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【このミス海外部門ランクイン作品】『すべての罪は血を流す』
こんばんは!(から元気)
ただ今、インフルエンザ罹患中の、ミステリー大好き、フルタイム勤務ワーママ、みりーほです。
アセトアミノフェンを飲んで、熱が下がっているタイミングに書いています。
昨夜、同じように熱が下がっているタイミングで、読了した、『すべての罪は血を流す』を紹介します。
ハヤカワさんのこちらの記事でも紹介されています。
ネタバレはありませんので、安心してください。
昨年の、このミステリーがすごい海外部門1位作品、『頬に哀しみを刻め』の著者、S・A・コスビーの最新作です。
前作に続き、今作も、暴力と血にまみれたアクションクライムミステリーです。
前作は、息子を殺された父親達が、殺人犯に復讐をする話なので、主人公自身が、犯人に辿り着くまでに、何人も死傷させ、犯罪を犯していました。
今作は、黒人保安官タイタスが主人公。法を遵守し、犯人を追い詰めていきます。前作とは違う趣き。
前作の犯人は、銃弾による単純な殺人を犯しましたが、今作は、完全にサイコパスによる快楽殺人です。
3人組による、快楽殺人が行われ、2人は冒頭で殺されます。
3人目の狼の仮面を被った男は一体誰なのか。
一つ一つ、情報を得て、狼に近づいていくタイタスを、嘲笑う犯人。新たな猟奇殺人が起きてしまいます。
あまりにも捜査に時間がかかり、自分の捜査に自信をなくしていくタイタスですが、最後に、被害者の体に残されていた、あるものが、何なのかを突き止めます。
手に汗握る犯罪小説であるとともに、この作品は、家族、宗教、黒人差別をテーマにしています。
アメリカ南部チャロン郡に巣食う、宗教問題とレイシズム。そんな土地で生まれ育ち、初めての黒人保安官となったタイタスに対する非情な白人からの仕打ち。
母親の死後、宗教にのめり込む父親と、家を離れて軽犯罪を繰り返す弟。
殺人犯を探すミステリーであるとともに、差別に屈せず強く生きる黒人親子の、家族再生の物語でもあります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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