まいたく名画座No8 - 千夜、一夜
どうも、まいたくです。
今回、8回目のまいたく名画座の上映となります!🎥
本日上映される映画は、、、、
『千夜、一夜』 です!!
◇監督・キャスト&あらすじ
制作年:2022年
制作国:日本
監督:久保田直
キャスト:※太字 主人公
田中裕子
尾上真千子
安藤政信/ダンカン/白石加代子/平泉成/小倉久寛 他あらすじ:
北の離島にある美しい港町を舞台に、30年前に突然姿を消した夫の帰りを待ち続けている女性と、2年前に疾走した夫を探す女性との出会いと交流、そして徐々に抉り出される、2人とそれを取り巻く人々の心の葛藤と苦しみを描いたドラマ。
◇感想
私まいたく、本音を申し上げますと、、そして実を言いますと、、
この映画「よし!観るぞ!」と意気込んで観たわけではなく、とても気に入っている映画館で過去に上映されていたのを覚えていてですね、、
それで、今回何となくレンタル屋で手に取って観た作品なのですよ、、、、
ですが、、、
、、、いやぁ、とても苦しい映画でした。。
、、、といっても、駄作とかつまらないという意味では全くなく、なんというか、とても凄い映画でした。ぜひみなさんにも観てほしい映画です。
ただ、、繰り返しになりますが、とても苦しい映画でした。。
と、苦しい苦しい、って大食いチャレンジじゃないんだからさー('Д')
さっさと、見どころに行きましょう!ではいく!
◇映画の見どころ
それぞれの人物の苦しさに注目!
いきなりですが、まず初めにこの作品の軸となるテーマは「失踪」です。
なんでも、ドキュメンタリー映画出身の監督である久保田さんが、日本では年間8万人が人知れず消える(=失踪)という事象に興味を持ったことがきっかけとなり、この映画が誕生したそうです。
(年間8万人もおられるのですね、、想像の範囲を超えてました・・)
その「失踪」という出来事に対して「日々、自問自答しながら、帰りを待ち続けるという、苦しさ」や「理由を探すことで、自分に折り合いをつけ、何とか前に進もうともがく、苦しさ」、「将来が決めつけられたような現実に強く縛りつけられ、息が出来なくなるような、苦しさ」「取り返しのつかないことをしてしまったという、罪悪感に苛まれる、苦しさ」など、さまざまな人の苦しさを、これでもか、というくらい突きつけてきます。
(ただ、例外的に、本作のなかにはかなり独りよがりな理由で苦しんでる人もいたとか、いなかったとか・・(^^;))
ですので、本作は「失踪に対するそれぞれの苦しみ」を主軸に添えている映画だと(勝手に)感じていますので、その点にぜひ注目してみてください。対照的な2人の女性の生き様に注目!
田中さん演じる主人公の登美子と、尾上さん演じる奈美は「失踪」という共通の出来事がきっかけで出会うのですが、この先の方向性や考え方が正反対と言っていいほど違います。
そういった2人の「共感と相反」や「寄り添いと突き放し」が内面の描写や外に向けた言動に垣間見られるシーンがありますので、注目してみてください。
また、こちらは主人公の登美子だけになるのですが、彼女は無気力さと苛烈さが、通常の人よりもより大きい振り幅で共存している人物であり、非常に不安定な精神の中で日々暮らしていると思います。その理由が失踪なのは言うまでもありませんが、夫を待ち続ける日々の中で生まれた、その相反する感情の根本となる原因をもっと深堀りすると、彼女の本心により近づくことが出来るかもしれません。
こちらについては、もし興味があればご観賞後、考察してみてはいかがでしょうか?安藤政信さんの演技と役どころに注目!
本作に出演されている安藤さん、とても素晴らしい俳優さんですね!
積極的に作品に出演される方ではないようなので、今まであまり拝見したことは無かったのですが、とても素晴らしかったです。
特に主人公の田中さんの一人語りから、安藤さんとの二人に発展するシーンがあるのですが、そこは本当に圧巻でした。必聴シーンです!
(といっても、本作の見せ場なので、絶対みなさん注目すると思いますが、、(^^;))
また、今作の彼の役柄は非常に重要な役どころなのですが、誤解を恐れずに言うと、彼は「一人二役」を担っているといっても間違いはないと思っています。そういった意味でもぜひ注目してみてください。
◇Next step
ということで、いつものNext stepです。
この「千夜、一夜」を観た後にこんなのはいかがでしょう!
ミッシング
現時点(2024年5月中旬)において、かなり注目されている映画です。
同じ失踪をテーマにした映画で、主演の石原さとみさんのぶっ壊れっぷりが凄いと評判のようです。
私まいたくはあまり見る予定はなかったのですが、この作品のNextStepを探しているうちに興味が湧いてしまったので、劇場で観ちゃうかもです。
少なくともレンタルは絶対すると思いますので、みなさまもぜひ(^^)シティーハンター
こちらも現時点(2024年5月中旬)でNetflixで絶賛配信中の映画です。
原作の漫画は非常に有名なのですが、若い子は知ってるかなぁ・・
すっごい面白いんだぞー(^^)
(「新宿の○馬」とか「もっ○り」とかね・・('Д') (自主規制1))
本作に出演されている安藤さんも出演されている(しかも結構重要な役どころ)ので、こちらも紹介しておきます。
私も絶対見たいと思っています!!
(「100tハンマー」とか「一○させろ!」とかね・・('Д') (自主規制2))
◇おわりに
はい!ということで、締めです。
いやぁ、、ホントしつこいですが、苦しい映画でした・・・
この「まいたく名画座」で紹介した前2作が友情、夢、感動といった要素のあるポジティブ系の映画だったので、その反動により尚更そう感じたのかもしれません・・(^^;)
ただ、最初は苦しさが非常に強かったこの映画ですが、この紹介記事を書く頃には意外と冷静になるもんで、今はその苦しさの先にある人間の「レジリエンス」性みたいなものに目が行くようになりました。
もし、その点を深く掘ることが出来たら、加筆するかもしれません、、
、、、ししないかもしれません。。(^^;)
ということで、この映画に対する感想などありましたら、コメント頂けると幸いです。(でも、ネタバレはやめてね(^^;))
以上、ご愛読ありがとうございましたー!!