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アークノヴァ / Ark Nova

デザイナー:Mathias Wigge
アートワーク:Steffen Bieker, Loïc Billiau, Dennis Lohausen, Christof Tisch
出版社:Feuerland Spiele, TendaysGames
プレイ時間:90~150分
プレイ人数:1~4人

参照:Boardgame Geek

■ゲーム内容

動物園デザインしてを作り上げていくゲームです。各プレイヤーは与えられた土地に動物の展示スペースや売店などを配置し、そこに様々な動物を入れていきます。

各プレイヤーは個人ボードと手札を持って、ゲームを開始します。

手番が来たら、5種類のアクションから1つを選んで実行します。特徴的なのはアクションには強さがある所です。各アクションはカードとして各プレイヤーの前に1列に並べられ、左から右に強さが1段階ずつ上がります。左端がレベル1で右端はレベル5になると言った感じ。

アクションは実行すると、そのアクションは左端に移動してレベル1となります。そして、空いた場所を埋めるようにそれ以外のカードを右にスライドさせます。

個人ボードの下にあるのがアクションカード。アクションを行うと左端に移動して、残りを右にスライド。

また、カードは裏面があり条件を達成すると裏面に変更することができます。裏面にする事でアクション自体が強化されたり、ロックされている物が解除されたりします。

アクションカードで出来る事は『協会』『カード』『後援者』『建設』『動物』の5つ。

『カード』は山からカードを引くかディスプレイからカードを獲得します。レベルが上がれば、引ける枚数が増えたり、ディスプレイから選べる範囲が広がったりします。

『建設』はお金を払って個人ボードに展示スペースや施設を建設します。レベルが上がれば、より大きなスペースを作る事ができます。スペースがないと動物をプレイする事ができません。動物の展示スペース以外にもラウンド開始時に収入が貰える売店なども建てられます。

裏面にすると、複数のスペースを作る事が可能になる他、爬虫類館のような特殊な施設も建設できるようになります。

各種カードは手札からプレイ。カードにはタグやプレイ条件があって、テラフォっぽさがある。

『動物』は展示スペースに動物を配置します。動物は、手札から条件を満たす動物カードをプレイします。

各カードの左上には支払うお金や必要な展示スペースの大きさ、プレイ条件が記されており、それらを全てクリアしたものをプレイする事が可能です。中には、『動物』アクションを裏面にしている必要があるカードもあります。裏面になっていると手札だけでなく、ディスプレイにある動物も追加コストを払うことで直接プレイ可能になります。

動物カードはプレイ時に様々な効果が発生したり、勝利点をもたらしたりします。

『後援者』は手札から後援者カードをプレイします。後援者はプレイ時に、コストは必要としませんが、カード毎にプレイ可能なレベルが描かれています。後援者カードはプレイする事で、即時ボーナスや永続効果、ゲーム終了時ボーナスが発生します。

また、後援者をプレイする代わりに休憩を行い、お金を貰う事もできます。休憩を行うと休憩ポイントが加算されます。休憩ポイントが一定数貯まるとラウンドが終了します。ちなみに『カード』アクションでも休憩ポイントが貯まります。

裏面になると、こちらもディスプレイから直接プレイできたり、休憩時に貰えるお金が増えたりします。

協会アクションはレベルに応じて様々な事ができる。アクションを行うには協会員コマが必要。

『協会』アクションはレベルに応じて様々なアクションが実行できます。協会の仕事をすると言う事だそうです。具体的には、貯めると色々ボーナスのある評判点の獲得、他の動物園や大学との提携、保全カードの達成があります。アクションを行うには協会員コマが必要で、始めはコマを1つしか持っておらず、ゲームを進めると少しずつボーナスとして獲得することが可能です。協会員はラウンドが終わると戻ってきます。

特に保全カードは達成することで保全点と呼ばれる勝利点が入るのと同時に、ラウンド毎の収入や即時のボーナスを獲得できます。保全点はゲームの勝利に大きな影響を及ぼすため、保全カードの達成が小目標としての役割があります。

勝利点計算は少し変わっていて、保全点と訴求点の2種類があります。それぞれがトラックの両端からスタートして、徐々に近づいていきます。いずれかのプレイヤーが保全点と訴求点が交差したら、ゲーム終了です。

ゲーム終了時はこんな感じ。

訴求点はラウンド毎の収入に紐付いており、比較的上げることは容易ですが、近付く距離は短いのが特徴で、保全点は上げるのに上げるのが難しく、その分近付く距離が長いです。また、上げることでボーナスが貰えたりします。

ゲーム終了時に、特殊勝利点を貰ってゲーム終了です。保全点と訴求点が交差した距離が最も長いプレイヤーが勝利します。

■遊んだ感想

様々なゲームから要素を取り込んだグッドスタッフ的なゲーム。

テラフォのタグ、ガンジスの藩王の得点トラック、シヴィライゼーションのアクション選択など、様々なゲームからインスピレーションを得ているように感じるゲームなのですが、上手く融合していて面白さに繋がっているように思いました。

カードが動物、後援者、保全カードと3種類もあるので、ディスプレイがあるものの少し運の要素が強い印象があります。また、動物カードや後援者などの種類が多い事もあり、1枚1枚のカードの特徴や強さを理解している方が有利だと感じました。

何度も遊ぶやり込みタイプのゲームで、やり込んだ分だけ強くなれるゲームだと思うので、出来れば同じくらいの経験者同士で遊ぶと盛り上がるのではないかなと思います。

ちなみに出来上がった個人ボードの動物園感は、あまりありません。


ルールの複雑さ  :★★★★★★★☆☆☆
駆け引き     :★★★★★☆☆☆☆☆
運の要素     :★★★★★★☆☆☆☆
おすすめ度    :★★★★★★★☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★★☆☆

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