子供へのプログラミング関数の教え方
子供に関数を教える方法
子供に関数を教えるのは一筋縄ではいかないですよね。一年間教えてきて、工夫次第で楽しく分かりやすく教える方法を見つけました。子供が興味を持ちやすく理解しやすい方法をいくつか紹介します。
関数を働く人になぞらえる
関数って何?子供はそこから始まり、関数を実際に作ってみるプログラミング教材をやってみても、いちいち関数化するメリットが子供にはすぐに理解してもらえません。
今回やってみて思ったのは、関数を働く人に例えると理解しやすくなることが分かりました。働く人は、道具や材料を渡されたときに仕事を始めるものですよね。これを関数の動きに置き換えると、関数も引数を受け取って何かを行うということになります。
実際の例を使う
例えば、働く人に紙と鉛筆を渡すとします。その人は鉛筆を使って紙に何かを書き、その文字を出力します。このプロセスを関数に当てはめると、紙と鉛筆が引数となり、書く内容が出力される結果となります。実際に紙と鉛筆を用意して子供に渡し、インプットとアウトプットの関係を実際に体験させることで、関数の概念を実感させることができます。
子供に体験させる
子供にとって、抽象的な概念を理解するのは難しいことが多いです。そのため、具体的な物を使って体験させるのが効果的です。例えば、紙と鉛筆と書きたい内容を「引数」として渡し、実際にそれを使って何かを書いてみせることで、関数の仕組みを視覚的かつ具体的に理解させることができます。
実際の物を使いながら教えることで、子供も関数の仕組みをより理解しやすくなるでしょう。こうした工夫を凝らして、楽しく分かりやすく関数を教えてみてください。
関数の引数を理解させる工夫
先ほどの例で、紙と鉛筆、そして書かせたい言葉という3つの引数を使って子供に関数を説明しました。この方法は一時的には理解を助けましたが、引数と関数の引数が同じ変数名だと、子供は混乱しやすいことが分かりました。
混乱を避けるための工夫
子供が混乱しないようにするためには、引数の変数名と実際に渡す引数が同じ名前にならないようにする工夫が必要です。例えば、関数に引数として紙(kami)と鉛筆(pen)という名前を使って設定している場合、その引数と同じ名前の物を関数呼び出しの際にも定義すると混乱が生じる可能性があります。
別々の物を用意する
この問題を避けるために、紙と鉛筆、そして書かせたい言葉という実物を、子供と先生のそれぞれ別々の物を持たせ、まずは別々の物だよというのを認識してもらいます。
また、呼び出し時と引数として渡されたものは仮のものであり、書き換えられないものであることを子供に学ばせることが重要です。(ローカル変数ということを理解してもらう)
具体的な説明方法
子供と先生、それぞれに紙と鉛筆、書かせたい言葉を用意する。
子供には、仮の引数として渡されたもの(紙、鉛筆、書かせたい言葉)は一度設定されたら変更できないものであることを説明する。
実際の物(紙と鉛筆)を使って、どういう流れで関数が動作するのかを視覚的に示す。
このように、具体的かつ明確な方法で説明することで、子供も関数の引数について混乱せずに理解を深めることができるでしょう。この点に留意して、楽しくわかりやすく教えてみて下さい。
※紙と鉛筆はなるべく子供の私物を使った方がより印象に残りやすいので試してみて下さい
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