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シェルフィ・スタッカー / Shelfie Stacker
デザイナー:Shem Phillips
アートワーク:Paul M Tobin, Claire Tobin
出版社:Arkus Games
プレイ時間:20~40分
プレイ人数:1~4人
■ゲーム内容
次々と届くダンボールからボドゲを取り出して、用意されたボドゲ棚にいい感じに収納していくゲームです。
テーマだけで耳が痛い。
毎ラウンド、ダンボールタイルに袋からダイスがセットされます。ダイスは4色あり、各目にはボドゲ箱が描かれています。目によって大箱だったり、小箱の集まりだったりするわけですが、要は普通の6面ダイスです。
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ダイスの目は外箱のサイズ。
で、並んだダンボールからお目当てのものを選んでそれを棚に収納していきます。棚には配置条件があり、縦は同じ色で統一して下から大きい箱をつめていかないといけません。大きい箱と言うのは、要はダイスは下から小さい目になるように配置しないといけないと言うことになります。
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置けない、もしくは置きたくないダイスがある場合は脇にある小さな棚に入れないといけません。この棚にあるダイスはマイナス点になります。
目が6のダイスは、棚に配置する時に任意の目に変更することができます。もちろん、そのまま6として使っても構いません。最終的に各縦列の一番上にあるダイス目は得点になるので、他の目に変換するだけでなく、6として使うのも大事になります。
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ダンボールはどうやって獲得するかと言うと、競りになります。各プレイヤーはゲーム開始前に1~16のカードの中から手札として8枚を選んでおり(簡単ルールの場合は1~8の固定になります)、毎ラウンド、ダンボール上のダイスを見て手札を1枚裏向きにセットします。カードは同時公開で数字の小さいカードをプレイしたプレイヤーからダンボールを選ぶことができます。
カードにはもう1つ意味があり、それぞれにプレイ後に1度だけ使える特殊能力を持っています。能力はダイスの目や色を変更したり、棚を操作したりなど様々です。ちなみに、各カードにはキャラクターが描かれているのですが、きっとあなたの周りのボードゲーマーにも当てはまる人がいそうなキャラクターばかりです。あと、猫。
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早取りのパターン作成、ダイス目のセットコレクション、緑の箱のマジョリティ争いが今回のテーマ。
勝利点は棚の高さや一番上のダイス目などがありますが、それ以外にも毎回変わるものとして、特定のパターンでの配置やマジョリティ、ダイス目のセットコレクションなどの特殊勝利点もあります。
■遊んだ感想
全てのボードゲーマーが抱える難題にメスを入れる意欲作。
ボードゲーマーなら、誰もが直面する棚問題をゲームに落としこんでおり、色々な部分で「あるある」が詰め込まれています。そう言った意味で、ボードゲーマーなら一度は遊んでみてもいいのではないかと思いました。
カードがダイスの獲得順だけでなく、後々で使える特殊能力をセットしておく事にもなるので、敢えて順番が遅くなる代わりに強力な特殊能力を使えるようにしておくなどのように、カードの選択に面白さがあるように思います。
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棚への収納は特殊効果でコントロールできることもあって、軽いパズル感を味わえます。後半はいくつかの効果を連続して適用することで、上手いこと棚にダイスを放り込む事が出来るようになるので、色々と組み合わせながら何とかダイスを入れようとするのも面白い部分です。
ルールの複雑さ :★★★★☆☆☆☆☆☆
駆け引き :★★★★★☆☆☆☆☆
運の要素 :★★★★★★★☆☆☆
おすすめ度 :★★★★★★☆☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★☆☆☆☆