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フィッシェン / Fischen
デザイナー:Friedemann Friese
アートワーク:Maren Rache
出版社:2F-Spiele, SUNNY BIRD
プレイ時間:40~60分
プレイ人数:3~5人
■ゲーム内容
漁業をテーマにしたマストフォローのトリックテイキングです。8ラウンドで得点を競います。
最初は切り札なしで4スート。各スートのランクは1~10と言う超シンプルなトリックテイキングになります。カードは配りきりでプレイ人数によって使う数字の範囲が変わります。
あくまで最初は。
プレイヤーにはゲーム開始時に漁師カードと漁船カードが1枚ずつ配られます。通常のマストフォローのトリテを行い、トリックの勝者はプレイされたカードを獲得して自分の漁師カードの上に重ねていきます。これを繰り返して、手札を全て使いきったらラウンド終了です。
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ラウンドが終わったら、漁師カードの上に重ねられたカードを全て1枚1点として得点を計算します。
その後、漁師カードの上にあるカードをシャッフルして漁船カードの上に重ねて山札を形成します。そして、次のラウンドで使う枚数分だけ山からカードを引いて次のラウンドの手札とします。そう、獲得したカードはいつか自分の手札になるのです。
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もし、漁師カードの上にあるカードを山札にする時に、漁船カード上に山札が残っているのであれば、漁師カードの上にあるカードをシャッフルして、漁船カードに既にある山札の下に追加します。つまり、前のラウンドまでに獲得したカードを使いきらないとこのラウンドに獲得したカードは手札にならないわけです。
では、次のラウンドのためにカードを引こうとして、漁船カードの山が尽きてしまったらどうするのか?
このゲームでは、そういう時用に共通の山札が用意されていおり、そこからカードを補充します。そして、この共通の山札に入ってるカードが強力。
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山札は掘り進むと、より強力なカードになっていきます。
共通の山札には、切り札となる魚スートや、いくつか特殊なカードも存在しています。
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例えば、プレイされたカードを1枚獲得する『0』。絶対負けるけど、手札を1枚左隣に渡したり、次のリードを取ったりと様々な特殊な効果を生み出す『ブイ』なんかがあります。
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■遊んだ感想
そんなカードがあるのは聞いてないが飛び交うパーティー系のトリテ。
ベースはシンプルなトリックテイキングなのですが、前のラウンドの結果がそれ以降のラウンドにしばらく影響を及ぼすところが面白いトリテです。
特に共通の山札から補充されるカードが基本のカードに比べてぶっ飛んでいるので、出来れば手に入れたい。しかしながら、勝ちすぎると山が厚くなりすぎて、強力なカードが手に入りにくくなると言うジレンマ。と言う事で、程よく弱いカードを取りながら、全体の獲得トリック数をコントロールしていく事になります。
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システマチックなトリテなのかと言うと、決してそうではなく、カウンティングが意味をなさなかったり、「これは勝てるでしょ。」と言うカードを出したら、実は山札からより強いカードを引かれていてあっさり返されたりとパーティー感強めなゲームになっています。
ルールの複雑さ :★★★★☆☆☆☆☆☆
駆け引き :★★★★★☆☆☆☆☆
運の要素 :★★★★★☆☆☆☆☆
おすすめ度 :★★★★★★★☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★★☆☆