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MyTH 1:2

家にいると、なんだか集中力がわかない。
それどころか、気力がわかないままに、だらけがちである。

恐らく、家はリラックスするところ、という認識が体に染みついているからだろう。

そんなわけで、最近は職住の意図的な分離を試みているのだが、その中で得られた気付きなどについて、今回は書いてみようと思う。

ワーケーションスタイル

MyTHや、関連会社のAnystarさんのメンバーとの顔合わせもかねて、10月の最初の幾日かは西方への旅に出ていた。

岐阜城。

その最初の方の何日かは、こちらのアバター開発コンペへの参加対応をしていた。

全員黒髪ポニーテール、Mi*aという名前を持ち、12月14日生まれだが、それぞれに違う個性を持つという、外的属性を極度にそろえつつ、内面の多様性を売りにしたアイドル、Miceは、旅の中で生まれたのである。

旅は続き。

岡山城。
広島城。

広島で落ち合ったMyTH、Anystarのメンバーと宮島めぐり。

大鳥居。2021年か2022年くらいに訪れたときは工事中で見えなかったのを見ることができた。

宮島で川に落ちて雪駄になり、それ故にこそ水を気にせず大鳥居を海側から撮れたのは良い思い出となり。

宮島の鹿。奈良とは異なり野生で、餌付けは禁止。

そんな合間に新しい人工美女を生み出し。

ブレンドとしては、人工彼女2.1と東北地方のモデル2名の構成。
だが、出来上がりがどこかK-popっぽくて、実はもう一度ブレンドを見直してリトライしたいと思っている。

震災の爪痕のいまだ残る熊本城を見て。

熊本城。天守以外もいろいろ残っているが、それ故に天守以外ほど爪痕がひどいように思われる。

木の床の路電がクレカ対応という姿に、地方的なリープフロッグ型の発展を見出し。

熊本の路面電車。クレカ対応。
ところがどっこい、内面は木の床など、なかなかにレトロである。
レトロパンクとも、サイバーパンクともどこか違う、ミックスパンク。

本土の最果て、鹿児島まで至り。

城山展望台。ギリギリ桜島も見える時間だった。
フロックコート。なかなかサマになるだろう?

枕崎指宿線の、どこかジブリ映画にでも出てきそうな車窓を眺め。

このような景色がみられる区間は、市内と比べるとだいぶ人が減っていて、多少車窓を撮っても他人の邪魔になることはないのである。

砂風呂に入ったのちは、屋久島も見えるという長崎鼻に滑り込み。

竜宮神社。浦島太郎は、ここの伝承によると神武天皇よりも上の世代らしい。
かの竜宮は、琉球なのだとか。
灯台。
薩摩富士。
本家同様、笠雲がかかれば雨になるのかしら、と思っていたら、次の日は雨だった。
多分、かすかに屋久島も見えている気がする。

そして帰路は大仙古墳を思い立って訪れて。

ピラミッドや始皇帝陵と並ぶ、世界最大級の墳墓は、宮内庁に管理されている。
どうやら一種の神社扱いで、観光地として開放されているわけではなさそうだ。

もう一泊してから東京に戻る、という旅であった。

メリット

ここからは、このスタイルのメリットとデメリットを整理してみる。
まずはメリットから。

  1. 関係会社のメンバーと会える
    まだ会ったことのないメンバーや、会ったことがあっても遠方にいるメンバーとは、こうして旅をすることで出会えるものである。
    何より、互いに顔を知ることで、完全リモートの関係にはない連帯感が生まれる。

  2. インスピレーションや、発見がある
    見たことのない土地をめぐることで、他の人のしていない経験を積み重ねることができる。
    その経験を糧にして、インスピレーションを得たり、まだ知らないことを発見したりすることができる。

  3. 時間制限という緊張感
    旅路での仕事は、観光を絶対条件にしながらやっていくと、その残り時間でこなさなければならなくなる。
    仕事に緊張感を持たせるものは期限設定である。
    旅路であれば、自動的に列車の発車時間や到着時間、ホテルのチェックアウト時間などに拘束されることで、仕事の期限が設定される。

デメリット

とはいえ、旅をしながら、特に今回のように一泊ごとに土地を変えるスタイルの旅での仕事には、デメリットもあると思う。

  1. とにかく酒を飲みすぎる
    論より証拠。画像をお見せしよう。
    今回の旅で開けた酒の数々である。

岐阜の日本酒。
岡山のクラフトビール。
広島のご当地レモンチューハイ。
チー坊サワー諸々。この時は会食なので他にも飲んでいる。
地球の歩き方。
他にもグラスのレモンサワーとかも飲んだが、写真を撮りづらかったので割愛。
檸檬エール。檸檬多め。
宮島から、三日間くらいかけて共に舞い続けた三女神たち。
市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、田心姫命(たごりひめのみこと)、湍津姫命(たぎつひめのみこと)だとされており、宗像三女神とも言われているらしい。
念のため書くと、MiceのMia, Mina, Mikaではない。
鹿児島で飲んだインドビール。
こちらは、同じく鹿児島で飲んだフィンランドビール。
鹿児島では、鹿児島のビールは結局飲んでいない。
そういう旅もある。
竜宮神社手前の、70年の歴史がある土産屋の限定販売の焼酎。
ワイン酵母を使っており、同じシリーズで、芋焼酎である赤・黒とは異なり麦焼酎。
熊本のクラフトサワー。
鹿児島からの帰路に実はもう一泊している。

