知らなかった魅力に出会う旅!奥大和体験で感じた温もりと発見
はじめに
こんにちは!奈良女子大学3回生のつくだです。今回私は、大学生向けの「奈良奥大和体験プログラム」に参加しました。
訪れたのは下市町と天川村。大学進学を機に奈良に住み始めましたが、奥大和と呼ばれる奈良の南部に訪れる機会はなかなかありませんでした。このプログラムを通じて、新しく奥大和の魅力を発見できたことは、私にとって非常に貴重な経験となりました。
奥大和の魅力
ぜひ実際に行ってみてください!
空気の匂いや温泉の香り、吉野ヒノキのしなやかさ、ゲストハウスへ向かう山道のワクワク感、陀羅尼助の苦味、清流の美しさなど、言葉では表現できない魅力をたくさん体験できます。
そして、地域の人々がとっても温かい!!私たち学生にいろいろなお土産をくださったり、声をかけてくださったりとその優しさに心が温まりました。多分、住人の皆さん自身も気づいていない魅力がたくさんある奥大和、この地が素敵な人々を生み出したのだろうなと思いました。
個人的には、良く魅せようとしない様子がとても好きでした。
先にも述べたように、実際に訪れたらみんな魅力に気づいてしまうと思います。今回お話を聞かせていただいた皆さん全員、この地への愛が深い!! 強みやこれからのニーズを分析して対策し、実践されている印象でした。
地域の特産品やお土産が買える施設KITOを中心に町づくりをし、公共交通でも観光できるようにしたり、空き家や廃校になった建物を綺麗にリノベーションして若者の宿泊者を増やしたり、洞川温泉では夜に灯籠を照らして賑わいを取り戻させたりなど…。長い歴史を持つ良いものが時代とともに失われつつあっても、需要に応じて変化させて奥大和の長所を引き出すのが凄く上手だなと思いました!
天川村観光課の職員の方がおっしゃていた「合っているか分からなくても良いと思ったことをやってみる! Do Do Do!」という言葉が印象に残っています。このプログラムもその一つだと思います。外部の人を拒絶したりしないで、若い子の視点が知りたい!!と温かく迎えて下さり嬉しかったです。やっぱり根底にはたくさんの魅力が、ここ奥大和にあるからだと思います。
ぜひ一度訪れてみてください!
知らないってすごく損
プログラム後、最寄りの駅で洞川温泉の広告を目にしました。他にも奥大和地域に関する広告をいくつか…。私が意識していなかっただけで、めっちゃ宣伝されてるじゃん!!と思いました。笑
今回お邪魔した以外の地域にも素敵な場所がたくさんあるはずです。情報を収集する能力の重要性を実感しました。普段から、アンテナを張って気になったことは挑戦してみたいです。素敵な出会いや新たな発見に繋がると思います。
伝統×ニーズ
プログラムの中で、伝統産業についても学ぶ機会があり、三宝(お供物を乗せる台)を製造されている「吉谷木工所」や日本最古のお寿司屋さん「つるべすし 弥助」を訪問させていただきました。
三宝の製造する際のヒノキの加工法や都にお寿司を献上するための保存法などの技術が今日まで伝承されているのは凄いことです。どちらの職人さんも「伝統を守るだけでなく、現代のニーズに合わせて進化させていくこと」を重要視されていました。神具である三宝をもっと身近に感じてもらうために、加工技術を使ってトン木(ヒノキのトング)や小物入れを作ったり、「最古のお寿司屋さんで食べる」ことに意味を生み出すためお庭の整備をしたりと、伝統を守るとは、昔のままの方法をずっと変えないのではなく、新しく挑戦することも大切なのだなと学びました。
今の私ができること
私が今できることは、奥大和の魅力を言語化し、周りの人たちに伝えることです。自らの行動範囲を広げ、より多くの人にその素晴らしさを発信していきたいと考えています。
また、私は学生ガイドに所属しています。奈良を訪れる外国人観光客は鹿と大仏様を目的に来ている方がほとんどです。今回体験した奥大和の魅力もガイド中にお伝えし、今度は奥大和を訪れたいと思ってもらえるように頑張ります!!
将来の夢
若い頃はお金を貯めて、老後には自分の庭で育てた野菜を食べる生活を送りたいです。また、古民家でホストマザーをして、近所の子どもたちや友人と縁側でお茶をしながら、ゆったりとした時間を過ごしたいです。それが奥大和であれば、なお嬉しいです!
吉野のひのき風呂を作り、地域の人々とその魅力を共に感じながら暮らせたら思い残すことはないです…笑
まとめ
今回の奈良奥大和体験プログラムを通じて、地域の魅力や人々の温かさに触れ、自分自身を見つめ直すことができました。この素晴らしい場所での経験を活かし、これからも奥大和に関わり続けていきたいと思います。
最後に、今回このプログラムを企画して下さったMYSHの皆さん、県庁の職員の方々、お話を聞かせて下さった下市町・天川村の皆さん、一緒に参加した学生の皆さん!!本当にありがとうございました。
写真★集合写真