レベルプリンセス / Rebel Princess
■ゲーム内容
結婚したくないプリンセス達がパーティーに紛れ込んだ王子様の求婚をかわして独身を貫くと言うテーマのトリックテイキングです。
システムは基本的にはマストフォロー切り札なしの取りたくないトリテになっています。トランプの『ハーツ』によく似た感じ。カードは、『妖精』『女王』『ペット』『王子』の4スートで、それぞれランクは1~12が1枚ずつと言った構成。プレイ人数によって、使うランクは決められていて毎ラウンド配りきりです。
ゲームは5ラウンドでラウンド終了毎に得点計算をして、最終的に得点が最も少ないプレイヤーが勝利します。
ゲームの準備として、プレイヤーはプリンセスカードを1枚選びます。好きなのを選んでもいいし、ランダムでもOK。各プリンセスには各ラウンドに1回だけ使うことができる特殊能力があります。
さらに各ラウンドのイベントカードが選ばれ、裏向きに並べられます。5ラウンドなので5枚ですね。一部のイベントカードにはマークが描かれていて、それらは得点が大きく動くので、最終ラウンドに使うとオススメとなっています。
各ラウンドでは最初に手札が配られ、イベントカードが公開されます。イベントカードには隣のプレイヤーに渡す手札の枚数と方向が書かれています。手札のいらないカードを隣に押し付ける感じですね。
その後、イベントカードの効果を読み上げ、そのラウンドの追加ルールとします。追加ルールによって、切り札スートが発生したり、リード以外は裏向きでカードをプレイしたり、取ったトリックのカードと手札を入れ換えたり様々な効果があります。
全てのプレイヤーが効果を把握したらトリックの開始です。普通のマストフォロー(イベントによっては普通じゃない)のトリテを行い、勝者がトリックを取ります。
4つのスートのうち王子スートは特殊なスートで、各ラウンド1枚目はリードプレイヤーの出したカードのスートをフォローできない場合しかプレイできません。1枚プレイされたら以降はリードプレイヤーが王子をプレイしても良くなります。そして、王子スートのカードは必ず1点が付いています。
さらにペットスートの8は、唯一王子スート以外で得点を持ち、5点となっています。カエルに変身させられた王子様ってやつですね。通常の王子5枚分は痛い。
各プリンセスの能力はそれぞれ異なっており、発動できるタイミングも様々です。
例えば、『リードプレイヤーの時に、リードを他のプレイヤーに渡せる』『トリック開始前に使用して、数字の強さを逆転する』『7以下のカードを0としてプレイする』などがあります。
何れにしても、ラウンドに一度しか使えないので、使ったらカードを横に倒して使用済みであることを示します。ラウンドが変われば、また起き上がります。
全てのカードを使いきったら、ラウンド終了で得点計算を行います。ちなみにゲーム終了時のタイブレークが0点だったラウンドの数なので、分かるようにしておいた方がよいです。
■遊んだ感想
ハーツをルーツに持っていると思われるトリテなので、一定の面白さは保証されている感じがしました。そこに個人能力とラウンドごとの追加ルールが入ってくることで毎ラウンド少しゲームの展開が変わる感じです。
能力やラウンドごとの追加ルールは、そこまで複雑ではなく、ラウンド毎に全く別のゲームになるような事はありません。あくまで、取りたくないトリテにちょっとだけルールを付け足した感覚です。味変みたいな感じ。
ただ、追加ルールと個人能力が重なるので、ルール解釈を共有しておいた方が良い場面もあるので、ある程度トリテに慣れている方が入っていた方がスムーズにゲームが進行しそうな感じがあります。
取りたくないトリテなので、人数多めでワチャワチャしながら遊ぶのが面白いかなと思います。イラストも絵本のような可愛らしさがあってグッドです。
ルールの複雑さ :★★★★☆☆☆☆☆☆
駆け引き :★★★★★★☆☆☆☆
運の要素 :★★★★★☆☆☆☆☆
おすすめ度 :★★★★★★☆☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★☆☆☆☆
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