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大聖堂 / The Pillars of the Earth

デザイナー:Michael Rieneck, Stefan Stadler
アートワーク:Michael Menzel, Anke Pohl, Thilo Rick
出版社:KOSMOS
プレイ時間:2~4分
プレイ人数:90~120人

参照:Boardgame Geek

■ゲーム内容

ケン・フォレット氏による同名の小説をテーマとしたゲームになります。ちょっと変わったワーカープレイスメント。ゲームの目的は技術者を雇って、大聖堂の建築を進めていく事です。

キレイなメインボード。

ゲームを始める前に、プレイヤーは資金と初期の職人カードと労働者コマを受け取ります。別でワーカーとして使う親方コマがありますが、こちらは全て袋に放り込まれます

ゲームは6ラウンド。各ラウンドは、カードの購入、親方の配置、各種アクションの解決の順番で進みます。基本的にはカードの購入ワーカープレイスメントを行って、そこからは機械的に処理されていく感じで進みます。

まずは『カードの購入』。スタートプレイヤーから順番に場に並んだ資源カード7枚or職人カード2枚の中から1枚を購入します。資源は石材、木材、砂の3種類で、職人カードは資源を勝利点やお金に変換します。

ディスプレイされた資源と職人。その下にあるトラックは各プレイヤーの所持金。

資源カードを買う時は労働者を支払います。支払った労働者はメインボードの各採掘現場に送られます。職人カードはお金で購入します。職人は5枚が上限なので、オーバーする場合はどれかを捨てます。

資源カードを取ると手元の労働者が、その採掘現場に送られる。資源はまだ貰えない。

このフェーズは全員がパスをするかディスプレイに並んだカードが無くなるまで行われます。パスをした場合に、まだ手元に労働者がいれば、それらを全てメインボードの羊毛工場に送ります

羊毛工場に送られた労働者。後でお金が貰える。

続いて、『親方の配置』です。親方はスタートプレイヤーによって袋から1つずつ引かれます。最初に引かれたコマを配置するには追加コストで7金かかります。払いたくない場合は、いったん待機となります。次に引いたコマは、追加コスト6金、その次は5金みたいに徐々にコストは下がり、最後は追加コスト無しとなります。

コストを払わないと待機になる。袋が空になったら、順番に無料で空いてるスペースに配置する。

袋が空になったら、待機している親方コマを袋から引かれた順番に空いているアクションスペースに配置していきます。

ちなみに、スタートプレイヤーの特権として、1度だけ袋から親方を引いた時に引き直しが選べます。

最後に順番にメインボードのアクション解決を行います。手順はざっくり以下の通り。

《アクション解決の手順》
・イベントの解決
・お金の獲得
・特権カードの獲得
・修道院から勝利点を獲得
・各種資源の獲得
・税金の支払い
・職人カードの獲得
・次のラウンド限定で使える労働者の獲得
・市場での資源の売買
・職人カードの解決
・スタートプレイヤーの変更

最初にイベントが公開されます。イベントには良いイベントと悪いイベントがあり、親方を配置したプレイヤーは悪いイベントを回避するか市場から資源が1つ貰えます。

次に羊毛工場に送られた労働者の分だけお金を獲得。それが終わったら、親方を置いたプレイヤーが特権カードを貰います。特権カードは永続効果や即時解決などがありますが、プレイヤーに恩恵をもたらすカードです。さらにその後で修道院に親方を置いたプレイヤーが2点or1点を受け取ります。

処理順はメインボードの番号に従えばOK。特権カードは強いことが書いてあるので狙っていきたい。

ここまで終わって、ようやく資源が貰えます。手元の資源カードに従って、石材、木材、砂を受け取ります。貰える量はカードに書いてあります。

続いて、税金。スタートプレイヤーがダイスを振って、出た目に応じて2~5金の範囲でお金を支払います。ここに親方を配置していると支払いが免除されます。さらに最初に親方を置いたプレイヤーには、希少資源のが貰えます。

右上が税金の免除スペース。一番最初に親方を置くと水色の鉄が貰える。鉄は売っても高いし、後半得点に変換できる。

次は職人カードの獲得。こちらは無料で獲得できるスペースになっています。その次はお城で次のラウンドでのみ使える労働者が2つ貰えます。

そして、次は市場1種類の資源に対して、売り買いのどちらか一方を行います。鉄は売る事しかできませんが、最も売却額が高い。

市場。最大4つまで親方を置ける。同じプレイヤーが複数置いてもOK。

ここまで終わったら、いよいよ手元の職人で資源を変換していきます。職人は必要な資源変換先(お金or得点)、実行できる回数が書かれています。

資源を支払って、勝利点やお金に変えていく。

最後に、スタートプレイヤーの変更。親方を置いている場合は、そのプレイヤーが次のスタートプレイヤーになりますが、誰も親方を配置していなければ、時計回りにスタートプレイヤーが移ります。

ここまで終わったら、ラウンド終了。大聖堂にブロックを1つ追加します。

新たに資源カード、職人カード、特権カードを配置して次のラウンドに移ります。

6ラウンド終了した時に、最も得点を獲得しているプレイヤーがゲームに勝利します。

■遊んだ感想

メインボードの美しさとワーカーがガチャ引きと言う斬新な発想。

メインボードのイラストがとても美しく、ゲームが進むと中央に大聖堂が少しずつ建設されていくのが目を引きます。

システム面は比較的シンプルなワーカープレイスメントなのですが、問題はワーカーを置く順番が袋引きなので、完全にランダムであること。一応、スタートプレイヤーは1度だけ引き直しをする権利がありますが、それがものすごく有利かと言うとそうでもないと言った感じです。

この辺の理不尽にランダムな所が面白さなのですが、人によっては受け入れられないかもしれません。

個人的には袋引きは好きなので、ワーカーを置く順番がランダムなのは斬新で面白く感じました。

6ラウンド終わると大聖堂が完成する。実はこの大聖堂、ただのラウンドマーカー。

ルールの複雑さ  :★★★★★★☆☆☆☆
駆け引き     :★★★★★☆☆☆☆☆
運の要素     :★★★★★★☆☆☆☆
おすすめ度    :★★★★★☆☆☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★☆☆☆

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