『すべてがFになる』ドラマと原作を比較する【S&Mシリーズ】
森博嗣さんのデビュー作『すべてがFになる』S&Mシリーズの第1作でもあります。
S&Mシリーズとは『すべてがFになる』からスタートして『有限と微小のパン』まで、全10作を数える推理小説シリーズ。
熱烈なファンが多いシリーズで、実際この上なく面白いです。
森博嗣さんの描く世界は独特で、沼にハマっている人は多数います。
2014年『すべてがFになる』がドラマ化されました。武井咲さんと綾野剛さんのダブル主演だったんですが…
キャスティングに関しては、失敗だった感じですね。SNSでもかなり不評だった気がします。
小説にしても漫画にしても、ドラマや映画が「原作」を超えることは難しいですよね。超えることはできませんが、映像で見れることは有難い。
なので贅沢を言わず、映像は映像として楽しみたいです。
ドラマと原作を比較する
ドラマと原作を比較する上で、まずはドラマの「あらすじ」と「キャスティング」を掲載します。
□あらすじ
□キャスティング
ドラマと原作では時代設定が違う
『すべてがFになる』はドラマ化されましたが、ドラマと原作の違いはどの部分なんでしょうか?
いろいろな小説がドラマ化されてきましたが、どうしてもドラマと原作には違いが出ます。
もちろん『すべてがFになる』も、ドラマと原作には違いがある。
最初に気が付く大きな違いは「時代設定」です。
原作では1995年の設定でしたが、ドラマでは2014年の設定となっています。
ドラマと原作の制作年が違いますから仕方がないかもしれません。
10年の開きがあるので、時代背景を合わせたんだと思います。
時代設定以外にも、ポケベルが携帯電話になっていたり、フロッピーディスクがUSBになってたり…
私個人の意見としては、1995年の設定のままでOKだった気がしています。原作に忠実であってほしかったです。
ドラマは『すべてがFになる』だけではない
ドラマ『すべてがFになる』は2話で完結しています。どういうことかって?
結論から言って、ドラマは『すべてがFになる』だけではないんです。
S&Mシリーズの第1作『すべてがFになる』
第2作『冷たい密室と博士たち』
第5作『封印再度』
第9作『数奇にして模型』
第10作『有限と微小のパン』
上記の5つのエピソードを、各2話で完結させて構成。
各エピソードが1冊の小説ですから、2話で完結させるのは難しいと思います。なので、ドラマの完成度は低くなってしまいますよね。
S&Mシリーズは10作ある
すでに書きましたが「S&Mシリーズ」は10作あります。
すべて読むとなれば、かなりの時間が必要になりますよね。
そこで私のおすすめは、AmazonのAudible(オーディブル)です。聴くだけの読書ですので、家事をしながら聴いたり、車で移動中に聴けます。
これってかなりの時間短縮になりますから、読書をする時間が確保できない方におすすめです。
まずは『すべてがFになる』からそうぞ!
それでは「S&Mシリーズ」全10作を紹介します。
第1作:すべてがFになる
第2作:冷たい密室と博士たち
第3作:笑わない数学者
第4作:詩的私的ジャック
第5作:封印再度
第6作:幻惑の死と使途
第7作:夏のレプリカ
第7作:今はもうない
第9作:数奇にして模型
第10作:有限と微小のパン
読みごたえ十分。冊数は多いけど、ストレスなく読み切れる面白さです。
最重要人物は「真賀田四季」
『すべてがFになる』の中で、否、森博嗣さんの著作の中で、最重要人物は「真賀田四季」です。
「人類のうちで最も神に近い」天才プログラマーと言われている。
「S&Mシリーズの第1作『すべてがFになる』、『有限と微小のパン』(「S&Mシリーズ」の第10作)、『赤緑黒白』(「Vシリーズ」の第10作)、「Gシリーズ」「百年シリーズ」にも絡んできます。
驚異的な頭脳を持っていて、複数の人格を持つ「多重人格者」でもある。
森博嗣ワールドでは、絶対に欠くことのできない存在です。
四季シリーズ
最重要人物「真賀田四季」には、当然のように「四季シリーズ」があります。
「四季」ですから
以上の4部作。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」続くシリーズです。
個人的には、もっとも大切なシリーズだと思っています。
ちなみに「四季シリーズ」の「Gシリーズ」森博嗣ワールドは、まだまだ継続。沼にハマる面白さです。
まとめ
今回は『すべてがFになる』のドラマと原作を比較しました。
結論としては、ドラマはキャスティングも内容も微妙…
原作の完成度は素晴らしいです。
記事を簡単にまとめると…
・「S&Mシリーズ」は全10作で『すべてがFになる』は第1作
・森博嗣さんの著作の中で、最重要人物は「真賀田四季」
・もっとも大切な「四季シリーズ」
やっぱり「真賀田四季」の存在感はハンパじゃありません。
ぜひとも「四季シリーズ」を読んでください。