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ゲシェンク / Geschenkt ... ist noch zu teuer!

デザイナー:Thorsten Gimmler
アートワーク:Oliver Freudenreich, Dennis Lohausen, Atelier Löwentor
出版社:AMIGOMöbius Games
プレイ時間:20分
プレイ人数:3~7人

参照:Boardgame Geek

■ゲーム内容

『No Thanks!』などのタイトルでも知られる、カードの押し付け合いをするゲームです。

最初に、3~35の数字が書かれたカードから規定枚数を抜いて、残りを山札とします。抜かれたカードはこのゲームでは使わないカード。そして、各プレイヤーは規定の枚数チップを受け取ります。

ゲームが始まったら、山からカードを捲ります。捲られたらスタートプレイヤーから順番にそのカードを受け取るか受け取らないかを判断します。

チップは秘密情報。使い果たしたら人権はない。

受け取らない場合は、手元のチップを1枚捨てて、隣のプレイヤーにカードを回します。受け取る場合は、全ての捨てられたチップとカードを受け取ります。手元にチップがなければ、カードを受け取るしかありません。

そろそろチップも貯まってきたし、次は31を貰ってもいいかな。ワンチャン30も来るかもだし。

やることはこれだけ。カードをいずれかのプレイヤーが獲得したら、新たなカードを山から捲って同じようにカードを取るか取らないかを行います。

山札の全てのカードいずれかのプレイヤーの元に行ったらゲーム終了で得点計算です。

こうなると、むしろ7が欲しいまであるし、取らせたくないまである。

カードは額面の数字だけマイナス点です。ただし、獲得したカードが連番となっている場合、連番を構成している最低の数字だけを計上します。例えば、20、21、22の連番が手元にあるプレイヤーはこの3枚で-20点。みたいな感じ。

10からの連番になっているので、5枚もあるけど得点計算ではマイナス10点

また、手元に残ったチップは1枚につき、+1点となります。マイナスとプラスの得点を合計して最も得点の高いプレイヤーの勝ち。

■遊んだ感想

表情のコントラストが全てを物語る。

全てのカードがマイナス点なので、できることなら全てのカードを拒否したいところですが、それをするにはチップが足らず、どこかでカードを獲得しなければいけません。なので、最初のうちは落としどころを見極めて、「まあまあ、これならいいか。」でカードを取っていく形になります。

中盤になると徐々に連番のルールが効いてきて、取っても得点に影響しないカードや、取ることでむしろマイナス点を減らすことができるカードが現れます。ですので、カードによっては「自分以外いらないだろうから、何周か回して、みんなにチップを払わせよう。」みたいな大変悪い事ができるようになります。

初手で35は流石に誰もいらん。

全てが滅び行く世界で、如実に現れる搾取するものとされるもの。そのコントラストを楽しむゲームだと思います。


ルールの複雑さ  :★★☆☆☆☆☆☆☆☆
駆け引き     :★★★★★★☆☆☆☆
運の要素     :★★★★★☆☆☆☆☆
おすすめ度    :★★★★★★☆☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★☆☆☆☆

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