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女性が輝く田舎の力:奥大和でのインスピレーション

#奥大和体験記
#奥大和体験プログラム


はじめまして。大学2年生のまっちゃんです!

現在は大阪市内で暮らしています。
自然に触れるのが大好きで、おいしい空気を吸いながら山の中でランニングしたりします。

僕は「ぽつんと一軒家」というテレビ番組が好きで、人里離れた場所で自給自足しつつ、自分のやりたいことをする生活がなんてかっこいいんだ、という憧れを抱いていました。
いずれは絶対に田舎暮らしするぞと思っていたちょうどその頃に、InstagramでMYSHさんが主催する奥大和、とくに五条市、御所市を拠点とする事業者さんを訪問するプログラムを見つけました。

今回多くの事業者さんを訪問しましたが、ここでは主にそのうち二つについて述べたいと思います。



さかもと養鶏

まず一つ目はさかもと養鶏さんです。

金剛山の南のふもとに位置するさかもと養鶏さんは、お父様から受け継いだ養鶏場を姉妹で営んでいます。
作業所に入ると阪本さん姉妹をはじめ、作業員の方が明るく受け入れてくださいました。

その中には、親鳥のいる鶏舎からベルトコンベアで送られてきた大量の新鮮な卵が。その名も「白鳳卵」。この卵の源となる親鳥にいかにストレスを与えずに飼育することができるかが、卵の収穫率やおいしさの秘訣です。

白鳳卵

鶏は大きな音でびっくりしたり、暑さで夏ばてしたりと非常にストレスに敏感です。このような原因で卵が割れやすくなったり、収穫する個数が減ったりするそう。

また、彼らの中で序列ができると弱い子がいじめられたりすることもあります。こういうときは、別のゲージに移し替えるそうです。
さらに、えさの量やあげる時間帯を変更することによりなるべく親鳥への負担を減らしています。

そんな親鳥の健康管理も怠りません。一万匹以上いる鶏の体重を毎週計っているのに加え、骨盤の形、大きさを手で確かめることでどれくらい生んでいるかを判定したり、毛並みの良さや足の色で個体まで識別しているそう。まさに神業です。


お昼ごはんにいただいた白鳳卵をふんだんに使った親子丼


一昔前は卵を作れば作るほどもうかる時代でしたが、そんな時代も終わりを迎え、ひとつひとつの卵を手間暇かけて作る方針に転換しました。

そんな中、知り合いの事業者さんと組んでさかもと養鶏特製のプリンやタルトを開発しました。
私もタルトを食べてみましたが、絶妙な甘みとサクサクした食感が口の中であわさって、幸せのひとときを味わいました。


農家レストラン ばあく

場所は代わって農家レストランばあく。

こちらでは一頭すべてを食べきることをモットーとして養豚場を営んでいます。
迎えてくれたのはこの農家レストランばあくを経営している生き生きとした土居さんと、ぬくもりを感じるログハウスでした。

こちらはすぐそばの養豚場でとれた豚を無添加でソーセージや、ハム、ベーコンなどに加工して販売しています。なかには2週間かけて作るものもあります。普通、生後6か月ほどで出荷するところを、8~10か月と長めの期間飼育してから出荷しているそうです。すべての部位を食べきることがモットーなので1週間単位で出荷して残さないようにしているそう。

自然からいただいた命の大切さを忘れず、育てた豚を責任をもって売り切る精神は、持続可能な社会を築いていくために大切なことだと言えるでしょう。

ばあくさんのソーセージをBBQでいただきました。



女性が輝く場所

さかもと養鶏さん、ばあくさんともに子育てをする女性が主力となって事業を展開していました。
ただでさえ子育てが忙しい中で様々な苦労をしながらもこのように自分の好きなことをつきつめる姿は多くの子育てと仕事を両立させたい若い女性を励ますだけでなく私みたいな大学生、若手の社会人のあこがれとなること間違いなしです。



このプログラムを終えて

このプログラムを終えて、素晴らしい体験をしました。
それだけでなく、これからも一緒に活動していける大切な仲間や、奥大和に帰った時に「ただいま」と言える素敵な事業者さんを見つけました

今回訪問したところは上記の二つ以外でも働く女性の力強さを感じました。みんなが自分の仕事に誇りを持っていました

今回宿泊したゲストハウス彩の工藤さんとさかもと養鶏のさかもとさん、ばあくの土居さんはみんな仲が良く、夜にはみんな彩に集まってBBQをしました。お店をやっていく上で大変なことや人生の様々な経験をお聞きできてとても楽しかったです。このように、地域内でのお店同士のつながりがあるのが素敵だと思いました。

私は生まれも育ちも神戸、大阪と都会っ子で奥大和のような田舎には住んだことがありません。
旅行では田舎にも行ったことがありますが、行く先々で現地の方の暮らしぶりを見たりお話を聞く機会はありませんでした。まさに田舎暮らしとは、ぽつんと一軒家のようなテレビの中の世界でしかありませんでした。

しかし、今回の訪問でより身近なものになりました。
そしてまた、自分で事業を立ち上げたり継続していくのはとても難しいことですが、やりがいのあることだと感じました。


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