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ハイソサエティ / High Society

デザイナー:Reiner Knizia
アートワーク:Ulf Marckwort, Yusuke Mamada, Medusa Dollmaker, Paul Niemeyer
出版社:Ravensburger, New Games Order LLC, Osprey Games, Eagle-Gryphon Games

参照:BoardGame Geek

■ゲーム内容

大富豪になって、様々な経験をお金で買っていこうね。と言うテーマのゲームです。大富豪たる者、物質的な豊かさではなく精神的な豊かさを通して人間性を磨いていかなければ、うんぬんかんぬん。

ゲームはとてもシンプルな競りゲームです。プレイヤーには同じ内容のお金が手札として配られます。

各プレイヤーのお金。額面の金額はすべて異なる。

1枚ごとの金額は全て異なっており、一番安いのは1金、一番高いのは25金となっています。

ゲームは毎ラウンド、山からカードが1枚公開されます。このめくられたカードが体験になります。この体験カードには得点が書かれており、獲得したプレイヤーにはゲーム終了時に額面の点数が入ります

手札からお金をプレイして、金額を上げていくかパスするか。1人になるまでくるくると競りは続く。

で、これを時計回りに競っていくわけです。手番にできることは金額を吊り上げるか、競りから降りるかのどちらかです。金額を吊り上げる場合は、手札からお金カードを追加します。この時、お釣りはでません。プレイしたカードの額面の金額は丸々競りの金額にプラスされます。競り落としたプレイヤーは提示した金額を支払って経験カードを獲得します。

ちなみにカードの中にはマイナス点の物もあり、その場合は最初に降りたプレイヤー以外はお金を支払う必要があります。この場合は最初に降りたプレイヤーのところに経験カードが行きます。

緑色のカードが特殊カード。ゲームの終了条件にもなっていて、4枚目が捲れた瞬間ゲームが終了する。

カードの中に特殊な2倍カードが3枚と得点が半分になるカードが1枚あります。これらは強力なカードであるだけでなく終了条件にもなっていて、4枚目が山から捲れた瞬間にゲームが終了します 。

最後に各プレイヤー手札に残った金額を公開します。一番低い金額のプレイヤーは脱落となり、それ以外のプレイヤーで点数を競います。一番得点の高いプレイヤーの勝ち。

■遊んだ感想

脱落ルールが切れ味鋭い王道競りゲーム。

カードを競り落としていく事が全ての王道競りゲームと言ったところではないでしょうか。しかしながら、お釣りの出ないお金カードや残金が最小のプレイヤーが脱落するルールのおかげで、残金管理が徐々にシビアになっていくため、後半はかなり相手の状況と自分の状況を天秤にかけながら競りを行っていく事になります。

さらには、ゲームの終了も突然なので、後半になるとハラハラ感が増してきます。競りでお金を使いたいけど、使いすぎると脱落してしまうジレンマがシンプルなゲーム性の中で強烈にのし掛かってくるところがこのゲームの面白さだと思います。ルールに無駄のない切れ味鋭い競りゲームと言った印象です。


ルールの複雑さ  :★★★★☆☆☆☆☆☆
駆け引き     :★★★★★★★★☆☆
運の要素     :★★★★★☆☆☆☆☆
おすすめ度    :★★★★★★★☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★★☆☆

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