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フッチカート / Futschikato
デザイナー:Friedemann Friese
アートワーク:Harald Lieske
出版社:2F-Spiele, Arclight
プレイ時間:10~20分
プレイ人数:3~8人
■ゲーム内容
手札のカードを出しきるゴーアウト系のカードゲームです。カードは2~20までの数字が書かれていて、大きい数字になるほど枚数が少なくなります。
各プレイヤーには人数に応じて、5枚ないし6枚が手札として配られます。スタートプレイヤーから時計回りに手番が回り、各プレイヤーの手番ではカードを1枚プレイします。プレイされたカードは場札として、手元にそのまま公開しておきます。
基本的には、プレイされたカードよりも小さい数字の場札は捨て札となります。そうした場合、場札を捨てたプレイヤーはカードを1枚山から引きます。つまり、手札が減らないわけですね。逆に大きければ、そのまま場札として留まります。
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さて、ここでポイントになるのは同じ数字の場札があった場合。この時は合計を計算して、その合計値のカードとして扱われます。
例えば、既に場札に『5』が存在している状態で『5』をプレイしたら、それらは『5』ではなく『10』となります。そして、『10』がプレイされたことになるので、『9』以下は捨て札になります。仮に次のプレイヤーも『5』をプレイしたら、全ての『5』は『15』として扱われる事になります。
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場札が残った状態で一周回って自分の手番が来るとそのカードと同じ数字のカードは全て捨てられます。先ほどのケースなら、最初に『5』をプレイしたプレイヤーの手番開始時に全ての『5』が捨てられる事になります。つまり、手札が1枚減る。
これを繰り返していき、最終的に手札と場札の両方が無くなったプレイヤーがゲームに勝利します。
■遊んだ感想
協力者を探して、包囲網をかいくぐれ!
ルールだけ聞くと、プレイ後の捨て札の処理が少しやっかいに思えますが、ゲームを進めると自然に飲み込めるのではないかと思います。
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弱いカードをどのようにして捨てていくのかを考え、誰かがプレイしたカードに相乗りしていく事が面白さになっており、「これならいけるでしょ?」と思ってプレイしたカードが意外とダメだったり、「誰か相乗りお願いします!」と心で唱えながら弱いカードをプレイすることになります。
特に最後の1枚は場札として公開した上で、捨てなければならないので、上手いこと相乗りするか、大きい数字のカードをプレイして、そのまま手番が回ってくることを祈る形になります。この時の他のプレイヤー達による「誰か!誰か、相乗りを!!」合戦もいとをかしです。
何よりありがたいのは、比較的人数が多い方が面白いところです。6人くらいで、軽くなんかしましょうか?の時に重宝します。
ルールの複雑さ :★★★☆☆☆☆☆☆☆
駆け引き :★★★★★☆☆☆☆☆
運の要素 :★★★★★★☆☆☆☆
おすすめ度 :★★★★★★★☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★☆☆☆