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ハーモニーズ / Harmonies
デザイナー:Johan Benvenuto
アートワーク:Maëva da Silva
出版社:Libellud, Hobby Japan
プレイ時間:30~45分
プレイ人数:1~4人
■ゲーム内容
コマを獲得して個人ボードに景観を作り、動物たちを呼び込むと言うテーマのゲームです。パターンビルドがメインのシステム。
ゲームは終了条件を満たすまで時計回りに手番が回ります。
手番にやることは『コマの獲得』と『動物カードの獲得』。あとは動物カードに指定された目標の達成。
『コマの獲得』は手番に必須で行わないといけないアクションです。コマは常に3つずつ5箇所に置かれていて、1箇所を選んでそこのコマをまとめて獲得します。
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獲得したコマは個人ボードに置いていきます。配置する際は空いている場所ならどこに何を置いてもOK。一部のコマは既に配置済みのコマの上に重ねる事もできます。
コマには、青の『川』、黄色の『平地』、灰色の『岩山』、茶色の『木の幹』、緑の『木の葉』、赤の『建物』があります。
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茶色は上に茶色か緑(あとは後述の赤)を置く事ができます。最大は3段で、下から茶茶か茶緑か茶茶緑の形にしないといけません。木の上に葉っぱが繁っているイメージ。
灰色の上に置けるのは灰色(もしくは赤)。こちらも最大で3段まで配置できます。
赤は建物なので茶色か灰色か赤の上に置く事ができます。どちらも2段までなのであり得るパターンは下から茶赤、灰赤、赤赤のどれかです。
もうひとつ出来る事が動物カードの獲得。動物カードはサプライに並んでいて、好きなものを1枚獲得します。カードのスロットに置けるのはMAX4枚まで。
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各動物カードには必要な地形のパターンが描かれていて、その地形を作る度にカードに乗ったキューブを配置していきます。
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どこにキューブが乗るかはカードに描かれていて、1つのコマの上には1つしかキューブしか乗りません。おそらくこのキューブが動物なんだと思う。
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動物カードの上に乗ったキューブが全て無くなったら、そのカードをスロットから取り除きます。全てのスロットが埋まっている場合は、取り除く事で新たな動物カードを獲得する事ができます。
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これを繰り返していき、いずれかのプレイヤーの個人ボードの空きマスが2マス以下になったら、手番数が同じになるようにしてゲーム終了です。
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得点計算は動物カードの得点と、各コマの得点があります。動物カードはキューブが外れた個数による得点が入ります。
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また、各コマには得点条件が決められており、それによる得点も入ります。例えば、青なら一筆書きで繋がっているコマの個数による得点。黄色は2つ以上繋がっている黄色エリアごとに得点。緑は高さによる得点とかそんな感じ。
それらを合計して最も得点の高いプレイヤーの勝ち。
■遊んだ感想
立体パターンビルディングが新しい。キューブがいい感じに邪魔。
カードによるパターンビルディングを解決しながら、コマ自体に設定された得点方法もクリアしていくと言う二重の得点条件をどう成立させていくのかが面白いパズル要素の強いゲームです。
やることはサプライからコマを取って個人ボードに配置していくだけなのですが、配置条件が緩い代わりに、そもそも個人ボードに置ける場所が多くないと言うのが悩ましい部分です。3つもコマを取れば大概「今じゃない」物が付いてくるので何かしらお茶を濁しときたいとこなのですが、意外とこれが難しい。
また、動物のパターンも達成した時にキューブがどこかに置かれるので、既に配置されてるコマを利用しようとするも、キューブを乗せる場所が被ってしまうので使えないケースが結構でてきます。
この辺はパターンを簡単に作らせないデザイナーの意図を感じますが、逆に上手くハマるとしてやったり感がすごい。
平面だけでなく、個人ボードにコマを積み上げて条件を達成していくゲームはちょっと珍しい感じがしています。フランスメーカーならではのお洒落なコンポーネントも目を引きますね。
ルールの複雑さ :★★★★★☆☆☆☆☆
駆け引き :★★★☆☆☆☆☆☆☆
運の要素 :★★★★★☆☆☆☆☆
おすすめ度 :★★★★★★★☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★☆☆☆