そんなわけで、とにかくまだ見ぬ酒を見つけては飲みすぎる。
配送も、いつ帰るとも知れぬ旅路では扱いにくく、結局旅の中で減らすことになるのも大きかろう。

  1. 体重に響く
    せっかく旅行前にダイエットで74kg台まで減らした体重が、旅行終了後は76kg台までリバウンドしてしまった。
    酒の飲みすぎもあるが、酒だけでなく、料理もそれなりに食べるからだろう。

  2. 続けすぎると効率が落ちる
    観光と移動、そして仕事。それらすべてを重ね合わせるのは、なかなかに体力を使う。
    そんなわけで、1週間くらいまでならともかく、そこから先は、観光の後はホテルでぐったり。
    仕事どころではなくなっていく。
    移動しない、長期滞在型のわーケーションならまた変わってくるかもしれないが、移動していくワーケーションの場合、1週間が限度だと痛感した。

総合評価

総合的には、人生経験としては魅力的であるが、仕事の効率で考えると、長期的には効率は維持しにくいというのが、今のところの結論である。

限度は、5日~1週間程度だろうか。

ただ、同じワーケーションでも、長期間同じ場所に滞在する場合はきっと異なる様相を帯びるはずなので、そちらについてはまた検証してもいいかもしれない。

近場スタイル

そんなわけで、東京に戻ってからは、近場で出られる場所を見つけて、そこで仕事するスタイルを試みている。

今、このnoteも、都内某所で書かれており、自宅では書いていない。

こちらについても、メリットとデメリットを整理してみようと思う。

メリット

  1. 仕事モードに入れる
    環境を変えることの項かは、旅でなくてもある程度生じるもので、場所を変えるだけで集中しやすくなる。
    家は、どうしても寝食もできる場であるため、だらけてしまいやすいが、その問題を改善できる。

  2. 毎日の景色が変わる
    自宅から見る景色は、仮にタワマンであっても、見続けていれば飽きてしまうだろう。
    場所を変えることで見える景色も変わり、適度に刺激を得ながら仕事していくことができるようになる。

  3. 運動量がある程度以上確保できる
    移動することで、強制的に運動することにもなるため、特に歩く期間があれば、おのずと運動する量を確保できる。

デメリット

  1. 家から出る気になるまで仕事が始まらない
    家から出るのにも、それなりに気力がいる。
    経営者には、定時などという概念は存在しないから、いつ出てもいい。
    ゆえに却って、一歩間違えればいつまでも出られない罠に陥る。
    結果的に、今日の仕事は17時を過ぎてからやっと始まった、というありさまである。

  2. 持ち歩けない、重いものに関連する仕事が進めにくい
    実は共同創業者の方から分厚い本を借りているのだが、重すぎて家でやるしかないと思いつつ、家を使わない縛りを設けていることでなかなか進められていない。
    経営者であればこそ、仕事と趣味のボーダーがあいまいになるところもあるのだろうが、

  3. 出費が発生しやすい
    無料、あるいは低額・定額で作業できる場所は限られているから、例えばTelecubeや快活クラブの鍵付き個室のように、時間制で出費を取られるところに入った場合、青天井の経費が発生しうることとなる。
    平日はそれでも穴場がそれなりにあるのでマシだが、特に土日はそういう場所も少ないので、場所選びのコストが発生する。

総合評価

ベースラインとしては、家の外で仕事をする習慣は、少なくとも私にとっては良い気分転換にもなるし、良いものだと思う。

コスト面も考慮しつつ、シングルオフィスにはせず、マルチオフィスで、いくつか拠点を作ってそこで作業するスタイルがよいかもしれない。
(例えばWeWorkは良いらしいと聞く)

とはいえ、家でやった方が作業しやすいこともあるにはあるので、週1くらいは、自宅ワークの日を作ってもいいかもしれない。

今後

理想としては、こんなスタイルを取ってみたい、と漠然と考えている。

  1. 移動式ワーケーション:1週間程度まで

  2. 自宅:週1程度

  3. 中長期滞在型ワーケーション:今後実験して、適宜

  4. 近場スタイル:残り

会社として、というよりは、私自身のスタイルである。

MyTHは、私の母校がそうであるように、「優れた才能を持つメンバーは自由に振舞わせるのがよい」というスタンスの会社である。

いずれメンバーが増えたときには、個人の適性に応じて、ワーキングスタイルポートフォリオを自由に組めるようにしたいと考えている。

敢えて言うなら、スマートに成果を出して、その分外でよく遊び、良く学び、味のある人材になってくれ、というスタンスでもあるので、週休三日もしくは6時間労働の一方を選択することを推奨するつもりではある。
だが、それすらも義務ではなく、推奨にとどめる。

固定でMTGしなければならないときくらいは束縛することはあるかもしれないが、それ以外の場面で求めることはシンプルである。

成果・成長・未来。

その三つのいずれかにつながる何かをやり続けよう。

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