『黒蘭邸と夢現さまよう探偵譚』
謎のネタバレはもちろん記しませんが
雰囲気についてや、わたしの気持ちはダダもれなので未通過の方はぜひブラウザバックを。
必ずご自身で体験・体感してからここに戻ってきてくれたら嬉しいです
1.《物語》
招待されたのは妖しくも美しい花の館。黒蘭邸。
不思議な花々が咲き乱れる異様な空間。
突然届いた一通の案内状。探偵(アナタ)は誘われるように足を踏み入れてゆく。
鍵を握るのは一篇の小説。これは夢か、それともーーー
ここでわたしのなかの勝手な黒蘭邸物語(ストーリー)を少々。
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薄暗い森の奥地。霧に包まれ、木々に囲まれた忌々しくも古びた洋館
どんな手段で、どのくらいの時間をかけてここまでたどり着いたのかは覚えていなかった
館は無数の花々に囲まれているが誰かが育てている様子はない
しかしそのどれもが輝いていて美しい
"入ってはいけない" “今ならまだ引き返せる”
どこからともなく囁く声が聞こえた気がしたが、探偵(ワタシ)の足は一歩、また一歩…
誰かに導かれる様に、もう歩みを止めることはできなくなっていた
先ほど潜ったばかりの錆びついた門はもう遠い
後もどりができないわけではない、したくないのだ
ここから先、真実は訪れた探偵(ユウシャ)にしか共有されない秘密(ヒメゴト)
重い足はいつからか空を飛んでいると錯覚するほど軽くなっていた
入口を見つけ、迷わず飛び込む
エントランスホールにはテイルコートを着た男がひとり、立っていた
「お待ちしておりました探偵様。黒蘭邸へようこそ。それではご案内いたします…」
ーーー探偵(ワタシ)は招かれたのだ。
儚くも美しい花々が咲き乱れる
この夢現の世界にーーー
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※こちらはタンブルウィード公式サイトに記されている『黒蘭邸と夢現さまよう探偵譚』の公式情報をもとに、自分なりに解釈・執筆したものです。
AnotherVisionさんが思い描いていた本来の黒蘭邸とは異なる部分が多いと思いますが、ご了承ください。
2.《タイトル》
『黒蘭邸と夢現さまよう探偵譚』
公演タイトルが秀逸すぎます。
発表されたときはビジュアルも相まって「かっこいいな~」くらいの感想でしたが、参加後はタイトルも含めすべての要素がこの公演を仕上げているのか、と感嘆。
どなたが考えたのか、本当に知りたい…
3.《映像》
オープニングもエンディングも顔見知りの方が声を当てているのですが、没入しすぎてお顔を思い出すことなく物語に入り込んでしまいました。
雑念も許してくれないほどの魅力があるんです。
OPは会場の雰囲気とも相まってわくわくが勝ち
EDは黒蘭邸で謎を解き進めたあとに疲労感を持ちつつ真相をはやく知りたい探偵を前のめりにさせる空気感…
そしてスタッフロールで存じ上げている方々のお名前の羅列…
冗談じゃなく、本当にひとりひとりのお顔を浮かべながら感謝しました。
わたしは最後の演出がどツボなので体験した方(しか読んでいないと信じています)、ぜひ語りましょうね…
4.《謎》
こちらに関しては何に触れてもネタバレになるので魅力を十分に伝えられなくて残念なのですが、とにかくどれもおもしろい。
謎の量やジャンル等の記載は控えますが、わたしの得意なものもあってニコニコ
これはお会いした方と直接感想戦をしたい!
5.《まとめ》
わたしは謎解き界隈に関わって日が浅いですし
他にもたくさんの素敵な作品があるのは大前提であえて言いますが
今まで出会った謎解き公演でいちばん好きです!!
これまで1番好きな公演は?と聞かれて答えていたものがあったのですが
これからはムゲンって答えることになると思います。
それくらいわたしには刺さったし衝撃的な公演でした。
何がすごいってこれがいくつも年の離れた学生さんたちの作品ってこと。
AnotherVisionさんといえば有名な団体さんだけど
新人さんが入り、ベテランさんが抜けていくので毎年新人さんがしっかり育っている証拠なんですよね…(即戦力もたくさんいるみたいだし)
これからもあまり団体に捕らわれず(「AnotherVisionさんだから」とかではなく)、一つひとつの作品として楽しませてもらいたいなと思います。
なんだか途中から公演というより団体さんへの想いみたいになってしまいましたが、まるっとすべて好きなやつでした!
体験した皆様の推しポイントがあればぜひこっそり語りましょうね
黒蘭邸に咲く花は、ひとつ残らず美しい...
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