ワールドエクスチェインジャーズ / World Exchangers
■ゲーム内容
1年間を通して都市を売り買いし、お金を稼いでいくゲームです。特徴的なのはお金の収支を折れ線グラフで管理する個人ボード。
最初にプレイヤーには初期の都市カードとキャラクターカードが配られます。プレイヤーの初期資金は1300あるので、そこから配られた都市カードの総額をマイナスした値を個人ボードの左端にプロットします。
ゲームは1ヵ月単位で進みます。すなわち、12ラウンド行ってゲームが終了します。毎月、できることは都市を売却するかディスプレイにある都市を購入するかどちらかです。毎月、どちらも基本的には1枚しかできません(ゲーム中、1回ずつ2枚売り買いする権利があります)。
都市を購入する場合は書かれたお金を支払います。購入したら、手持ちのお金から購入した都市のコストを差し引いた位置にプロットをします。そして、前月にプロットした所から直線を引きます。折れ線グラフを作る感じです。
逆に、都市を売却する場合は書かれた金額を足します。都市によっては通常より高く売れる月があります。こちらも納入時と同様、売却した価格を足した金額にプロットして、前月プロットした金額との2点を線で結びます。
個人ボードには、所々にアイコンが描かれており、折れ線グラフの線が通った場所のアイコンを獲得していきます。各アイコンは都市の色と対応しており、ゲーム終了時に同色の都市カード1枚がアイコンの数×100の価値となります。例えば黄色の稲妻アイコンを3つ獲得していれば、黄色の都市カードはゲーム終了時に1枚300で計算されます。
アイコンは得点の条件になる他にも、マジョリティ争いをする評判があります。評判は獲得時に即座に別で管理されているパラメータを上昇させます。ゲーム終了時に、パラメータの最も進んでいたプレイヤーから順番に得点が貰えます。
それ以外にも、所々に星マークがあります。こちらは決められた月に所持金が決められた金額になっていると獲得できるアイコンで、獲得した数によって得点を得ます。
都市には高く売れる月があると先ほど述べたわけですが、さらにその上があります。都市カードで赤いラインが引かれた月は高く売れて、さらにプロットをする際にプロットした点の周囲のアイコンを獲得します。ボムみたいに周囲を巻き込む感じです。
ゲーム終了時には残金、都市の金額、同色のカードとアイコンの掛け算、評判のマジョリティ争い、ゲーム開始時に公開された目標達成による得点、星の数による得点を合計します。
最も得点の高いプレイヤーの勝利です。
■遊んだ感想
高く売れるタイミングで都市を売りながら、最終的には自分の手元の状況に合わせて都市を購入していくゲームです。お金の管理が折れ線グラフと言うのが斬新です。
折れ線グラフである事にもちゃんと意味があり、アイコンを獲得するためには、売った方が良いのか買った方が良いのかを考える必要があります。よって、中期的な目標を立てておく必要があり、そこに向けてどの都市を買うのか?売るタイミングはどこで、いくらで売るのがベストなのかを考えながらゲームを進めていく形になるように思います。
売買のゲームですが、プレイヤーの行動によって価格変動が起きるわけではないので、何となく市場操作や株取引の雰囲気がありますが、あまりその要素は強くないように思います。むしろ、パズル感の方が強く感じました。
プレイ時間も30分くらいのちょっと変わった紙ペンゲームですが、変わっている部分がちゃんと機能していて、悩ましさに繋がっているゲームと言った印象です。
ルールの複雑さ :★★★☆☆☆☆☆☆☆
駆け引き :★★★★☆☆☆☆☆☆
運の要素 :★★★★★☆☆☆☆☆
おすすめ度 :★★★★★★☆☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★☆☆☆☆
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?