奈良県奥大和・十津川村が、わたしのこころのよりどころ
はじめに…
10/5~10/6に、MYSH合同会社の奥大和学生向け体験プログラムに参加させていただきました。
私は東京に住む社会人1年目の者です。
今回の記事は、プログラムに参加したレポートとして作成しています。
以下が目次です。
気になる部分にジャンプして読んでいただけれると幸いです。
プログラムに参加するまで
今回のプログラムに参加した理由は、主に「自分探し」のため。
つまらない日常
毎朝満員電車に詰め込まれて、同じ服を着て同じ時間に大量の人と同じ方向に向かっていく日々。
ただただ毎日、7:30に家を出て、体を会社に移動させて、19:00過ぎには家に戻る。
自分が何のために働いているのか、何がしたかったのか、分からなくなっていました。
お給料もいただいて、安定した生活ですが、何も楽しくない...
そのころから、漠然と「人が少ない場所」への憧れは大きくなっていました。
東京で育ち、東京の高校と大学を卒業して、東京の企業に就職した私にとって、
地方に住む、そしてそこで暮らすという選択は前代未聞でした。
友人のインスタを見る
そんな時に、大学時代の友人のインスタグラムでこのプログラムを知りました。 その友人が地方に赴いて、様々な人からの刺激を受けている様子をインスタグラムを通して大学時代から見ていました。
『イイナァ、田舎。』と思いつつも、
その感情は観光地として見る田舎で、自分事としてとらえていませんでしたが、
社会人になって「人が少ない場所」への憧れが大きくなっていた私は
プログラムに参加してみたい、と衝動的に思いました。
感じてしまう、「今更感」
会社に就職してしまった今、考え方や生活等の何かを変えるのはもう遅いだろう、と思っていました。
このプログラムの名前も「学生向け」と題されていて、その通りに
自分探しは学生のうちにしておくもので、私は出遅れて失敗したんだとずっと今までの様々な選択を後悔していました。
ダメ元で連絡してみたら…
MYSHの担当者の方にダメ元で連絡を取りました。
想像以上にウェルカムで、就職活動並みの面談を想像していた私の中にあったよくわからない常識を覆されたような感覚でした。
つまり、このプログラムに参加すること、それ自体が私にとって大きなチャレンジで、第一歩でした。
ここから本題の、「体験プログラムに参加して感じたこと」について触れていきたいと思います。
体験プログラムに参加して感じたこと
体験した内容
プログラム内では、観光地として有名な谷瀬の吊り橋に赴いたり、現地の方々の力仕事をお手伝いしたり、
移動スーパーを初めて間近に見たり。
1日目の夜には、現地に住む方々と集会所で一緒に夕食を食べました。
2日目には、めはり寿司づくり体験をしたり、空中の村に行ったり。
ただ体験するだけではなく、
十津川村で生活する人々のお話を直接伺う機会を設けていただきました。
自然は旅行で来ても見ることはできますが、
現地の方のお話を聞いたり、生活を垣間見たりすることはとても貴重な経験です。
私の発見
十津川村でお話を伺った方々に共通していることは、
「仕事が、自分のゴールに向かうための手段であること」
だと、私は感じました。
私は以前、上司に「君は仕事をゴールだと勘違いしている」と言われたことがありました。
上司の言う通り、当時は会社内の経営層になること、昇格することこそが自分のやりたいことだと思っていて、それがゴールで、
だから仕事を覚えなくてはいけなくて、要領よく生きないといけなくて、上司の言うことを聞かなければいけない。
それが、学生を終えた「社会人」として当たり前のことだと思っていて…
つまり、井の中の蛙でした。
十津川村で出会った人々の考え方
やりたいことがあって、それをできるのがたまたま十津川村だった。
親戚がここにいて、一緒に過ごしたいから、十津川村に戻ってきた。
自分のやりたいことを叶えられるのは、ここだと確信して、十津川村に来た。
十津川村には、生まれ育った人だけでなく、そういった人々であふれていると感じました。
「十津川村に来て仕事をすること」が最終的地点なのではなく、
それぞれの人生の夢を叶えるための手段が、十津川村での仕事だった
ということを知りました。
心に決めた!
そして、十津川村の方とお話をして自分の心に決めたのは、
「チャレンジすることを躊躇しない」
ことです。
第一歩が踏み出せない今までの私
わざわざ上京してくる人が集まる東京にたまたま住んでいて、そこから出るのはもったいないと思っていました。
大学を卒業して、専門分野とは異なる職業に就き、学生時代の勉強や研究が無駄になってしまったと思っていました。
なんとなく決められたレールに沿って守られて生きてきたようで、いざ学生ではなくなって何になりたいのと言われても、答えられませんでした。
十津川村の人々と話して見つけたこと
一回味見してみよう。もしそれでだめなら、また違うことを始めればいい。
チャレンジするのは、怖いことではない。むしろワクワクすること。
新しい物事をどんどん取り入れて、柔軟に、より強く、生きていきたい。
そう思うようになりました。
これからの私
変わったこと
十津川村に行って、仕事の考え方、生き方、という、
自分の中で定まっていない軸を見つけたいと思っていました。
正直、帰ってきてすぐ、確定した何かが見つかった!とは、言い難いです。
ですが、自分が東京で見ていた情報がすべてで、生きづらいのに、そこで完結させようとしていたことに気づきました。
少なくとも、「今の自分と違う過ごし方がある」ということを
見て、聞いて、話して、体験して、知れた。
それは、十津川村から東京に帰ってきた私の大きな一歩で、変化です。
十津川村と私
東京と十津川村は往復するのに時間もお金もかかります。
また来週行きます!と言えるような距離感ではないことが残念であると同時に、
それくらいの距離感にあることが私にとってちょうどいいのではないかと思うことがあります。
逆に十津川村のに入り浸ってしまい、そこから全く抜け出せない状態は、自分の本望ではないと感じているのです。
私は、しばらくは東京の人間であり続けると思います。
心の中に十津川村というこころのよりどころをしまっておきながら、
自分が育った東京という忙しい街で、より広い視野を持って生きてみようと、思っています。