ると0入札はできません

好きな金額を書いて親に渡す。拡張入りのゲームでは0入札ができない。

このゲームでは、手持ちのお金は存在せず、無限にお金がある状態です。ですので、入札時の金額はいくらでも構いません。ただし、ゲーム終了時に一番お金を使ったプレイヤーは脱落になります。

親は入札額を確認して落札者を決める。入札額は親しか手に入れられない重要な情報でもある。

全員の小切手が集まったら、オークショニアはそれを秘密裏に確認し、一番高い入札をしたプレイヤーに企業タイルを渡します。渡す前には、裏に落札額を記入しておきます。

落札額は裏面に書いておきます。最後にこの落札額の合計が最も多いプレイヤーは脱落。

さらに2番目に高い入札額を提示したプレイヤーには『金』『石油』『仮想通貨』のうち、好きな商品を提示した入札額で売却します。売却なので、オークショニアは自分の商品ボードの裏に売却額を記入しておきます。落札者は3種類の商品から好きなタイルを1枚取って、自分で裏に金額を記入しておきます。

親は裏に商品の売却額を書いておく。この金額はゲームの最後に落札額の合計から引く事ができる。

商品にはそれぞれ特徴があり、『金』は素の勝利点は高いが売り切れると勝利点が下がり、『石油』は素点は低いが一番たくさん石油を獲得したプレイヤーにボーナス点、『仮想通貨』は0~10点と幅がある。と言った具合。

3種類の商品。入札額が2着のプレイヤーが親から購入する形で獲得する。

これを繰り返していき、最後は各タイルの得点を合計し、企業タイルの自分の国ボーナス、企業の色によるセットコレクションによるボーナス、同じ色をたくさん集めた事によるボーナス、そしてお金を一番使わなかったプレイヤーへのボーナスをプラスします。

で。

最後に落札したタイルの裏に書かれた金額を合計して、商品を売った値段を差し引いた結果、最もお金を使った額が多いプレイヤーが脱落となります。

獲得したタイルを裏返して、使ったお金を計算します。

残ったプレイヤーで勝利点の最も高いプレイヤーの勝ち。

■遊んだ感想

投機商品の存在が相場を落ち着かせる(かもしれない)拡張。

基本のQEは1位だけがお金を支払って勝利点を受け取る形だったので、比較的相場が上がっていきやすいゲームだったように思います。それこそ、5000兆円がはした金に見えるくらいに。

しかしながら、商品をオークショニアから購入すると言う2着でも構わない状態が生まれ、さらには2着の入札額が使った金額から引かれるので、「2着を狙いたいけど、オークショニアにお小遣いはあげたくない。」ジレンマに悩まされ、相場から大きく外れる金額を書きづらくなっているように思います。ですので、この拡張が入ることで、全体的な相場感は一度定まると大きな変動はあまり起こらないように感じました。

ゲーム序盤の相場の探り合いはそのまま保ちつつ、より考えどころが多くなった拡張だと思います。

我々は『大人のQE』って言ってました。


ルールの複雑さ  :★★★★☆☆☆☆☆☆
駆け引き     :★★★★★★★☆☆☆
運の要素     :★★★★☆☆☆☆☆☆
おすすめ度    :★★★★★★★★☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★☆☆☆

いいなと思ったら応援しよう!