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スバム! / SBAM!
デザイナー:Tommaso Battista, Marco Pranzo
アートワーク:Daniel Delgado
出版社:Cranio Creations, テンデイズゲームズ
プレイ時間:20分
プレイ人数:2~6人
■ゲーム内容
プロレスをテーマにしたリアルタイムゲームです。両隣のプレイヤーと数字比べをしていきます。ゲームは複数のラウンドで構成されており、負け抜けとなっています。
各ラウンドでは、中央に山札を2つ用意しておき、プレイヤーは手札を3枚ずつ持ちます。そして、用意スタートで手札から1枚プレイしてどちらかの山から1枚ドロー。これを繰り返していきます。カードをプレイする時は右隣もしくは左隣のプレイヤーとの間に出していきます。
山の中に3枚入っている『SBAM!』カードがプレイされたら、ラウンド終了です。
ラウンドが終わったら、両隣のプレイヤーと勝敗判定を行います。勝敗は数比べなのですが、全てのカードが使えるわけではなく、隣のプレイヤーがプレイしたカードと自分のプレイしたカードを合わせて、最も多くプレイされたスートが対象となります。また、同じカードは1回ずつしか対象にしないので、3をたくさんプレイしても基本的には3にしかなりません。
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各プレイヤーは、自分の場にプレイされた対象スートのカードの合計を計算します。合計が大きい方が勝ちとなり、負けたプレイヤーはダメージチップを受けとります。両隣のプレイヤーとこれを行っているので、両方負ければダメージチップがその分降ってきます。
ダメージチップが5つ溜まったら、そのプレイヤーは脱落となります。最後まで生き残ったプレイヤーが勝利します。
カードは各スート1~3ですが、その他に特殊カードが入っています。特殊カードは『3を除外』『指定された色を数比べに追加する』『同じ数字を足してもOK』などがあります。また、『SBAM!』カードがプレイされた時に、それを無かった事にするカードも1枚含まれています。終わった!…と思ったら、まだ続くわけですね。
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『SBAM!』カードは唯一複数同時にプレイできるカードで、枚数によって効果が変わります。ラウンド終了する事に変わりはないのですが、枚数が多くなれば自分に有利に働きます。3枚同時プレイだと、数比べせずにダメージチップをばらまく事ができます。
ちなみに、プレイする枚数によってコールが変わり、1枚なら「スバン!」2枚なら「スババン!」3枚なら「スバババン!」です。
■遊んだ感想
面白さが直感的に分かりづらいリアルタイムバトル。
カードを引いて、両隣どちらかのエリアにプレイするだけなのですが、リアルタイムであるため状況が刻々と変化していきます。それに対応しながら、どちらにカードをプレイするか考えていくわけですが、勝負が数字比べだからかリアルタイムゲームに良くあるパーティー感は少なめです。
全体的なイメージから、リアルタイムのワチャワチャ系かな?と考えてゲームに入ると、少しアンマッチが生まれるのか、面白さの本質にすぐにたどり着かず、フワッとした印象になってしまう気がします。
何回か繰り返し遊ぶことで、だんだんと面白さにたどり着くので、最初のフワッと感を乗り越えられれば楽しめるゲームだと思います。
ルールの複雑さ :★★★★☆☆☆☆☆☆
駆け引き :★★★★★★☆☆☆☆
運の要素 :★★★★★★★☆☆☆
おすすめ度 :★★★★☆☆☆☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★☆☆☆☆☆