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パイ / Pies

デザイナー:Matthias Cramer
アートワーク:Wendy Hollender
出版社:Allplay
プレイ時間:20分
プレイ人数:3~5人

参照:Boardgame Geek

■ゲーム内容

トリックテイキングをしながら、セットコレクションを作り上げていくゲームです。同作者の『プラムの法則』のリメイク。果物を集めてパイを焼こうと言うテーマとなっています。

ゲームは3ラウンド。それぞれのラウンドに応じたカードを使うのが特徴的です。カードはモノスートなので、シンプルな数比べになります。果物がバーン!と描かれていますが、スートではないです。

果物はスートじゃなくてセットコレクションで使う。カード上部のアルファベットはセットコレクションの要件。

各ラウンド、最初にそのラウンド専用山札を分けて手札とします。ラウンドが始まったら、リードプレイヤーから時計回りに手札を1枚プレイします。全員プレイしたら、順位付けを行います。もちろん、大きい数字のプレイヤーのが上位。

順位が決まったら、1位から順にプレイされた場札の中から1枚獲得して、自分の手元に置きます。最も順位の低いプレイヤーには余ったカードと『プラム』カードが貰えます。

強い順に順位付け。ビリにはプラムカードがオマケで付いてくる。

その後、手元に集まったカードでセットコレクションが作れるプレイヤーはそれらを捨て札とすることで得点を獲得する事が可能です。

これを繰り返していきます。

カードには特殊な効果が描かれているものがあります。まずはセットコレクション。カードを手元に追い出し後で作るセットは、このカードに指定されています。『AAA』なら同じ果物3枚、『ABC』なら異なる果物3枚とかそんな感じ。もちろん、プラムも果物です。ちなみにそのカードを含まないでセットを作っても構いません。その時は、セットのカードと一緒に、そのカードも捨てることになります。つまり、1枚多く捨てるイメージです。

左端のカードに記載されたABCの要件達成で6点。プラムも果物としてセットコレクションで使用可能。

続いて、『スティール』。これは文字通り、相手の手元からカードを1枚奪う効果です。悪い。対抗策も用意されていて、それが『』。犬を取ると、そのプレイヤーはスティールの対象にならなくなります。そして、この犬は他のプレイヤーが犬のカードを獲得するまでボディーガードとして居座ります。

犬に守られている安心感。

後は『パイ』。こちらはパイチップを描かれた枚数だけ獲得します。パイチップはカードをプレイする時に一緒に使う事で数字を1枚につき、『3.14』プラスしてくれます。例えば、『10』のかーどと一緒に2枚使えば『16.28』となります。ちなみに、このパイだけはラウンド跨いで持ち越しできません

9.42追加した結果、21.42になったので2位。

3ラウンド行って、得点の最も高いプレイヤーの勝利です。

■遊んだ感想

狙った順位が取れるかを考えていく直接攻撃ありのトリテ。

勝つか負けるかよりも、自分が何位になりたいのかを考えてプレイをしていくようなトリテです。1位から順にプレイされたカードを獲得できるので、カードのプレイ時は圧倒的に下家になりたいわけですが、なかなかそうはいかない。

選択肢のある1番手とオマケでプラムカードが貰える4位は美味しいので狙いたいわけですが、逆に3番手は余ったカードを取らされる上に、プラムカードも貰えないポジションなので、なるべくなら避けたいところです。でも、下家に生殺与奪を握られている。辛い。

スティールが意外と多く、それでいて犬は1匹しかいないので取り合いと言うことで、比較的カードを奪われる事が多くプレイヤー間のインタラクションは強めな印象です。

パイとπをかけてる。

ルールの複雑さ  :★★★★☆☆☆☆☆☆
駆け引き     :★★★★★☆☆☆☆☆
運の要素     :★★★★★☆☆☆☆☆
おすすめ度    :★★★★★☆☆☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★☆☆☆☆☆

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