【病み上がりワーママ】年末年始に読んだ面白いミステリー3冊
こんばんは!ミステリー大好き、フルタイム勤務ワーママ、みりーほです。
インフルエンザにやられつつ、年末年始には、特番をたくさん見て涙活しました。
今日は今年初出勤でした!朝活は、『ミステリーという勿れ』映画版(整くん、サイコー!)と、『虎に翼』ダイジェスト(寅ちゃん、サイコー!)を見て、涙活しました。
夫が休みで、娘も保育園を休み。自分だけの準備だったため、余裕があり、朝からたくさんビデオを見れて幸せでした。
化粧したのに、泣いてから出勤してしまう私でした。何やってんのかしら。
年末年始は、病み上がりで、テレビは何となく見ていたのですが、本が思ったより読めませんでした。
やっぱり、読書には体力と集中力が必要なんですね!
5冊は読みたかったのですが、帰省中には飲酒してしまい(そのつもりでしたが)全く、読書せず。
それでも、ネット書店では売り切れだった、『檜垣澤家の炎上』を、札幌のリアル書店でついに手に入れました!都会の本屋バンザイ‼️
まだ読んでいませんので、感想はお待ちください。
年末年始に読んだミステリー
はこちらの3冊です。ネタバレはありませんので、安心して読んでくださいね。
①『モルグ館の客人』マーティン・エドワーズ
タイトルの訳し方が巧妙です!
エドガー・アラン・ポーの『モルグ街の殺人』にかけているんですね。
実際に登場する館の名前は違うのですが、通称の方をタイトルにもってきて、日本のミステリーファンを惹きつけるテクニックがすごいです。
クールでミステリアスな探偵、レイチェル・サヴァナクが主人公の2作目。
レイチェルの使用人達は、今回も、まさにチームレイチェルという感じで、レイチェルの危険な挑戦を絶妙にサポートします。
無鉄砲な新聞記者、ジェイコブも登場します。
自ら怪しいクラブに潜入し、罠に嵌められて、命からがら、レイチェルの元に助けを求めたりします。
犯罪学者レオノーラが開催するパーティに、レイチェルとジェイコブは招待されます。
このパーティの面子が、殺人容疑をかけられたものの、無罪になった、限りなく黒に近いグレーな人々。
レオノーラはなぜ、そんな怪しいパーティを自分の館で開催するのか。
やがて起きてしまう殺人事件の犯人は誰なのか。
複雑に絡み合う伏線や謎が、最後に一気に解き明かされます。爽快です。
巻末には、著者による『手がかり探し』が用意され、34の手がかりが提示されています。
これを読むと、気づいていなかった伏線に気づき、2度面白さを味わうことができます。
あと2作、翻訳待ちのレイチェルシリーズがあるそうで、楽しみです。
②『孤島の来訪者』方丈貴恵
とにかく、びっくりしました‼️設定の独自性に。
ここ最近の独特な設定のミステリーだと、『方舟』や、『屍人荘の殺人』なんかがありましたが、この著者の作品は、それに匹敵する特殊な状況を描いています。
孤島ミステリーというと、伝統的な本格ミステリーを想像しましたが、全く違いました。
冒頭で、主人公が、孤島での殺人を企てています。
しかも、その島では、過去に島民全員が惨殺される事件が起きています。
主人公が犯人で、過去の事件もあるし、どうなる?と思いきや、主人公を出し抜いて違う犯人による連続殺人が起きてしまいます。
それもまあ驚きですが、それどころではない、とんでもない驚きが、その犯人です。
詳しくはネタバレになるので語れませんが、最初は理解が追いつかないくらいの存在です。
しかし、半ば強引に読者はその犯人に慣れるようになり、犯人に関するルールが示されるあたりでは、本格ミステリーにおけるフェアな状況説明に納得してしまう、不思議な世界観。
初めは犯人の存在そのものに驚愕していたのに、最後には、犯人の動機と、どんでん返しにも度肝を抜かれてしまいます。
③『時空旅行者の砂時計』方丈貴恵
②と③は、夫が、私が読みそうなミステリーを見繕って、図書館で借りてきてくれました。
予備知識なく読んだのですが、③の方が、作者のデビュー作で、②が③から始まる竜泉家シリーズ2作目でした。
②にもびっくりしたのですが、③の設定は、なんとタイムスリップもの。
いきなり、冒頭で主人公加茂がタイムスリップしてしまい、過去に戻ってしまいます。
竜泉家出身である主人公の妻を救うためには、過去に起きた竜泉一族に起きた連続殺人と、土砂崩れによる災害死、その後も子孫に続いた謎の死について解明し、阻止する必要があります。
タイムスリップにはルールがあり、説明が多いのと、設定が突飛なため、最初は少し読むのに苦戦するのですが、いつのまにか、物語に引き込まれていました。
作者の知能の高さが感じられる、緻密な謎解きでした。
ともすれば、トリックの奇抜さばかりに走ってしまいがちな、本格ミステリーですが、登場人物のドロドロとした人間関係や感情の動きにより、人間臭い話に仕上がっていると思いました。
2025年になり、今日で、note歴1年になりました!今年もマイペースにnoteを楽しみます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!