見出し画像

30年後の私が話しかけていた…

今回は「30年後の私が話しかけていた」という
パラレルワールド体験を書いていきます


30年後の私が話しかけていた!


2021年、世界中で流行していたやり病の影響で、旅行ができなかった頃…
記念日には、少しでも旅行気分を味わいたくて、
横浜ランドマークホテルに宿泊したときのこと


部屋からは出ず、ルームサービスを頼んで、
自分だけの特別な時間を過ごしました


30年前の私の20代

両親の入退院を繰り返し、父親がアウトレイジ稼業だったため
普通の日常とは程遠い、気を使うことの多い日々を過ごしていました

両親と共に、借金に追われながら、
OLをしながら土日はアルバイトという毎日

借金がとうとう滞り、借家を追い出され、
住む場所も必死で探していたあの時

最愛の父親が肺結核で亡くなるという現実を突きつけられました


その混乱の中、唯一、会社の提案で
寮に母親と2人で住むことができたことで
窮地をしのぐことができましたが…、

すぐ後に私も肺結核が見つかり、父親の看病中にうつってしまったようです

会社からは休むように言われましたが、
リストラの風が吹いていた時代、休むことへの不安が常にありました


会社から長期休暇を言い渡された日の帰路
涙が溢れ止まらなくなってしまい…

その涙の先に見えた景色が、みなとみらいの美しい景色

華やかで輝く街並みは、まるでパレードのように見えましたが、
私の心は完全に失望と挫折していました


その時、ふと聞こえた声がありました


「大丈夫!もう大丈夫だよ!」


その声は、どこからか聞こえてきたようでしたが、
まるで自分の中から発せられたような気がしました

無力感に苛まれていた私は「とうとう現実逃避したな」と
気を取り直し帰宅へ急ぎました…


宿泊した次の朝

ホテルのバルコニーでコーヒーを飲みながら景色を眺めていると、
突然、「あっ」と声が出ました

30年前の記憶が鮮明に蘇ってきたのです
あの時、帰路の途中、涙を流しながら見上げた
みなとみらいの景色 とともに、

あの声が今、私の内側から響いてきたのです

「大丈夫!もう大丈夫だよ!」

その瞬間、まるで一瞥体験のように、
30年後の私が今の30年前の私に向かって
その言葉をかけているように感じました

いえ!かけていたのを実感しました…

一瞥体験…

涙が溢れては止まらなくなり

景色の向こう側に立っていた「わたし」に
「大丈夫!30年後の私は大丈夫だよ!」と

声を出して何度も言っていました



一瞥体験


ある瞬間に 深い洞察や啓示を得る体験 のこと
この体験は、突然やってくることが多く、
まるで時間や空間を超えた理解が瞬間的に訪れるような感覚です

この体験では、具体的な言葉や行動を伴うわけではなく、
深い直感的な理解がもたらされることが特徴

たとえば、過去と未来の自分がつながるような瞬間、
あるいは無意識的に求めていた答えが急に明らかになるような時、

それが一瞥体験です

いいなと思ったら応援しよう!