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モリコロ珍走バトル成年の部
中部8県大会ってなに?
中部(愛知、岐阜、三重、静岡、長野、福井、石川、富山)8県の代表選手で覇を競い合うたたかい。地方別大会としてJCFの定める全日本資格対象の大会となっていたり割と重要な、国体の前哨戦。
前回までのあらすじ
昼前に行われた少年の部、神谷、平山、安川は終始支配的にレースを進めてワン・ツーフィニッシュ。ライトニングのメカトラが無ければ表彰台独占も有り得た。次は俺たちのターン
中部8県ロード 成年男子 開幕
おなじみ、愛知県立チャリクラ高校のグラウンドであるところのモリコロサイクリングコース5.1km×10周回
最後に走ったのは高校生くらい?久々に来たら日陰のコケがすごい怖くて路肩の木の根がアスファルトを押し上げてなかなかハードなコースになってた。
ちぎれて集団から2分遅れたら足切り
出走人数はインカレがずれ込んだ影響で少なく8名。
その中での個人的有力選手はこの3名
・山本元喜選手(三重県)
キナンレーシングチーム所属。グランツールやナショナルチャンピオン経験者。めちゃくちゃ強い。
・伊澤将也選手(三重県)
シエルブルー鹿屋所属。空力の良さで有名。アウターギアも大きくかなりスピードのある選手。強い。昔公開していたプレイリストにWUGが入ってるのを見たので仲良くなりたい。
・青島冬弥選手(長野県)
イナーメ信濃山形所属。その前は弱虫ペダルCTにも居た。昨日のポイントレースで激戦を繰り広げた相手。高木が強いって言ってたし実際強い。
このように、Jプロツアーで走っている選手が3名。表彰対象は3位までなのでこのメンバーに食らいついて誰か1人を倒すことがミッションとなった。
三重県が個として強い上に数的有利になるのが目に見えていたので、青島選手とは状況によっては結託しようと話していた。
スタートして1周目から伊澤、青島両名のアグレッシブな展開が繰り広げられ、下りストレートに入る手前あたりから伊澤選手の抜け出しが決まりそうな感じだったので青島選手と乗っかって3人で先行することに。山本選手は後ろに残った?とりあえず3人でこのまま先行して安全に走ろう。
ローテを変わり後ろを見ると、いつの間にか山本選手が合流して4人になっていた。え?
後から後ろにいたかまてぃに聞いたら、スガキヤ坂でぶっ飛んで行き誰もついていけないまま単独ブリッジしていた模様。
そのまま後ろの集団は数周後にレースを下ろされてしまった。
ここからは三重県による波状攻撃。片方がアタックしたら俺か青島選手が追い、もう片方はツキイチ。ローテも勿論拒否の姿勢。地獄が始まった。
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山本選手がスガキヤ坂からテニスコート横のトンネルまで鬼踏みアタックをかける。そのタイミングで青島選手が脱落。まだあと6周あるぞ…想定より脱落が早くて焦る。こうなると次に処刑されるのは……もう………
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おれ「すみません、もし元喜さんが今の僕の状況だったらどうするのが正解ですか?」
元喜選手「うーん、ムリじゃないかなぁ😁」
伊澤合流、元喜発進バコーン(8008W)
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頑張って着いていく俺、万が一後ろが生き残っていて追いついてきても嫌なので速度は落としたくない。(とっくに皆埋葬されてた模様)
けど三重は頑なに先頭を変わってくれない。
以下、耐え難きを耐えてる時に頭の中に流れていた弾幕
・鹿屋体育大学っていつもこうなのかよ!
・キツすぎて三重県アンチになる
・何言ったら許してもらえるかな…
・空力と筋肉の化身がゴッドリンクしてる
・きつい
・モリコロでやっていいことじゃない
・助けて神谷啓人
・あわわわわ
・コース上には俺たちだけ、ここでちぎれて下ろされるのが1番ダサい
・キツすぎてキッツ・ピーダスン……
・寒い
・お腹が痛い
・目的が勝つことじゃなくて死なないことになってる
・2人がメカトラする可能性がまだある、まだ諦めない
今これ
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残り4周くらいか、ずっと引いていたので腰が痛くなり、伊澤選手にマジで命乞いして前に居る山本選手にバレないように何回か引いてもらった。
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おれ「マジでキツイ‼️げんきさんとの距離キープでいいからちょっと先頭変わってくだせえ‼️」
情けね〜
でも3分くらい休むだけで全然違う。
残り3周?伊澤選手による下りストレートのペースアップが強烈すぎて65km/hくらい出ていてシンプルに着き切れ。その後またスガキヤ坂からトンネル区間にかけて山本選手がゴリゴリペースアップ。
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たまらずその後の林道区間で完全埋葬されラスト2周は一人旅。
三重県はおそらくコース上に自分たちしかいないパーフェクトゲームを演じようとしていたので、ここで最後の俺がおろされてたまるかよ‼️と大和魂を練り上げてラストラップに入るまではITT。途中先にふたりが見えた区間で甘めに秒差を数えたが、20秒くらいだったので安心しつつなんとかラストラップに突入。
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モトに抜かれる時、もうコース上3人しか居ないから絶対安全に走り切れよ‼️と言われて超安全運転でゴール。
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プロツアー選手2名による蹂躙に限界まで耐え、なんとか滑り込んだ3位入賞。
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命からがら完走したことで、同じ愛知県選手団の短距離班である鴨下くんとヌバルが結構驚いてたのがよかった。なんちゃってトラック中距離おじさんじゃなくてロードメインなんだぞって
現実的なラインの目標は達成出来たが、やはり攻めて走りたかったし、そもそもインカレの延期が無ければ大学生達がいて、より厳しい全く違うレースになっていただろう。この状況を打破して勝つには、この強力な2人を引きちぎる脚が無いと無理だっただろう。そんなことが出来れば今こんなところに居ない
じゃあ最適の選択は何だったのか?
アタックに反応したところでもう1人にカウンターされて自身の消耗を待つだけなので、無視して1人先行させる。そしてもう1人を刺せるようにゲームメイキング?でも牽制しまくって2人とも下ろされる事が怖かったし、どちらとタイマンになってもちぎったりスプリント勝負で勝つイメージはこのコースや今の実力では難しかった。結果、向こうのパンチを受け続けて引いて引いて力尽きることしか出来なかった。まだまだ実力も経験も足りない
周囲が脱落していく中で1人だけ、プロツアー選手にしがみつけたことは良かったけど、人数や内容を思うと擦り散らせるほどのリザルトではない。次の週末の南魚沼ロードレースではバチバチに攻めたいところ。
あと多分全日本ロード出場資格が得られたはずなので来年の目標とかスケジュールもなんとなく変わってくるかも
来年こそは国スポ本戦に選抜されたいな( ;꒳; )