見出し画像

【SEO考察】HTTPSのURL数と実URL数が一致しない理由|サーチコンソール

サーチコンソールの「HTTPS URL」の数と実ページ数が一致しない理由は、内部リンクに関係していると考えています。始めに断っておくと、サイトのSSL移行は6年前に済んでおり、「HTTPページ」は1つもありません。


「HTTPS URL」は内部リンクと関係している

サーチコンソールの「HTTPS URL」に一覧表示されるURLと、実際にインデックス登録されているURLを比較したところ、「一覧表示されないURL」にはある傾向が見られました。

「HTTPS URL」から消えたURLの一覧表
  • カテゴリとの関連性の低いページ

  • 直近1ヶ月で新規作成したページ

  • サイトマップのlastmodが3~7年以上前なページ

これらの特徴は、以下の関連記事の「考察」で紹介したページと同様で、「有効なリンクジュースを流せていないページ」と考えられます。

カテゴリとの関連性の低いページ

表中のURLの大半は、2024年5月に実施した内部リンクの再構築の際に「どのカテゴリに入れるか」に困り、「とりあえず『その他記事』に分類した」または「適当なところへ放り込んだ」ものです。ゆえに、リンク自体はつなげているものの関連性の低いものが「HTTPS URL」に含めてもらえていないと推測できます。

直近1ヶ月で新規作成したページ

表中の「2nense.php」「motivation-product.php」は直近1ヶ月で新規作成したページであり、6/29時点では「HTTPS URL」に一覧表示されていたものの、7/6時点で消滅しています。

この2つのURLに共通しているのは、「参照元に他のURLがない」ことです。

新規作成したページのURL検査結果

サーチコンソールの「リンク」の一覧ではすでに内部リンクが計上されているものの、新規ページは内部リンクの評価が保留されていると考えられます。

サイトリニューアルの結果が出るのにおよそ3~6ヶ月かかると言われていますが(私はコアアップデートが契機だと考えています)、内部リンクの再評価が直ちには行われないためでしょう。

ゆえに、新規ページは実質的に内部リンクがない状態というわけです。

サイトマップのlastmodが3~7年以上前なページ

サイトマップのlastmod問題については次の関連記事で解説していますが、「カテゴリとの関連性がある&古くからあるページ」で表中に現れているURLはこの特徴に当てはまりました。

予想とは異なる例外が発生

7/6の「HTTPS URL」の更新で、予想とは異なる例外が発生しました。それは「jiko.php」の消滅です。このページは頻繁に更新しており、またサイト内での重要性が高く多数の内部リンクを集めています。それにも関わらず消滅してしまったのはなぜか考えてみました。

削除ページとの関連性が高かった?

最も有力なのが、関連性の高かった「huan.php」を削除したことで「jiko.php」も巻き添えを喰らってしまったという説です。

「huan.php」は2015年以前から存在する歴史あるページですが、内部リンクの再構築にあたって他ページとカニバリゼーションを起こしていたためリダイレクト処理、つまりは削除しました。

huan.phpのURL検査結果

その中身を詳しく見てみると、当時カテゴリページに君臨していたにも関わらず、「『jiko.php』を実践すればすべて解決する」といった内容で、カテゴリ配下への内部リンクは一切ありませんでした。

また、「サーチコンソールの内部リンクはページランクとリンクジュースの濃さを表している?」の調査では、「huan.php」の流すリンクジュースは濃かったと推測しています。

これにより、Googleによって重要性の高いリンクとして「jiko.php」と「huan.php」がグループ化されていたのではないかと考えられます。

旧サイトマップの問題で低品質評価を受けた?

サイトマップのlastmod問題と関連しますが、「jiko.php」は旧サイトマップのlastmodが2018年9月7日になっており、内部リンクの評価にあたって「低品質コンテンツ」とされている可能性があります。

この問題については6/29に新サイトマップを作成して修正済みですが、内部リンクの再評価に時間がかかることから、現在も評価は変わっていないと考えられます。

しかし、「2013~2017年」のページも大量にあるため、今回「jiko.php」だけが例外的に消滅した説明としては弱いです。

考察

このことから考えられるのは、「Googleは独自にコンテンツをグループ化しているのではないか」ということです。

本来、「huan.php」は「jiko.php」とは異なるカテゴリでしたが、内容的に「jiko.phpの配下ページ」だと思われても仕方のない状態でした。それを削除してしまったため、「HTTPS URL」の評価時に「jiko.php」に至る経路がなくなってしまったということです。

実際、「jiko.php」をURL検査すると、すでに「内部リンクを切断したページ」あるいは「httpページ」しか参照元にありません。

jiko.phpのURL検査結果

つまり、「これらの参照元からたどれず、同じグループに入れているhuan.phpから参照しようとしたが、それも失敗した」というわけです。

もしこの考察が当たっているとしたら、カテゴリ分類を間違えると「意図しないグループ化」が行われ、記事のエンティティ形成に失敗するのかもしれません。

「意図しない処理」と言えば、headタグ内の「UTF-8-BOM」や「全角スペース」によって余計なお世話を焼かれるということもありました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?