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ミステリ解説集

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2020年11月の記事一覧

死因

古今東西の推理小説において、数多の死体が登場しました。死体が生み出される過程は作品によって様々ですが、死因自体はそれほどパターンがあるわけではありません。それぞれを場合分けして、この死体が出た時はこう、とか、書き手であれば、今回はこの流れでこういう死体を作るのが良いか、などといった基本的な考え方を考察していきましょう。

1.斬ったり刺したり殴ったり
斧や刀で斬る、ナイフで刺す、ハンマーで殴る、こ

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視点

トリックには直接関係なかったりすることもあったり、作品自体の根幹を成すこともあったりする”視点”について考えていきましょう。

視点整理の考え方を取り入れるメリットとしては、書き手にとっては、
・作中人物視点で持ち得る情報を管理しやすくなり、どこまでの情報を渡すかを整理できることになります。
副次的なこととして、作中探偵が解ける謎なのか、もしくは読者視点でないと解けない謎なのかを把握しやすくなるの

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