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バロンダ / Baronda
デザイナー:Toshiki Arao
アートワーク:Tsuka
出版社:Ateam
プレイ時間:15~30分
プレイ人数:2~5人
■ゲーム内容
インドネシアのトランプゲーム『トルフ』をベースにしたトリックテイキングです。システムはビッド、切り札ありのマストフォローのトリックテイキングです。
比較的、シンプル。
ゲームは人数分のラウンドを行って終了し、得点をたくさん稼いだプレイヤーが勝利します。
各ラウンドでは最初に手札を確認してビッドを行います。すなわち、自分が何回そのラウンドで勝てるかを予想するわけですね。そして、全員同時に勝ち数を宣言します。
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2枚のカードを組み合わせてビッド数を表現する感じです。
ここで、このゲームの悩ましいポイントがあり、全員のビッド数の合計が13以上なら、各プレイヤーの宣言した勝ち数より多く勝つとボーナスが入り、11以下の場合は宣言した勝ち数に届かないとボーナスが入ります。もちろん、どちらの場合も逆は宣言した勝ち数との差額分だけマイナス点です。
例えば、自分のビッド数が『4』で、全員のビッド合計が『10』、実際の勝ち数が『2』なら4-2=2点がボーナスになります(プラスでビッド達成の2点付いてるので、合計は4点です)。逆に同様のパターンで実際の勝ち数が『5』なら5-4=1で-1点のペナルティとなります。
要は、みんな勝ちたくない場であれば、より勝たない事が望ましく、逆にみんな勝ちたい場であれば、より勝つ事が求められます。ディス・イズ・競争原理。
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カードは4スートで赤は切り札。そして、特殊カードが3種類です。特殊カードは絶対負ける『パス』、切り札より強い『ナーガ』、そして各スートの0として存在する『ナーガ』キラーの『ガルーダ』です。
ガルーダは少し処理がややこしく、『ナーガがプレイされた、または全員がリードスートをフォローするかパスした』場合に最強となり、『ナーガがプレイされていない、かつ誰かがリードスートをフォロー出来なかった』場合は、各スートの0として扱う事になります。
以上のルールを基に手札を使いきるまで、トリックテイキングを行っていきます。トリテ自体は特に変わったところはなく、良くあるマストフォローのトリテです。
■遊んだ感想
どこまで色を付けてビッドするかが悩ましい渋いトリテ。
ガルーダと言う勝敗判定に癖があるカードはありますが、比較的素直なトリックテイキングだと思います。ビッドしたピッタリを目指すのではなく、それ以上or以下を目指すことになるため、ビッドに少し色を付けたくなります。しかしながら、色を付けすぎると、逆に目標が決まってしまうので絶妙にちょっとボーナス貰えそうな感じに設定するのが悩ましいです。
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また、自分の考えていた目標と逆になっても、そのおかげでハードルが低くなる事もあるため、意外とボーナスが貰えたりするのが面白いところでもあります。
元がトランプゲームと言う事もあってか、比較的渋いトリテと言う印象で、大きく盛り上がると言うよりかは一手一手静かに考えながらプレイしていく雰囲気にでした。
最後にマイナスポイントなのですが、カードの質感は良いのですが、材質の問題なのかカード同士が重なった時に剥がれにくく、カードの取り回しが少し悪いように思います。
ルールの複雑さ :★★★★☆☆☆☆☆☆
駆け引き :★★★★★★★☆☆☆
運の要素 :★★★★★★☆☆☆☆
おすすめ度 :★★★★★★☆☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★☆☆☆☆