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エンデバー:ディープ・シー / Endeavor: Deep Sea

デザイナー:Carl de Visser, Jarratt Gray
アートワーク:Fahed Alrajil
出版社:Burnt Island GamesGrand Gamers Guild, Arclight
プレイ時間:60~120分
プレイ人数:1~4人

参照:Boardgame Geek

■ゲーム内容

海洋調査隊のリーダーとして、潜水艦で深海調査を行うゲームです。最初は浅瀬でチャプチャプしてるのが、最後は海溝みたいなとこに行く。

ゲームを開始する前にシナリオを選択します。シナリオによって目標が変わったり海タイルの初期配置や海タイルの置ける範囲が変わったり色々します。

今回のシナリオ。初期タイル配置や目標が書かれている。真ん中のヘクスはたぶん研究的な何か。

プレイヤーはパラメータが記載されている個人ボードと調査隊のリーダータイルを受け取ります。

ゲームは規定のラウンド行って終了。各ラウンドは収入フェーズとアクションフェーズに分かれています。

個人ボード。各種パラメータとワーカーのストックやお金(遺伝子マーク)がある。

ラウンドが始まったら、スタートプレイヤーから順番に収入を得ます。収入にも順番があり、最初は仲間を獲得します。仲間はコストなしで獲得できますが、個人ボードの赤パラメータによって雇えるレベルが決まっています

仲間はここから1枚選ぶ。右に行くほど赤パラメータが必要。枚数も右に行くほど少なくなる。

その次にワーカーの補充。サプライからワーカーを補充します。補充する数は緑パラメータの値によって1~5個。補充したワーカーは個人ボードのワーカー置き場に置いときます。

次はワーカーの回収です。回収する数は個人ボードの黄パラメータの値によります。回収はどこからするのかと言うと自分の仲間の上から。と、言うのもこのゲームでは良くあるワーカープレイスメントのようなラウンド終了時にワーカーの回収が発生せず、このタイミングでの回収が主になります。

ワーカーはラウンド開始時に回収される。パラメータが足りない場合、そのまま置きっぱなしになることも。

つまり、ワーカーが増えても置く場所が空かない事があるわけです。

ここまで終わったら収入フェーズは終了です。そして、全てのプレイヤーが収入を受け取ったら、アクションフェーズに移ります。

アクションフェーズでは、ワーカーを仲間やリーダータイルの上に置いてアクションを行います。アクションの種類は『移動』『ソナー』『潜水』『保全活動』『論文』の5種類。リーダーは全てのアクションから1つを選べますが、他の仲間は得意なものしかできないスペシャリストです。

移動』は潜水艦の移動。個人ボードの青パラメータの値が影響し、パラメータの上がり具合に応じて1~5歩進むことができます。また、深度もパラメータに応じて浅瀬から深さ5の深海まで潜れるようになります。移動先ではパラメータを上げれたりお金などを獲得することができます。

深い場所に移動するためには、パラメータを上げないといけない。

ソナー』は潜水艦がソナー可能なタイルにいる場合に実行できます。実行するには追加でワーカーを海タイルに配置する必要があります。プレイヤーは海タイルを引いて、その中から1枚を既に置かれたタイルに隣接させて追加します。さらにタイルに描かれたボーナスがもらえます。

ソナーを行うには追加でワーカーを配置する必要がある。

潜水』は潜水チップが置かれた海タイル上で実行し、潜水チップを獲得します。潜水タイルは1つまで手元に置いておける消費型のフリーアクションです。

潜水タイルは追加された海ボードの指示で配置する。置かれるチップの数は決まっていて、無くなったらおしまい。

環境保全』も海タイル上に亀マークが付いていないと実行できません。環境保全を行う追加コストとして遺伝子と追加ワーカーが必要になります。コストを支払って、ワーカーを置くことで描かれたボーナスが貰えます

亀マークにワーカーを追加配置。リンクで紐付いてる2箇所が埋まったので、赤と紫はリンクボーナスも貰える。

ちなみに2箇所の追加ワーカー置き場にリンクが張られている場合は、両方が埋まったタイミングで埋めたプレイヤーに対してリンクボーナスが入ります。リンクの両側が異なるプレイヤーの場合は両方のプレイヤーが貰える。

最後に『論文』。こちらも論文アイコンの付いている海タイル上でしか実行できません。

海タイルの上に並んでいるのが論文カード。栞みたいなのが論文の種類。

海タイルの論文アイコンには論文の種類が指定されていて、指定された論文カードを遺伝子を支払ってサプライから獲得します。該当の種類がなければ、論文カードを獲得できません。

論文は獲得できるアイコンが指定されている。

論文を獲得することで、1回限りの特殊アクションが貰えたり、パラメータが上がったり、仲間のアップグレードができたりします。仲間タイルはアップグレードすると裏返しになって、能力が向上します。

アップグレードされた仲間は裏返して黄色バナーになる。アップグレード前は青バナー。

ゲーム中、星マークがボーナスとして貰える事があります。この時は星トークンを研究シートに配置します。配置する時は既に置かれている星トークンに隣接した場所。

星トークンを研究シートに置いていく事でボーナスや勝利点が獲得できる。

アクションを行う代わりにパスをしたらラウンドから抜けます全員がパスをしたらアクションフェーズが終わり、ラウンド終了となります。

規定のラウンド行ったらゲーム終了。得点計算に移ります。得点計算は論文や個人ボードのパラメータ、研究シートによる得点。そして、シナリオの目標による得点などを合計します。得点の高いプレイヤーの勝ち。

最後はこんな感じにマップが広がる。

■遊んだ感想

仄暗い水の底から。

ワーカープレイスメントなのですが、アクションスペースは共有ではなく個人なので、アクション選択によるプレイヤー間のインタラクションはありません。

海ボードにはソナーや論文など早取りの要素はありますが、マップが広がるのであまり取り合いになる事は多くはありませんでした。取られたら他のとこにいけばいいか、とかそんな感じ。

特徴的なのは、ワーカーの回収です。ワーカーを貰える数が増えても回収しないとアクションスペースが塞がったままになってしまい、アクション自体が打てないと言う状況になります。

ですので、増やすのと同じように回収のパラメータを上げておかないといけないのが面白いポイントです。

比較的、好きなことを自由にできる今時のゲームと言った印象で、マップが徐々に明らかになっていくワクワク感があるゲームです。


ルールの複雑さ  :★★★★★★★☆☆☆
駆け引き     :★★★★☆☆☆☆☆☆
運の要素     :★★★★☆☆☆☆☆☆
おすすめ度    :★★★★★★☆☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★☆☆☆

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