まいたく名画座No1 - Perfect Days
どうも、まいたくです。
本日より「まいたく名画座」を上映することにいたしました!
栄えある第1回目の作品は、、、、
『Perfect Days』 です!!
◇監督・キャスト&あらすじ
監督:
ヴィム・ヴェンダースキャスト:※太字 主人公
役所広司
中野有紗/柄本時生/アオイヤマダ/麻生祐未/石川さゆり/三浦友和
他あらすじ:
トイレ掃除を生業とする男(平山)の日常を描いた物語。
◇感想
まず、結論から申しますと、この作品、めちゃくちゃ名作です!
上記の「あらすじ」どおり、ただただ主人公平山の日常を繰り返し綴った物語なのですが、その平凡な日常が本当に愛おしく、そして光り輝くような映像が心地よくスクリーンに投影されてくるのが伝わってくるのです。
決して裕福とは言えない男が、平日にはいつも同じ時間に起床し、きれいに布団をたたみ、自動販売機で缶コーヒーを買い、出勤し、仕事を終えて帰宅する。。
休日にはたまった洗濯物を洗い、古本屋で本を購入し、たまに地元の飲み屋で酒を嗜む。。。
※それ以外にも平山が日常で行うことはあるのですが、何となく実際にご覧頂きたいので、伏せておきます。
もちろん、日々の生活が全く同じではなく、様々な出来事が発生するのですが、穏やかで寡黙な平山の感情に自然と共感することが出来、結果、そのような出来事もゆっくりと自然に過ぎ去っていくような感覚に陥りました。
語彙力が無く、ありきたりな言葉になってしまいますが、鑑賞後は「人生はとても素晴らしい」という気持ちにさせられる映画でした。
このような名作を生み出すことが出来たのは、やはり役所広司さんというとても優れた俳優が出演なされたからこそだと強く感じますし、脇を固めた役者さんもそれぞれ見どころがあり、欠くことの出来ない存在であったとも思います。
また、監督の ヴィム・ヴェンダースさんの才能に加え、彼が表現したいことと、それぞれの演者の演技がぴったり一致していたことも、この名作を誕生させた一つの要因であったのではないでしょうか?
まさに題名どおり「Perfect Days」であり、全てにおいてこれ以上加えることも引くことも必要のない映画です。
◇映画の見どころ
、、、ここまで書いてしまうと、もう「感想が見どころじゃん!」という意見もありそうですが、なんと、個人的にはもうちょっとあります(^^)
ではいく!
役所さんの「喋らない演技」に注目!
この映画、本当に喋らないですよ。役所さん。マジで、電波障害ばりに。
それでも、というか、だからこそ逆に主人公の感情がすんなり入ってくるように感じます。役所さんの寡黙な演技に刮目せよ!といったところです。最終シーンの役所さんの表情に注目!
こちらは実際映画をご覧いただきたいのですが、最終シーンの主人公の表情は一体どんな感情によるものなのか?を注目頂きたいです。
人それぞれ感じ方が違うような気がしますので、鑑賞後に意見交換してもいいかもですね。劇中に流れてくる楽曲に注目!
毎日あるシーンで必ず音楽が流れるのですが、それがまたイイんです。
一部抜粋します。
Lou Reed - Perfect Day
The Velvet Underground - Pale Blue Eyes
Patti Smith - Redondo Beach
The Kinks - Sunny Afternoon
個人的は特に「Perfect Day」が素晴らしかったです。映画の題名にちなんでいると思うので当たり前かもですが、、でもホント良かった。
あと「Redondo Beach」も良かったです。実は今までパティ・スミスはあまり好んではいなかったですが、認識を改めるくらい良かったですわ・・
◇おわりに
今回は「Perfect Days」を紹介しましたが、私は非常に満足しました!
本記事の投稿(2024/5/14)時点では、まだ全国的に劇場公開されているようですので、ご興味があればぜひ映画館に足を向けて頂ければと思います。
(近辺の映画館では公開終了となってしまった方はスミマセンが、、)
また、この映画に対する感想などありましたら、コメント頂けると幸いです。(でも、ネタバレはやめてね(^^;))
以上、ご愛読ありがとうございましたー!!