![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/159948374/rectangle_large_type_2_d501884ef7e52be05c40c567b0d3e069.jpeg?width=1200)
指輪物語:デュエル 中つ国の決戦 / The Lord of the Rings: Duel for Middle-earth
デザイナー:Antoine Bauza, Bruno Cathala
アートワーク:Vincent Dutrait
出版社:Repos Production, Hobby Japan
プレイ時間:30~45分
プレイ人数:2人
■ゲーム内容
『世界の七不思議デュエル』をベースにテーマを指輪物語に変更した2人用のゲームになります。基本的には交互にカードを取り合って勝利条件の達成を目指す事になります。
プレイヤーのうち1人は旅の仲間達側、もう1人はサウロン側になります。ゲームは3ラウンドが終了するか、『全ての地域に兵隊か要塞がある』『6種族全てと同盟を結ぶ』『フロド&サムが火山に到達/ナズグルがフロド達に追い付く』のどれかを達成した瞬間に終わります。
![](https://assets.st-note.com/img/1730395709-jqRsx6ntwHyAVDJOUz4omF3l.jpg?width=1200)
各ラウンドでは、最初にカードが決められた形に並べられます。カードは場所によって表向きになっていたり、裏向きになっていたり。カードを配置する際は一部を他のカードと重ねていきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1730395548-wkzRIN8QUxML6iDmoOB3Ee5t.jpg?width=1200)
カードを並べたら交互に手番を行います。手番に出来ることは『カードを獲得する』か『土地を獲得する』のどちらか。
カードや土地を獲得する場合は、コストを支払う必要があります。コストはお金や技術が必要になります。技術が足りなければ、その分をお金で補填してもOKです。獲得したカードや土地は自分の前に並べておいて、効果があるものはそれを実行します。
カードは獲得する代わりにそれを捨ててお金に変えることができます。カードには色があり、色によって獲得時の効果が異なります。
《カードの種類》
銀色:技術の獲得
黄色:お金の獲得
青色:フロド/ナズグルの移動
赤色:兵隊を指定された地域に派遣
緑色:同盟を結ぶ
紫色:兵隊の移動や戦闘など
銀色や黄色カードは他のカードの支払いに使うものを獲得します。お金は使いきりですが、銀色の技術はアイコンが描かれていて、常にそのアイコンの技術が生み出されている状態になります。
![](https://assets.st-note.com/img/1730396653-T0X8xhG4srR2bnJEQizecHfP.jpg?width=1200)
青カードには指輪が描かれていて、その分だけキャラクターを移動させます。フロド達は移動することで火山に近づき、ナズグルはフロド達に近づきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1730417983-emIQZAGLijuWdHPES1Y95wnF.jpg?width=1200)
移動するトラックにはちょっとしたギミックがあり、二重のスライダーになっています。フロド達のコマとナズグルのゴールが一体化しており、フロド達のコマ自体がナズグルのトラックとなっています。
![](https://assets.st-note.com/img/1730417796-Zrt93HUoQXWxAwhnb048lMI5.jpg?width=1200)
そして、その上にナズグルのコマが置かれる形です。ちょうどフロド達のコマはプラスチックの定規みたいなイメージ。ナズグルは後ろから追いかけるとなると、なかなか追い付かないように思えますが、フロドが動くとナズグルも勝手に進むので、結局ナズグル側もゴールまでの歩数は同じになります。
![](https://assets.st-note.com/img/1730468645-2BzRSDbr0ZGKP4flE3NavOp9.jpg?width=1200)
緑カードは同盟。カードには各種族のアイコンが描かれていて、全ての種類を集めることが勝利条件の1つとなります。さらに同じアイコンを2つ集めるか異なるアイコンを3つ集めると特殊効果を獲得します。
![](https://assets.st-note.com/img/1730468910-Ahbq8c6kVIKFTQCROl1taGBS.jpg?width=1200)
赤カードは兵隊を指定された地域に派遣します。派遣先に敵の兵隊がいれば、即座に戦闘が発生します。戦闘のルールはシンプルで、どちらかの兵隊がいなくなるまで、お互いに1つずつ兵隊を取り除きます。よって、1つの地域に両方の兵隊がいることはありません。
![](https://assets.st-note.com/img/1730469758-nq83bjAsPXJYeBwviyMhmxNr.jpg?width=1200)
紫カードは3ラウンド目のみ登場するカードになっていて、効果は兵隊の移動、相手のお金や兵隊の除外などメインボードの陣取りに関わる効果になっています。
![](https://assets.st-note.com/img/1730485248-Dlxe8TqyJUV1CrdWIw4aPobY.jpg?width=1200)
土地を獲得する場合も、カードと同様にコストを支払い、見えている土地の中から1枚を獲得します。コストはカードと同様に足りない技術をお金で立て替える事が可能です。土地はカードと比べるとかなり高価になっています。
![](https://assets.st-note.com/img/1730485541-WA5vQSjLa4z3efsgGDVYicCN.jpg?width=1200)
土地は各地域と紐付いていて、獲得したらその地域に要塞を建てます。要塞は兵隊に関係なく存在することが可能で滅多に壊されないと言う特徴があります。
![](https://assets.st-note.com/img/1730486047-oWgVQzbLuPOfGeawy2C0lc5T.jpg?width=1200)
これを繰り返していき、ゲームの終了条件を満たした場合は即座にゲームが終了します。もし、どちらのプレイヤーも条件を満たすことができなかった場合は、3ラウンド終了時点で兵隊や要塞が置いてある地域の数が多いプレイヤーが勝利します。
■遊んだ感想
奴らには勝利点すら生ぬるい。
世界の七不思議デュエルのテーマ替えに当たるゲームなので、元のゲームとかなりプレイ感は似ています。最大の変更点は勝利点の概念がなくなり、陣取りの要素が加わっていることだと思います。最終ラウンドになると、だいぶ殴り合うためのカードが増えて、戦闘民族になりがち。
![](https://assets.st-note.com/img/1730487204-2VNlydkDobsFrQ7HT5mWLvcB.jpg?width=1200)
戦闘のルールは単純に兵隊をお互いに減らすだけのシンプルさなので、あまり殴り合っている感覚は薄いように感じました。その代わりに、比較的アンタッチャブルに置いとける要塞欲しさに土地の購入合戦が静かに熱い。
また、追いかけっこもコンポーネントのギミックが斬新で、ナズグルが追いかけているけど、実は両方ともゴールまでの歩数は変わらないと言うのに感心しました。
本家が好きな方にはもちろんですが、程よく悩ましい2人用ゲームとして活躍しそうです。
ルールの複雑さ :★★★★☆☆☆☆☆☆
駆け引き :★★★★★★☆☆☆☆
運の要素 :★★★★☆☆☆☆☆☆
おすすめ度 :★★★★★★★☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★☆☆☆